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夏の煩悩  作者: ボノン
11/32

11 恐怖

鬱状態になった時は酷いものだった


自分の鬱に気がついたのは再入院からになる


入院当初から病室での夜は極端に嫌だった

それが頂点に達したのが再入院3日目の夜だった


病室に静寂が訪れる事。人の気配が消えていく事。窓の外が暗くなっていく事。それは僕を徐々に孤独へと誘うようなカウントダウンのように感じていた


孤独は不安と恐怖を連れてくる

そして“ボノ”ではない“僕”が訪れる


社会人としての不安が白い病室の天井一杯に映し出されていた

逃げる事の出来ない不安が弱った体に容赦なく襲ってくる


それでも消灯時間まではまだ耐える事が出来た

消灯時間を迎えた部屋は不安と恐怖が僕を照らし出し、僕を丸ごと呑み込んでいった


震えていた。不安で布団の中から顔を出す事が出来なくなっていく

怖い・・怖い・・固く閉じた口から薄く声が漏れだす


やがて小さな亀裂から涙が流れて心が決壊していく


僕は初めて看護婦さんに泣きながら「助けて」と声を出した


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