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寝取られジョーンのヒモ生活  作者: 無夜
ジョーンは王侯貴族の夫である
40/40

伯爵領


 二人は気が付いた。


 愛し合っていた


 けれど

 恋はしてなかった。

 


 領地が広がる。

 怠惰なるカイγーンは攻撃してきた悪魔を撃退し、伯爵になった。


 領地の人口は55人増えた。

 孕んでいた女悪魔で、敵対した者(伯爵の娘)はそのまま産ませて、死んでいった。その四つ子×3組は領民として面倒を見る。

 40人は奴隷だった者。

 シルヴァーとミディー、そして地下牢にいた孕まされた女悪魔は寿命がくる二年後(人間界時間だと18年ぐらいはありますね)に出産するので、そのまま存命。



もともとの領民がジョーンも含み137人なので、192人となる。

 相当な増え幅である。

 領地杖(もしくは爵位杖)が四本になり、四角形の一辺15㎞~35㎞を標準領地面積にする者が多いが、天や地下を広げるのに使ってもよい。

 ついで、男爵から上になると、下の爵位の杖を一つ統合して、彼らの領地を連結できる。

 男爵だった頃は、同位男爵しかいなかったのでできなかったが。



 3周目の、便宜上29歳になったジョーンはこれはおもしろいな、と領地連結を傲慢・強欲たち、里長と、模型が瞬時に作れる門番とで、あれやこれや考えた。

 祖父(死んだ伯爵)と兄弟トートを屠ると、その系譜の連中が次々に男爵を得ていったので(兄弟の裏切りが心理的に爵位を得るのを制限していた。この状態でカイγーンと同列の男爵になったら、捨てられそうとか無意識に考えた。あいつらの与えた被害は大きい)、領地連結できるのは、12人とシルヴァーである。シルヴァーが杖を統合する気があるかはわからないので、一応よけておく。

 伯爵の配下を殺したときに、子爵杖が3本、手に入っているので3名を子爵に出来る。

 子爵は男爵と領地を連結可である。

 複雑に、広い領地ができる。

 多少余裕の生まれたシルヴァーがこの領地連結会議に参加して

「ちょっと待って下さい。ご主人様、つい先日まで男爵だったのに、なんでこんなに配下に自前で男爵抱えているんですか?」

 と、混乱していた。

 とりあえずは、前伯爵領の余力が尽きてしまう(前伯爵領が中の物ごと消失してしまう)ので、カイγーンが杖をぶん投げ、だいたい正方形というか立方体(空と地下もあるから)に。

 一辺だけ39㎞あるが、ほかは35㎞の、台形である。前回、伯爵の息子の男爵の杖も統合したのでその分広がったのだろうというリムの推測である(父子二人分で4㎞。魂が作る杖一本統合につき、長さ1㎞増である)。空など高さが2㎞もあれば十分だが、天が8㎞、地が16㎞あった。鳥系モモンガ系等々、飛びまくれる。

 元(前伯爵領15×21(三人殺して杖統合している)×高12㎞だった)より広いので、男爵領のものも無事に入った。

 昼夜の区切りを担当する照明鳥グループが

「これ、端まで光り届くかなー。マックスで光ってみるけれどー?」

「男爵子爵が連結したら、たぶん届かない」

「太陽二つか三つにしようか。光りすぎると太陽の付近が眩しすぎる」

「魔力は足りると思うよ。増やすと切り忘れ、点け忘れ、が出そうだね。いっそ、杖の上、四つ太陽置こうか。あっさりと、爵位の許す限界の領地毎回作成するね、うちのご主人」

 と、ピーチクパーチク喋っている。

(作者より。カイγーン個人で作り出せた領地面積がどれぐらいかというと、東京都の面積の半分よりやや大きいぐらい。数百人で暮らすにはダダッ広い。これに連結して領地拡張とか・・・)



 現在の領民は。


 リス(毒気に強い)・鼠(毒気にめっちゃ強い・おおむね暴食・里長・リュカ)・モモンガ・蝙蝠類 計59

 鳥系29(色彩鳥・照明グループ4羽、照明見習い2羽、13羽が持ち回りで転移陣当番)鳥は毒気に弱い。禿げた門番さん(フラミンゴ)。リムはツグミ。

 小型犬猫猿19+新規者とミディ含む37

 大型猛禽10+新規2

 中型 猪猿犬 全15(ムーщが山犬)+新規7

 大型 鹿 アリクイ トラ が各1+シルヴァー

 猫の振りした豹 1

 人間 1

(毒の森以外で育った新規者はそれなりに本性の体が大きい)



 半年も経たずに元奴隷6名はカイγーンとジョーンに危害を加えようとするので、消えていくことになる。

 人間の男に『にゃにゃんにゃん』と絡む主人なんて、自分たちでも倒せるにきまってる。そしてこの領の主人になりかわる、と思ってしまったのだった。

 領地のおかしな大きさを実感できれば、カイγーンが相当な魔力を秘めていることがわかるはずなのに。

 古参領民が「ご主人、爵位に見合わないみたい」というのを聞いて、魔力過多での知能低下を伯爵位に足りないと断じたのだった。

 古参領民はこういいたかった。


「伯爵になっても魔力過多起こして知能低下って。伯爵でも足りないのかよ、うちのご主人はっ」


 と。言葉が足りてなさ過ぎるが、仲間内では通じたんである。



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