表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デザインダンジョン  作者: 武内ユウ
5/38

初めての侵入者

ダンジョンを開放して3日、侵入者はまだ来ない。変わったことといえばマッドプラントの数くらいである。この植物が本来どの程度の成長速度なのかはわからないがかなり早い速度で繁殖してると言えるだろう。

ダンジョンの方針としては迷路で無駄にあるかせマッドプラントのスキルである毒素のある花粉を長い間吸って弱ったところを叩く。 という狡いものである。そのため、この予想外のスピードでの繁殖は嬉しい誤算であった。

さらに3日たった時ダンジョンコアから元の世界で言うところのアラーム音のようなものが聞こえてくる。

予想通り侵入者だ。招かれざる客の数は2名。その中年の男性2名の装いはどう見てもこれからダンジョンに挑もうとする者の格好ではなかった。

2人は中を進むでも引き返すでもなく、立ち止まっている。ここはイビルアイの性能を試すべく手元のイビルアイで入り口付近のそれにもう少し近づくよう命令を送る。

「こんなところに洞窟はなかったよな?」

「村に戻って皆に報告しておくか。」

そのような話をしているのが聞こえてくる。

どうする?ここでゴブリンを嗾け殲滅するか出て行くのを待つか。だが「村に戻って」と言っていた。つまり話を持ち帰れてもすぐに大規模な捜索が行われたりしないはず。

なら、ここは放置しておくか?いや、しかし、などと悩んでるとダンジョンコアから「侵入者を撃退しました」という音声が聞こえてきた。 イビルアイをみると2人の中年はいなくなっていた。

・・・気を取り直そう。ただ出て行っただけで撃退分のDPが貰えるんだ。良しとしようと自分に言い聞かせながらウィンドウを開きDPを確認すると、残存DPが2050に増えていた。 思わぬ収穫に目を疑う。あの2人で1000越え?50という端数から一律でDPが定められていないことがわかる。

しばらくウィンドウを眺めて行くと新着メッセージとやらがあることに気づく内容を見てみる。

「初めての侵入者撃退ボーナスで1000DPを加算します」

これにより2人の撃退分が50DPにしかならないかとがわかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ