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第1話 佐伯健二死ぬ

またまた思い付きで書き始めた短編です。

またまた人によっては云々…

それほど長くならない予定なのでお気軽にお読みいただけると幸いです♪

俺の名は佐伯健二。

もう65歳の爺だ。

毎日日雇いの派遣先でその日の生活費を稼いで何とか生きている。

子供どころか結婚すら経験がない。

童貞は風俗で捨てているからまだマシなのかもな。


思えば両親が口を酸っぱくして言い続けた勉強をして知識を得て人に優しくしろって言葉をこの年になってから理解し納得し後悔してる。

今の自分を見れば、こんなのが自分が65年生きてきた成果だと誰に胸を張れると言うのだ?

若い頃は毎日遊び回り悪いことを一杯やった。

毎日が楽しかったし真面目に生きてる奴等を馬鹿にしてた。

勉強なんてせずやりたいことだけやり続けた結果だ。


両親が死んだ時に唯一の肉親の兄から手切れ金渡されて絶縁されてから毎日そんな事を思い続けている。

もう、手持ちの金もなくて今日も6個150円のバターロールと公園の水で食費を節約し今日の日当を使ってカプセルホテルに帰る。

シャワーが浴びれないと仕事先で支障が出る場合があるから、これだけは生きる為の最低必要経費だ。


そんな何のために生きているのか分からない毎日を送ってた俺は道端で宅配便のトラックが荷物を届けているのを見かけた。

坂道にトラックを停めて配達先へ運転手が配達に出た時に俺は気づいた。

トラックが動き出したのだ!?

どうやらサイドブレーキを掛けていないらしく徐々に坂道を下り始めるトラック。

それほど急勾配ではないのでいきなりは加速しないがそれでもこの坂道は長い、このままでは取り返しのつかないことになるのは目に見えた。

そう、坂の下にはガソリンスタンドが在るからだ。

俺は気付けば走り出し動いてるトラックの運転席のドアを開けた。

乗用車と違い座席が高く乗り込むことが出来ない。

しかも年も年なのにいきなり走ったため全身が悲鳴を上げている。

俺は最後の力を振り絞ってハンドルを掴んだ。

いや、ハンドルを掴んでしまった。

知っての通りハンドルは回る。

そしてトラックは真っ直ぐではなく俺のいる方へ曲がりだし俺を挟む形で家の壁に激突し停止した。

それが俺の最後に見た光景だった…

次話に続くときの終わり方が「だった」っで終わらせる癖を自分で読み返して気付くんですがどうにも他の次に続く形にしようとするとこうなってしまいます。

他の作者さんもこういう事で悩んだりするのかなぁ~?

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