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世代交代  作者: 砥左 じろう
38/92

先制点

援護点が取れず申し訳ない思いで守備に就いていたが、今日の弘さんは前回よりも調子が良さそうでストレート、シュート、カーブの全部がいいところに決まっていて安心して守っていられた。

3回に入り7番の悠斗さんからだ。前の試合はスタメン落ちだっただけに集中して打席に入っているのが伝わってきた。

その悠斗さんがチーム初ヒットをレフト前に放った。

低めのフォークに上手く合わせる技ありの一打だ。

8番の巧はストレートを1,2塁間に打ち返すもセカンドが追い付きアウトとなった。

結果的には送りバントと同じだ。

9番の弘さんはフォークに空振りの三振だった。

しかしまだチャンスは続いている。

颯馬に今日2打席目が回ってきた。


前の打席はフォークに崩されてしまった。何としてもこのチャンスをものにする。

初球は今日初めて見たカーブだった。

多少甘かったが予想外の球種だったので手が出なかった。もったいねぇ~。今の打ちごろだったじゃんか。

切り替えるぞ。って、キタ‼

外へのストレート、これを仕留める。そう思ってスイングするも……打球はレフト線ギリギリでファールとなってしまった。

しかしこのファールが与えた印象は大きかったらしくその後は明らかなボール球が続いて四球となった。

2アウトながらチャンスは続き、2番の信介さんが打席に向かう。


先制点を取る。強く決意して打席に入った俺にはある想いがあった。

今さら考えるようなことでもないが、この大会が支倉シニアの選手としてプレーできる最後の大会だ。


辛いことや苦しいことがたくさんあったが、努力し続けてきて背番号4をもらいレギュラーとしてプレーできている。

ここまで自分を辛抱強く使い育ててくれたみんなのためにも必ず打つ。

相手の萩原はフォークに自信があるようだが、これさえ見極められればそんなに手こずるようには思えない。

追い込まれるまではフォークを捨てる。狙うはストレートかカウントを取りにくるカーブだ。

って……いきなりカーブ‼

仕留める。

打球はライト線を破り長打コースとなる。

2塁走者の悠斗はホームまで帰ってくる、だがそれだけじゃなく1塁走者の颯馬も快足を飛ばしてホームまで帰ってきた。

よしっ!これで2点先制。

観戦に来ている保護者の方々も喜んでいる様子が2塁からよく見えた。


先制点が取れて良かったぁ~。信介の奴うまく打ったな。

弘も本選初登板の中、好投してるしもっと援護点を、3番の俺も続くぞ!って……三振かよ。

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