23 僕の心臓
翌日、不穏な感じはまだ消えてはいなかった
2つ隣の患者さんがベッドか何かを叩きながら看護婦さんを呼んでいる
どうやら寂しさや不安に耐えられないらしい事を看護婦さんから聞いた
どうか自分が一人ではない事に気がついてほしい
そして自分の事しか考えられない状況を打破してほしい
そんな事を僕は思うようになっていた
何かが起こる気がしてならなかった
昼食が終わり、リハビリまでの時間を【召喚者】をしていた
丁度、足かけ3日要したモンスターの育成が終わった時であった
時間をみると14時半を少し回っていた。そろそろ点滴の交換時間だった
それが終わると僕はリハビリに行く予定だった
看護婦さんが来た。ベテランのナカムラさんは僕の点滴の針が刺さった右手を見た
どうやら点滴がうまく血管に通らなくなっているらしい
そういえば、点滴の針あたりを布団で引っかけたような・・・
結局点滴の場所を変える事になった。ナカムラさんが次に点滴を通す箇所を探している
次の場所は左手の甲であった
多少は痛むが、僕は点滴を通し難い人らしい
その事は入院をしてから散々聞いてきたし、特に問題はなかった。事実何度も点滴の場所を変えてきたし、その度に看護婦さんは困っていた。寧ろゴメンナサイと思っていた
左手の甲に針が刺さる。そういえば人は自殺する時ってどっちの手首だっけ?
僕の視界は少しづつ暗くなっていった




