プロローグ…かもしれない
初めての投稿で緊張しております!
皆さんよろしくお願いします!
雲ひとつなく澄み渡る空
雑草が花が風でゆらりゆらりと踊る草原
騒音に驚き急いで逃げて行く小鳥たち
そして、目の前にいる九つの眼を持つ狼のような生物
この光景に心の中で俺は思う
何故このようなことに…と
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時は少し巻き戻る
俺こと如月 竜星はいつものように学校に向かっていた。
「だるい、ねむい、しんどい、etc…、もうだめだ愚痴しか出ねぇ…」
俺の行っている学校は私立飛蘭高等学校というところで学力的には日本国内で上の方…という事もなく平均くらい…いや、平均よりちょい下くらいである。
そんな学校に行っている俺は、最初の頃は学校生活も楽しかったが何故だか二年生になってから何事に対してもやる気が出なくなってしまっていた。
「あぁ…また学校に行ったら怒られんらだろうなぁー…なんだよもっとシャキッとしろってシャキッとしなくてもちゃんと校則は守ってんじゃねーかよ…あー行きたくねー」
俺が学校に行きたくない理由の一つで最近教師の奴らがうるさいというのもある、曰く『シャキッとしろ』や『もっとハキハキしろ』など会うたびに口煩く注意してくるのだ。
確かに、俺は普段からだら〜っとしてるが周りには一切迷惑をかけてないはず、本当に何故怒られてるかさっぱりである。
「あー!どうしても行きたくねぇ!いっそ早退してやるか?うーむ、悪い案でもないな…」
と、早退の口実を割と真剣に考えながら青信号を渡ろうとした時、
「危ない!!!!!!!!」
え?っと声を上げようとした瞬間自分の体が地面から強制的に引き剥がされるのを俺は感じとった。
地面に頭から落ちた俺は信じられない頭痛と徐々に強まる寒気を感じながら俺は、
(何故!?信号はちゃんと青だっただろ!?しかもここらは道が広くてぶつかる要素などなかっただろ!?)
と、心の中で喚き叫んでいた。
しかし、それも最初だけで寒気が強まると同時に冷静さが戻ってきた。
(あぁ、何にもない人生だった…一番最近で自慢出来るのってそういやなんだろ?うーん、中学の頃夏休みの自由研究で努力賞の一つ上のなんちゃら賞貰ったことぐらいかな?何もなさ過ぎだろ、いっそ笑えるわ)
そんなことを考えているとだんだんと意識が薄れていき、誰かの叫ぶ声とクラクションの音を聞きながら如月竜聖の人生は幕を閉じた。
突然だが俺のことについて語ろうと思う
名前は如月竜星、読み方はきさらぎりゅうせいだ。年齢17歳、性別男、誕生日11月12日の蠍座だ。
両親は俺が六歳の頃交通事故で死んでそれからは、祖母に育ててもらい高校からは大阪に行って一人で暮らし始めた。
小中高とも体力以外は平凡くらいで友達も多いとは言えないが何人かいた。まぁ、高2になってからあんまり喋らなくなったがな…
とにかく、簡単に纏めると平凡で特別な才能がなく将来の事を考えてない高校二年生ってところだ。
え?なんで急に自己紹介をしたかって?
「貴方は死んでしまいました…なんと悲しいことでしょう…」
なぜなら、頭の上にはには光り輝く輪があり、背には鳥の羽のようなものがあり、真っ白な服を着た女性が俺に話しかけてくるからだ。因みにこの人浮いてる。
もう、俺の心の中は『What's?』である。要するにドユコトという事だ。
「混乱するのも無理はありません、ここは天界という場所です。天界は、神の世界であり、また、死後の世界あるところです。生物は死ぬと皆ここにやってきます。」
オッケー落ち着けつまり俺は死んでそして天界とやらに来て天使のような女性と話してるってことか?
…ますます意味が分からんぞ!?
と、とにかく何か話そう!そうだこういう時こそ何か話して情報を得るべきだ!人間はコミュニケーションが取れる生き物なんだ!
「え、えーと、あのー、ぼ、僕って死にました?」
「はい、残念ながら」
わお!俺死んじゃってるって!いや待て、あの人が嘘をついてるかもしれない。そうだドッキリだ!それか夢だ!夢に違いない!
「いいえ、残念ながらドッキリでも夢でもありません」
「あれ?口に出てました?」
「いえ、心を読む程度造作もありません」
「アッソウデスカ…」
えぇ!?心読めちゃうの!?えぇ!?
よし!一旦落ち着こう!そうしないと頭がパッパラパーになっちまう!
こういう時こそ深呼吸だ!
すー、はー、すー、はー。
よし、落ち着いた…はず…
「落ち着いたようなので話をさせて頂きますね?」
「あっ、もう落ち着きました。取り乱してすみません」
「いえ、その混乱は正常ですよ、寧ろ落ち着くのが早い方です」
そう女性は微笑みながら優しく言ってくれる。
うーむ、それにしても美人だな浮いてるけど落ち着いて見ると美人なのがよく分かる浮いてるけど。
街ですれ違ったら間違いなく振り向くな浮いてるけど。
「ふふっ、褒めても何も出ませんよ?」
あっ!心読めるんだった!やばい恥ずかしすぎて死にそう…あっ、もう死んでるのかな?
とにかく、何故俺がここにいるのか聞かないと
「あのー、何故僕はここにいるのでしょうか?あ、もしかして来世何の生物になるのかという話し合いでしょうか?」
「いえ、今回貴方様に来ていただいた理由は謝罪と相談の為です」
「謝罪?僕なんかされましたっけ?記憶にないのですが…?」
「いえ、私たちは貴方にとんでもないことをしました…本当に申し訳ございません」
と言い天使さんは深く頭を下げた。
「えぇ!?ちょっと待ってください!理由を教えてください!理由も知らずに謝られたらこっちも困りますよ!」
「そうですね…その私の仕事は『七つの大罪の象徴』の管理でして、えーとですね、あの、この前、『七つの大罪の象徴』を整備してたら、『七つの大罪の象徴』の一つである『怠惰の象徴』を管理ミスしてしまい、えーと、その、『七つの大罪の象徴』はちゃんとした管理をしないとその管理しなかった大罪が人間界に増えてしまいまして、人間界のバランスが壊れて大変な事になるんですよ。だから、急いで整備してたら、その、急ぎすぎて、貴方にその怠惰の大罪が溜まってしまって、貴方だけ、人生の路線が狂い不可思議な死を招いてしまったって事なんです」
天使さんは、おどおどしながら申し訳なさそうにそう言った。
「…え?つまり自分が死んだのって『七つの大罪の象徴の管理ミス』って事ですか?」
「本当に申し訳ないですが、そうです…」
えー…俺が死んだのって全く関係ないとこで起きたミスだったのかーちょっとショックだなーあと高2になってからやたらやる気が出なかったのもミスだったのか…なんか泣きそうになってきた…
「うぅっ、申し訳ありません!こちらのミスで貴方様を死なしてしまい本当に申し訳ありません!」
天使さんは、涙目になりながら、地面に擦り付けんばかりに深く頭を下げた。
このままほっとけば土下座でもしそうな勢いだ。
「ちょっ!大丈夫ですからやめてください!なんか謝罪されてるこっちが困ります!だいたいミスなんて誰でもしますから!しかも現世に未練なんて余りありませんし!」
俺がそう言うと天使さんはグズグズ言いながらも謝るのを止めてくれた。
「うっ、ひっく、ありがどうございまず!もゔ、毎晩申し訳なざで潰れぞうになっていましたがぞう言ってもらえると少じでも気が楽でず」
ふー、何とか謝るのをやめてくれた。
これでやっと話ができる。
そう思いながら俺は天使さんが先程言っていた相談について尋ねた。
読んでくれてありがとうございます!
ダメなところなどがあればコメントで教えて下さい!参考にしたいです!