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世代交代  作者: 砥左 じろう
24/92

努力の人

次の璉さんは痛烈なライナーを3塁線に放ったが……サードの正面でアウトだった。

1点止まりで終わりになるのかなぁと思っていたら、3番の宗さんがセンター後方へ大飛球を打った。

あれっ⁇これ入ったんじゃ⁉

打球はそのままフェンスを越え2ランとなった。

おおおおっっっっ‼

板谷さんのホームランは中々にレアなのでベンチも沸いていた。

「見たか、昴?」

と近くにいてテンションの上がっていた弘さんに話しかけられた。

「もちろん見ました。ナイスバッティングでしたね」

「だよな。宗一郎がバックスクリーンにホームランを打ったのは初めてかもな」

「そ、そうなんですか?」

「うん。あいつが強打するときはだいたい引っ張るときだったから珍しいなって……」

と我が事のように嬉しそうに語る弘さんを見て俺はあることを思い出していた。


弘さんと宗さんは元々期待されて支倉シニアに入団した選手ではなかったと俺が1年の頃、拓哉さんから聞いたことがある。

事実、2人は去年の秋まで控え選手で限定的な使われ方しかされていなかった。

2人は努力に努力を重ね、今のポジションを手にしている。

特に板谷さんは今や3番打者としてチームを牽引しているほどだ。

俺はこの1年半、練習時間の前からグラウンドに来て打撃練習や複数のポジションを守れるようにとサードや外野での守備練習をしていたのを何度も見てきた。

だから今の結果には何も驚かない。

短期間だけ努力できる人はたくさんいると思う。でもこれだけ継続できる人はそう多くはないんじゃないかなと思う。


きっと同じように努力してきた弘さんだからこそ、今の活躍を我が事のように喜べるのだろう。

次の拓哉さんはライトオーバーのツーベースで出塁した。

ピッチャーの西田さんは弱気な顔になっていた。

ここで絶好調男トミー再びチャンスで回ってきた。

ホントこいつ持ってんなぁ……。

そのトミーは初球のアウトコースやや甘めのスライダーを完璧に捉えて右中間に運んだ。

またタイムリーツーベースか……。マジですごいな。


俺に回ってきたが1度もバットを振らず四球で出塁した。

次の悠斗さんは高めに浮いたストレートを左翼フェンス手前まで運んだが、最後の伸びが足りずレフトフライに終わった。

それでもこれで6対0。

零さんが投げていることを思えばほぼこれで試合は決まったと言っていいと思う。

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