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第5話 佐伯健二友の父を救う

広瀬の父親は海で知らない子供を助けようとしてその子供と共に溺れ死んだと聞かされていた。

それ以来他人に手を差し伸べると道連れにされるので他人は蹴落とすものと考えるようになったと話していたのを思い出しながら俺は広瀬の父を追いかけた。


「おじさんこっち!」


海に出て想像していた通りの波の流れに俺は広瀬の親父を誘導する。

子供の体とは言え浮き輪を使い一定の距離を保ちながら岸にそって横へ泳いでいく俺をおじさんは慌てて助けた子供を連れてついてくる。

そう、これはカレントと呼ばれる離岸流だ!

この時代はインターネットもまだないので知らない人も多い、岸から沖へ流れる潮の流れに逆らって泳いでも波に押されて戻れない。

これは未来で派遣先にて仲良くなったサーフィンをやる若者から得た知識だ。


こうして俺は広瀬の親父を救った。

本人は理解しておらず飛び出した俺にげんこつをくれたりしたが無事でなによりだった。

後日、何処かで真実を知ったおじさんが広瀬に話をしたらしい。

俺にそれを分かってやったのか聞いてきたから知らんぷりを通したのは言うまでもないだろう。

歴史を変えてしまったとも考えたが今更なので気にしなかった。


そんな俺に1年後、知らない出来事がやってきた。

それがまさか俺の運命を決めるとはこのときの俺には知るよしもなかった。

この小説はスマホで書いてますので誤字などありましたら教えてください。

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