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私の弟は、おかしい【完】  作者: 湊つぐむ
4/5

何かに、気づいた友人



京藤side





「ねぇ、京藤さん。」





俺はどこぞの遅刻魔と違って


ゆーとーせーだから朝は基本早くに来てる。


誰もいない朝の教室は静かだから割と好き。



その静寂を邪魔する奴が最近いる。





「なんでしょーか、イケメンくん?」






「京藤さんって紺野さんと付き合ってないよね?紺野さんって弟いるよね?隣りのクラスの紺野 萌葱って紺野さんのお兄さん?」






あっらっらー、面倒なのに好かれたなーアイツ。


まー面白いからいいけどw






「付き合ってないけど?


アイツと付き合うくらいならゴキブリ食うわ俺。」








弟ね…あー、そーいえば


この間、夢でどーのこーの言ってたな。








「なんか昔はいたらしいぞ。


今は同い年の兄貴が一人いるんだよ。


アイツ、意外にブラコンでさ…あ

「そんなの昔から知ってる。」……、」








兄貴にベタ惚れって言おうとしたら


途中で遮られそのまま持っていた本を開き読み始め


明らかにこちらと話すつもりは無い姿勢を取る転入生。




本のタイトルは”近親愛”




一つの可能性に気づいたが




面白そうなので浅葱には黙っておこう。







***







「お前って弟くんと双子だったりする?」





一限目と二限目の間の中休みに


京藤が唐突に弟について質問してきた。




「あー、確か年子らしい。」



「へー」




「お前から聞いてきたのになにその反応。」




「いやー、別にさほど興味無いなぁと思ってw」




「んじゃ、聞くなっ!」



「…っ、痛っぇえ!!!」




授業が始まるまで時間がないので


喚く京藤を無視して教科書の準備をする。








だから、私たちのやり取りを転入生が


見ていたことに気づかなかった。









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