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寝取られジョーンのヒモ生活  作者: 無夜
ジョーンはヒモになった 下
33/40

 それは予定調和な戦争(視点主ムーщ)

9年近く待ちかまえていれば、対応もできるというものです。本当に、この領は旦那様とご主人様の契約のおかげで恵まれています。


 まず、魔界側の門は閉じて、人間界に子や無力な者は送り込みます。とはいえ、事前に避難済。最後に旦那様が戻り、人間界側の門を開いたまま固定したのですが。

 あいつら、魔界側の扉を強引にぶち壊して入りましたね。

 乱暴ですよ。

 すぐさま、ご主人が人間界側扉を閉じました。時間軸がごちゃごちゃになりますし、魔界の毒気が人間界に行くと大変ですから。

「扉って壊れるんだな」

 と、隣にいた蝙蝠が言いました。

 独り言っぽかったですが。

「蹴りあけられるぐらいは、想定してましたけれどもね。領地の門を壊す、特化の魔法があるのかも」

 私も言いたいから返します。

 あちら側の扉用の杖が壊れたみたいですが。

「あ、僕が生きてれば勝手に修復されてく」

 と、ご主人。

 男爵時に生じる2本の杖は魂の一部みたいなものですからね。



 相手の伯爵は1500人ぐらい部下を連れてきました、か。

 うーん。なんというか。

 私は男爵になってから、世界の情報が少し多めに入ってきたので、知っているのですが、伯爵領って、2000人ぐらいが適正なはずなので、領民をほぼ連れてきたんですよね、あの伯爵。

 防衛をどうしてるのか、気になりますね?

 さっと倒して、戻る気なんでしょうけれど。

 雑ですね。

 ご主人様ぐらい、雑な戦争仕掛けますね。

 リムは馬鹿みたいと罵りましたが、基本的に傲慢と強欲以外の悪魔は、一度戦法を確定するとずっとそれを使います。

 考えるのが面倒というのもありますが、成功体験が強烈なので抜け出せません。理性がないので。

 男ばかり、1500人。

 ですが、領地に入り込んだとたん、たぶん『平』と『見習い』たちが苦しみ始めました。

 ここまで毒を防ぐ結界のようなものを張ってきたのでしょうが、領地には行ったら魔法無効になりますから。

 30人ぐらい、ばたんっと倒れて即死した様子です。ほかも、80人以上、いえ100人ぐらいが喉をかきむしったり、目を押さえて地面の上を転げ回っています。

 それ以外も立っているのがやっとな者、多数です。

 生まれたときからここにいるので忘れてましたが、酷い毒気ですね(しれっと)。

 戦争準備で、門の近くに、毒性の強い木や花を移植したので、さもありなんっ。

 とくに毒々しい深紅のラッパみたいな花が開花期全盛だと、ご主人様ですら『くしゃみと涙が止まらない』って外に出るの嫌がりました。

 結局、彼らは400名ぐらいしかまともに戦えなくなり、動ける内にと毒にやられている連中を抱えたりしながら逃亡しました。

 思ったより賢いです。

「倒れてる敵が、偽装だとやっかいだから、トドメ刺してから追いかけ・・・・・・」

 と、わりとご主人様、軍事センスおありです。

 ただ、その声を聞いた鹿とオオアリクイの姿の二人がどどっと走って、倒れてる敵の上で跳ねながら踏みつぶしました。前脚の蹄に金属の棘みたいなのがある蹄鉄つけてるので、300㎏超えの連中にそんなので踏まれたら、普通に死にます、準男爵ぐらいの悪魔なら。

 なので予定をすぐに変更して、

「あいつらと、その補助に二・三名ついて領内の敵を始末。他は、僕と一緒にやつらを追う」

 と走っていきました。

「ああ、ご主人っ結界より先いかないでー」

 っていう悲鳴とともに、みんなついていき。

 門を出たところで待ち伏せされていたようで、乱闘開始のようですね。


「戦闘特化伯爵っぽいな。指揮力あるのがやっかいかな」

 と、里長。鼠の姿で、鳥の姿の仲間につかまれています。

「行くんですね」

「4人ぐらいは始末できる毒量があるから、少し噛んでくるよ」

「私も出向きます。リム、こちらの指揮は頼みますよ」

 門の前後は魔法が使えます。

 迎撃用ですね。とはいえ幅が2mぐらいしかありませんので、敵が気が付くことはないでしょう。

 リム達の魔法部隊は、魔法が使えるぎりぎりに居ます。私もこちらですが、多少は戦えますから。何人か、火力が放てる子を連れて行きました。

 門のところに到着し、折れていたご主人の杖がゆっくりと浮かんで破片を集めて自己修復しています。

 直るのに数日かかりそうです、やれやれ。



 敵数は、随時回復させているようですが、戦えるのは850人ぐらいでしょうか。連れ出したけれど、動けなくなっているままの者もいるので。

 配分的に半分近くが『平』で、1/4が『見習い』なのでしょう。見習いの何人かは生き残ってますね。と、思ったのですが、『平』がいませんでした。

 半分が見習いと、騎士爵が1/4で、残りが準男爵や男爵でした。

 領内の敵の始末を終えた暴食の鹿からの連絡で、推測しました。

 森の毒、すごいんですね。

 肉壁の奥に、指揮している伯爵がいて。

 まだふらふらしてている連中が、防衛に回らされています。

 小さな火の球を、連れてきた子たちが生み出したので、それに私が魔力を乗っけて、十倍近い大きさにして、そのへろへろふらふらな連中にぶつけました。

 魔力量の少ない火の球を連続で生み出して、私はそれを大きく育てるだけ。

 省魔力戦略ですね。

 この戦法の開発は亡きリーシャと旦那様でした。

 抵抗しきれず、火だるまになる敵と。

 ああ、伯爵が苛ついている。

 水が戦場に降り注ぎます。

 毒も洗い流せて、良い戦法ですが

 真骨頂は

 うちからもかぶせて、海水をざっぱーと降り注がせ

「防いでっ」

 という声とともに、濡れた地面に電撃が走りました。

 そういう魔法道具が門のところに置いてあるのです。

 毎週のように海に釣りに行っていた旦那様。そして、護衛の悪魔がついでに海水を収納アイテムに入れて持ってきていました。一回にせいぜい400リットル(100リットル×4アイテム)程度ですが。50年、ほぼ毎週ですからね(冬は除く。あの海、冬は荒れすぎる)。領地内でも使いますが、こういうときように、トラップとして仕掛けられていました。こんな侵略がないならば、大半は飲料用や栽培用に、ろ過して塩などと区別されて、水路を巡らせてました。まあ、余剰分も今はありますから。

 鬱蒼として暗い森の中、目がおかしくなりそうな閃光が何度か走り。

 うちの領の仲間は、電撃に馴れているので、防ぎきれなくても、一瞬動きが止まって痛そうな顔をするだけです。

 電撃に弱い悪魔は今回の戦闘に参加してません。

9年って、そういう訓練や篩い分けができますから。領民のすべてが、ご主人様の通貨を少し多めに食べて、何度か魔力過多を起こして、強くなっています。

 おかげで、リムが男爵になりました。彼女が産むのは下鉄銭なので、これ以上先にはすすめませんが。

 強欲は育ちにくいですが、魔力通貨を人の何倍も食べられます。というか、そうでないと育ちません。

 ほかの悪魔たちが、一度に上鉄銭2~7枚食べると魔力過多になるのに、21枚を食べてようやく魔力過多を起こした強欲のボルタが兎にも勝てないと泣きわめき。

 リム(強欲)は8枚目でふらっふらっと、お店屋さんごっこしている子らのところで「ここからここまでぜーんぶちょうだい、うふふふ」とかわいらしいまねをし、亡き傲慢のリーシャが2枚で魔力過多を起こしたときには「こんなこともわからないのーっ」と高飛車に言い放ったあと、我に返って、しばらく領地に帰らず、人間界の学問所にこもってしまいました。

 里長(暴食)は5枚目で、毒の実をひたすら無言で食べはじめて、みんなで食べ物を取り上げて隔離しました。

 見ていた旦那様が『酔っぱらい、かな』と、言ってました。

 私? 怠惰な私は4枚目で「なんにもしたくないのです」と宣言して二日間ぐらい寝ていたみたいですよ。記憶がないのてすけれども。

 色欲さんたちは娼館にいかせ。

 嫉妬と憤怒系がもめ事を少し起こしましたが、「私のこと好きっていってーっ」と言いながらのつきまといが半日から二日(その後カップル成立しました)、憤怒がぷりぷり怒ってだんまりするから周りが気を遣ったのとか。

 まあ、とにかく、そうして強くなりました。うちの領の悪魔、魔力過多おこしても、おとなしいのです。怠惰なご主人の通貨で育てられてますからね。

 電撃のだめ押しで、立っている敵総数は300程度。

 半減です。

 火球はわりと作りやすいので、対策して耐性がある者が多いのですが、雷撃ってあんまりないのでよく効いたみたいですね。海水って、電気通しやすいですから、余計。普通に直接ぶつけたなら、こんなに効かなかったかもです。旦那様、この作戦教えて下さってありがとうございます。

 我が領の、戦闘のために残った領民は98人です。人間界の施設の管理が在りますから。

 そのうち、45名がご主人について、乱戦に投入され、私含む6名が門の死守をしています。

 領内の敵を片づけた5名(オオアリクイと鹿グループ)が、躍り出てきました。

「ムーщ、温存せよ」

 と、里長が背後から言って、鳥に運ばれ、敵の中に落下していき。

 何人か噛みついて、噛みつかれた連中は顔が紫色に腫れ上がって倒れていき、里長は予定人数噛むと鳥にすいっと回収されて戻ってきます。

 危ない作戦ですねえ。

 里長の言葉を受けて、火球隊の魔力を半分使っていたので、風呂場近くに後退させ、蜜酒を飲むように言いました。

 魔力半分を回復するのに、蜜酒を飲んでから2時間ぐらいかかりますが、長丁場になったらこの保険が生きるはず、とやはり旦那様が。

 かわりに回復や怪我を治す子たちと、結界が得意な子たちに入れ替わります。

 私はその背後で、蜜酒を少し飲みます。

 男爵なので、おかげさまで魔力は3/4ぐらいは残ってます。基本、補助・増幅なので、魔力の使用量が低いのです。

 人数はまだこちらが少ないので、うちの連中を抜けてこちらに攻撃してこようとする敵を結界ではじきます。

 結界を破壊しようとする連中は当然います。

 私は結界の強度を上げます。

 怪我した仲間を回収して、治し、復帰させ。

 ご主人はボルタにトートを任せたようです。


 最後の兄弟げんかになりますね。


 領地を売った彼を、許すことはありません。


 激しく言い合った後、私から見ても苛っとするような馬鹿にした顔をしてボルタに躍りかかるトート。

 ボルタは魔法が使えませんでした。ご主人と同じ、身体強化系です。特筆すべきは、打たれ強さと回復力。

 そして、魔法無効のトラップを作っていて、ようやく自分が何の魔法が何か、理解しました。

 周囲への、魔法無効、魔法解除。

 そう、彼に魔法をぶつけたりしなかったので、当人もその特性にまったく気づきませんでした。

 トラップを作成して、発動したときに、皆が違和感や『あ、こんな感じかあ』と思って声にしたりしているのに、何も感じなかったので、里長がもしやと気が付きました。

 方向性がわかれば、あとは伸ばせばいいのです。


 超肉弾戦特化型悪魔。

 うちの領だからこそ育ったんですねぇ。


 トートは肉弾戦もしますがフェイントをかけて火球を出します。

 そんなに大きくはないです。当たったら、熱いっって感じですか。

 戦っている最中に、それは致命的な隙を作るダメージです。

 が、火球は消失します。

 ボルタの魔法結界みたいなものは、ボルタの肉体から10㎝程度しかないのですが、触ったら移ります。トラップの魔法無効のチャージはボルタがメインでしてました。

 そして、トートを掴み、トートに施されている防御魔法を全解除して、殴りつけ、殴りつけ、殴りつけっ。


 一対一なら、負けませんよ、うちの子ですものっ(ドヤッ)。


 ボルタがトートを殴り倒した、と思いましたが、トートが怒り狂って立ち上がりました。

 もう少し続きそうです。憤怒なので、怒ってからが強いです。

 乱戦ですが、ご主人がボルタとトートの喧嘩が邪魔されないように跳ね回っています。

 意図を察した里長が毒を補給し終えて(毒の実かじかじと食べて)、また飛んでいきます。で、ボルタの邪魔しそうな連中を噛んでは戻ってます。

 運び手の鳥は二度往復すると、交代してます。落とすだけならともかく、里長を回収するのは心身共に疲れますからね。

 敵数は着実に削られます。

 ボルタを筆頭に、うちの領民は小柄なわりに打たれ強い上、弱ければ本性(鼠とか多いです)でアイテムで足の速度を増して駆け抜けて、毒牙で噛むとか爪に毒を塗って引っ掻くとかやりますから。

 そこに攪乱で、オオアリクイと鹿が何度も縦断横断していきます。

 まあ、走り回るので疲れるはずですが、体力と持久力はあるんですね?

 よそ様と戦闘してみて、派手さはないんですが、地味に堅実に、うちの子たち強いのですっ。

 蹴られて瀕死になった鼠の悪魔が鳥に回収されてきたので、私はご主人の通貨を飲み込み、その魔力で彼の生命力を強くし、それを用いて治療の出来る悪魔がなおしていきます。

 すぐには戦えないので、風呂場に連れて行かせて、蜜酒を飲ませて休ませます。

 風呂場にいた火球隊が戻ってきました。

「え、もう二時間?」

 敵数は120人程度に、こちらの戦力は死者はいませんが回復待ちで動けないのが、25人ほど出てきましたので。前線で乱闘する人数は半減してますが。

 オオアリクイと鹿とご主人とボルタが生きているので、まあなんとでもするかなと。

 肉壁の厚みが減ると、敵の大将の姿が私たち(門守備組)にも見えました。

 普通、指揮官は戦闘で戦いませんから。うちの領除く。

 角はグレーの髪から少し見え、8㎝ぐらい。ランク3ですね。ご主人もこの前、角が2巻になったので、あちらがやや上でもそんなにかわりませんね(領内の連中は計算間違ってる。伯爵はランク3、カイγーンはランク4である。公爵クラスですら、巻角についてよく知らないので仕方ない)。魔力高めでしょうからうちの領の魔法無効は忌々しかったことでしょう。背も180近い上、見た目年齢が40歳ぐらい。

 強そうですね。顔はボルタとトートに似てます?

 ボルタにトートがわめきます。

「あちらは俺たちの祖父だぞっ。ならば仕えるのがあのっ怠惰で人間なんかにヤらせる男爵か、祖父で色欲の伯爵かなんて、わかりきっているだろうっ」

 ああ、あの色欲男爵の父親でしたか。顔が似たのは、だからですね。

 なるほど。

 毒の森の近く、となると縁が濃くなるものです。

「俺のご主人は、カイγーンだよっ」

 ご主人と兎仕込みの蹴りがトートの腹にがっつりと抉るように入り。

 トートは倒れました。

 銀貨で育てられたであろう憤怒も強くなってましたが、上鉄銭で何度も丁寧に小さな魔力過多を繰り返した強欲は、もっと強かったのですね。というより、強欲はほぼ、天井なしですから。育ちが遅いだけで。

 それに

 トートは6年?

 ボルタは60年ですからね。


「ボールタっ。終わったなら、乗せてよ。あの伯爵んとこまで」

「いいですよ、ご主人」

 殴り合って満身創痍に見えますし、二時間以上戦いっぱなしですが、ボルタすごいですね、と声に出したら。

「おまえもね」

 と、里長に言われましたが、私は防衛なので? 特に疲れてませんが。

 ちょこまか休んでますよ、蜜酒をちょびちょびやりながら。

 今のところ、魔力は蜜酒によるゆるい回復があるので、4/7(57%ぐらい)は残ってます。半分以下になったら、気をつけるか、下がります。

 リムの部隊が私たちの交代要員として、風呂のところまで来てます。

 まあ、やれるでしょうし、駄目なら引きます。私の魔法の最たるところは領民が死なないように、生命力を上げられることなので、ぎりぎりまで魔力を使い切るわけにいきません。



 ボルタは服を捨ててトラに。大きくなったので久々に見ましたが、500㎏は優にあるのではという巨躯でした(うちの大きい二匹より体重ありますね、あれは)。本性になるのは省スペースで生活するため、というのがあるので、こうなるとなかなか見かけないはずです。

 その上に、猫になったご主人がシュタっとのります。

「いけっ」

「はい、ご主人っ」

 ボルタは肉壁を吹っ飛ばし、邪魔に立ちふさがるなら前脚でばしっと払いのけ。

「火球隊っ、ボルタとご主人を援護っ」

 敵は火が効かない連中が残ってますが、火の玉がぶつかれば、体勢が崩れたり吹っ飛ぶので、焼くことは諦めて、物理攻撃としてやります。

 と、後ろから回復に専念していた連中が来て、また乱戦に参加していきました。

「大丈夫ですか?」

「リムが時間を進めてくれたので、完治しました。だから、いきますっ」

 と、最後尾が私に説明してくれて。

 振り返ると、ぜこぜこっと息を荒くしたリムが、気が付いて手を上げてくれました。蜜酒の杯を持って。

 時間を停止のほか、緩める・加速するが出来るようになっていたのですね。そういえば、最近、蜜酒が熟すのが早くなっていたのは、リムの魔法ですか。

 この戦闘では大助かりでした。


 伯爵が長剣を抜きました。

 最初、何かわかりませんでした。

 人間は得物をよく使うんですが、悪魔は素手で殴るか蹴るか、魔法を使うことが多いです。特に戦闘では。

 頭が悪いので、選択肢が多いと悩んで動きが鈍るので、得意な『これっ』が決まったら、あまり脇目を振りません。用兵の場合でも得意な戦い方が決まったら、変えないのと同じです。

 なので選択肢の多さにびっくりですが。

 その振るわれた白刃を、ご主人は飛びかかり、爪、でなく肉級のところで、横面をばっしっと殴って。


 折れました。剣が。


 すごく、なんというか、丈夫そうだったのに。


 そして勢いで、そのまま頭突きを喰らわせて、くるんと人型に戻ると・・・服着ましょうよ、と思った私は余裕がありますかね?

 全裸のまま勢いのいい回し蹴りで後頭部を『斬』しました。


 飛びましたね、伯爵の頭。

 頭だけ。

 すこーんっと。

 遠くへ。


 いやー、生きてませんね、あれは。

 ああなったら、私の魔法を使っても生命の温存無理です。

 旦那様の2周目の50年、ひたすらだらだらっと旦那様の膝の上で暮らした怠惰は強いですねっ。



「おしまいっ。敵残兵を掃討せよっ」

 ボルタの背に飛び乗って、ご主人が言います。

「ははっ」

 と、応える領民前衛隊。

 鳥隊の一人が空からとりあえず、長シャツを落として、着てもらおうとしましたが。

 ご主人また猫に戻り、トラのボルタの頭によじ登りました。

 なので、鳥の子は伯爵の頭を拾いに行きました。

 指揮官がいなくなったあとは、敵はもろく、討伐はそれから20分程度でした。

 多くは知能低下、しているようでした。伯爵の指示がないとまともに動けないみたいです。

 ボルタとご主人が伯爵の死体の近くへ行くと、杖が4本、落ちています。

「二つの杖は魂の杖(男爵になったとき生じる)だから、僕の杖に取り込めて。もう二つは爵位上がるためのもの(他者から奪った)、だったかな。統合すると、また残存兵と戦いになる。急いで回復して。ジョーンが待ってるのっ」

 

 鳥の悪魔がけっこう遠くまですっ飛んだ頭を拾って、帰ってきて。

 頭から角を外します。お薬ですから。肉親が使うと魔法道具になったりもしますが、当人が譲渡しないと意味がありません。血縁と譲渡の二つの条件が揃うのは、寿命で死ぬ間際に、そばに子がいるとき、ぐらいですね。

 でも、二階級上の相手の子を安全に産める薬になるので、ありがたいです。

 蜜酒を飲んで眠って二時間。

 私の魔力は4/5まで回復しました。

 魔力量が多めなので完全回復、とはいきませんね。

 他の子たちは完全に、ないし9割は回復しています。

 体力の方は怠惰は眠り、暴食は食べ、強欲は食べて寝れば早く回復します。

 それ以外の悪魔は、本性の姿で休みます。

 寝たりはできないんですが、クッションに足や頭を乗せて、ごろごろしながら、気に入りの飲み物を飲んだり、傲慢は本を読んだり、パズルを解いたり作ったり。

 一応戦時なので交代で。

 ご主人は珍しくずっと起きています。

「消耗してないからね」

 まあ、旦那様がおりませんからごろごろ眠らないのでしょう。あと、消耗してないんですか、そうですか。ずっと戦っていたのは、ご主人様とボルタでしたが。

 4時間半ぐらい経ったところで、全員が揃いました。

 私も魔力が全回復です。


「じゃ、いこうかー?」

「おーっ」


 ご主人が敵伯爵の杖を統合しました。

 ああ、感慨深いですね。

 あの仔猫が、ついに伯爵です。

 あの二人(親)も喜んで・・・ああ、なんでしょ、喜ぶより困惑してそうですが。苦笑してるんじゃないかと。


 領地の壁が歪み、別の領地に繋がりました。



 2200。

 それがこの領地の人数だったようです。

 そして、残り700の悪魔と戦闘、とはなりませんでした。

 砂漠の集落の悪魔がまるごと捕まったり、男爵子爵たちが領地ごと捕まえられたりして、捕虜として牢にいて。彼らを見張る悪魔は動けず、また妊婦も多く、角を折られて完全に奴隷になっている悪魔も多かったので。

 初戦、騎士爵たち20名を粉砕。

 わらわらと領主の館から出てきた連中(準男爵)を倒しました。

 領民扱いにはしましたが、角や足を折られた奴隷達は戦闘に参加せず、むしろあちらの兵の腰や足にしがみついて。

「やっちまってくださいっ」

 とか言うのです。

 あの死んだ伯爵のろくでもなさを、推して知るべし。

  19㎞四方の広さの領地で、敵に隠れられると面倒でしたが、端からクリアリングしていきます。

 踏むとばんっと大きな音が出る木の板を、クリアしたところに敷き詰めていき。館以外に人はいないようになりました。

 奴隷達はご主人が「はい」「いいえ」だけで答えさせ。


○敵意はないか

○反抗しないか

○こちらに従い領民になるか


 これらの問いにすべて嘘なく『はい』と答えた者だけ、睡眠毒で昏倒させて、リムが時間停止をかけて保護していきます。

 そこではじかれた連中は、砂漠に戻されました。ご主人は忙しいため、治癒できる子と、私ほどではないけれど生命力を高められる子が二組、怪我をなおしたり、軽減します。角が折られてしまうと、魔力操作が難しくなったり、魔力が減りますが、生命力を高めると、少し伸びてきますから。

 それから伯爵の杖から出た前伯爵の貯めておいた下銀貨を2枚渡され、そのままだと分けられないので下・中鉄銭に両替もしたので、感謝されました。銀貨までいくと見習いでも、一枚食べると魔力過多を起こしてしまいます。

 リムが

「しばしリムの換金屋さん、お休みです」

 と、言ったので、貯めてた下鉄銭なくなりましたね。下銀貨は一割の手数料とっても、下鉄銭4500枚になるので。リムが生産できる下鉄銭4年分ぐらいですからね。中鉄銭でも両替は400枚になります。きりの良いところで手数料とりました。

 砂漠に戻る120人ぐらいが、「カイγーンとその領地に何かありましたら駆けつけ、助力いたします」と、誓約していきました。30人は無言でぺこっと頭を下げただけです。

 うちに組み込まれる奴隷だった悪魔は40人ぐらいですね。5年ぐらい様子を見てから、完全な領民になっていかせるかな、と。たぶんそれぐらい時間をかけないと、傷や角が癒えませんし。


 伯爵配下は見つけしだい殺しました。


 面倒だったのは、じきに出産で死ぬ妊婦の女悪魔の何人かで、伯爵の娘でした。

 娘も孕ませてるんですね、あの外道。

 父の敵っとこちらに敵意を向けてきたので、迷ってうちの領民が怪我をしました。隙をついて、睡眠毒をかけて寝かせます。


 予知の大鼠リュカが人型で走ってきました。 14歳ぐらいの少年形で、背も145㎝です。見た目に獣性がないので、悪くない姿です。ただうちの領民らしく防御力が紙なので鎖帷子(強化魔法かけ)着用です。あ、楔帷子は全員、着てます。

 リュカは予知と水を少し出す、ぐらいしかできないので魔法的には戦力ではありません(あと竈に火もつけられますけれど)。ただ槍で刺します。槍術などの小難しいことはしりません。突く、薙ぐの二つの技でなんとかします。今は屋内に入るので短槍で、野外戦の時は長い柄のです。

 捕虜のところを探ってましたね。

 すごく汚くて暗い地下です。

 悪魔は旦那様と違い、排泄しないですし、あまり食事もとらないのに、そのあたりは臭いのですよ。垢と血で。もうそれだけで、嫌でしたね。(作者より。悪魔は怪我したり毒に冒されると新陳代謝が発生し、汗や垢が出るので、この場合常に怪我を負わされている複数人の存在を察せる)

「お願いしても?」   

 と、リュカが言います。

 仕方在りません。臭いのも嫌ですが、あの場所に降りるのが怖いのです。

 まあ、そんな弱音を言っている場合ではないのでしょう。

 ご主人は外に返す捕虜達の身体をなおして、しばらく蜜酒を飲んで身を休めるところでしたが、そのまま来ました。

「蜜酒飲んだから、平気だよ。魔力余ってるし」

 ということで、ボルタが露払いに先頭に、リュカが二番手、ご主人、しんがりに私。

 里長と数名が地下牢へ続く階段の入り口を見張ることになりました。

 あんまり大人数でいけません。階段も、せいぜい二人並べるぐらい。私たちは小さいし細いので、まあ3人いけそうですが。

 ほんとに、いやな臭い。

旦那様曰く、垢や汗っぽい匂いが、悪魔には怪我を連想するのでそれらが酷く不安になったり、興奮して?攻撃的になるのが見受けられるそうです。

 ご主人は早くから人間の中で暮らしましたから、わりあい落ち着いていますね。

 ああ、たぶん、この動悸。

 かつて里の娘達がさらわれ、酷い怪我を負わされて、ようやく保護できたときの、あの感じ、あの臭いで、だから息苦しくて、しんどくなるのです。


 50年が経とうと。

 100年経とうと。


 あのときの慟哭もつらさも消えません。

まして、あの惨劇を作り出した男爵の、親の領地。

 頭ががんがん痛みます。



 伯爵の手の者は、足を切り落とされ腕を折られて、転がっています。悪魔は丈夫なので、このままでもそうそう死にません。人間は止血したり、痛み止めをしないと、うっかり逝きます。指をへし折っただけで、ショックで心臓が止まったりされたので、びっくりですね。



 階段を下りきり、重々しい鉄扉の前まで来ると、血垢の臭いが、濃く。

 悪臭なんですが、変な甘ったるさもあります。腐ると、そういう臭いが混じります。

 胸元、喉元が内側から優しく引っかかれるような臭いです。吐き気のする強烈な不快感と同時なのできつい。

 リュカが「あ、俺開ける。ボルタは何かの時のために、すぐに動けるように構えてて」と、申し出ました。

 ですが。扉は鍵がかかっていて。

 けっきょく、ご主人の蹴りで開きました。

 中の閂がへし折れた音がしましたね。

 中にいた伯爵の手の者3人は、リュカの槍で刺し貫かれ、ボルタによって頭を蹴り壊され、残る一人は私に向かってきましたが、ご主人のローキックで膝を砕かれました。

 二人、生きてますね。ボルタの倒したのは、即死です。脇腹刺し貫いても、準男爵ぐらいになると即死しません。



 生きているので、口を割らせて、牢獄の鍵を手に入れました。

 8部屋。左右に4部屋ずつあって。

 格子とかではなく金属製のドアが閉まってます。

 そういえば金属を使っていることが多い領です。あの伯爵、珍しい金属で出来た剣を持っていましたし。採取できる場所を知っているか、生み出せる悪魔がいて、加工もできる悪魔が居るのでしょう。今回の戦争で、殺してしまったかも知れませんが。

 ドアは上下が不均等に足りておらず、雑な仕様です。ドアより入り口の出来が不出来なのかもしれません。

 嫌な臭いはその隙間から漏れていました。

 鍵を手に入れたのに、なんということでしょう。

 開いていました。

 ちょっと苛つきます。

 まあ開くのだから、いいでしょう。

 リュカがドアを開きます。


 四肢を肘膝から切断され、それでも白い毛玉を庇うように覆い被さって、睨んできた悪魔が居ました。逃げられないから開けっぱなしだったのですね。

 薄汚れた、という表現ではとうてい表現できない、赤黒い血と、陵辱されたのがわかる汚れた服は破れてもはや原形を留めていません。

 金の、折れていない瞳が印象的な、理想値に相当近いのではないかという青年です。

 19歳ぐらいの外見で、背はきっと、足が治れば180㎝前後はあるのではないかと。傷だらけの角も、10㎝はあるでしょう。ランク3。

 顔を動かし、自分の下へと、毛玉を隠すようにしまい、それから再度睨んできました。

「ここの支配者だった伯爵を倒して新しく爵位を継いだ、怠惰のカイγーンだ。逃げる、領民になる、死にたい、戦う、希望は受け付ける。まあ、傷は治そうか、その白いのも。リュカ、ここは時間がかかるから、誰か何人か呼んで牢の改めを続けてよ」

 リュカに釣られて私も入り口を振り返ったときに、ボルタが囚われの悪魔に魅入られていたのに気が付きました。

 ああ、ヒナ(カイγーンの母・嫉妬)がЯーロ(カイγーンの父・怠惰)と恋に落ちたときに、こんな顔してましたね。

 私は恋など無縁ですが、こうして唐突に墜ちていく悪魔を何人も見てきました。

「ああ、あのクズ死んだのか」

 それがその悪魔の第一声。

 傲慢の蝙蝠が私の元に飛びついて、肩にしがみつくのを見届けて、ご主人が前に進んでしゃがみ込み(ご主人は私を庇って下さってたのです、私は戦闘力がないので)、

「おまえ、女、だよね?」

 と、問うと。

 手足を欠いた悪魔が動揺した目をしました。

「ご主人。俺を女にして下さい」

 と、ボルタ。

「え、それどの意味で?」

 珍しくどん引きしてます。ご主人様。

「外観的にっ。性的なのではなくてっ。ご主人に突っ込んでとかどんだけ命知らずでも言わないよ、うちの領民(二人子供欲しいけれども無理なの知ってる)。俺がこの悪魔のお世話するけど、たぶん、男に世話されるの嫌だと思うんで」

「悪魔は体内は途中までしか再現できないから孕めないぞ。人間と構造違うから」

「今のところ孕みたくないからいいです」

 ちゃっとご主人に跪いたボルタ。

 その額に手を置いて、簡単に姿変えします。

 あっと言う間に、ボルタは胸とお尻が少し膨らんだぐらいで、あとはそんなに変わらない女の子になりました。ご主人の魔法が、たぶん骨格とか内臓とかへの影響が及んでないみたいですね。肉の増減と外からわかる性器の変化しかしていませんが。

 そして。

 この青年に見える悪魔も、たぶん同じように、あの伯爵に孕まされないために、男性化したのでしょう。

 うーん、それにしてもボルタの思い切りのよさがすごいですが、女に生まれた私からすると、外観が女になっても男なのは知っているから、世話されるの、怖いですがねっ。私はボルタのことをよくしっておりますから、そうまでして、年齢的に介護されるのでしょうか、まあそんな世話をしてくれたら、涙ぐんでありがたがりますけれど、彼?彼女?はどう考えますかね。




 結局、生きていたのはこの部屋の白毛玉とこの子爵(!!)と、孕まされて余命3日(出産予定)というぎりぎりの女悪魔だけでした。

 白い毛玉は無残でした。

 もともと本性が小型の犬系、だったようです。女悪魔で嫉妬。ミディーというそうです。

 四肢を切断されていた悪魔はシルヴァーといって、傲慢で狼だそうです。犬系同士相性が良かったのと、シルヴァーの銅貨(上銅貨です)で育ったので魔法がかかりやすかったようですね。

 ミディーがシルヴァーを男性にした、と。

 そして、伯爵はシルヴァーの魔法を解かせるために、ミディーを犯して手足を引きちぎり、それでも頷かないので、角をえぐり取り、尻尾を引き抜いた、と。彼女は発狂し、本性の犬の姿に戻ってしまったけれども、それでも魔法は解けず、口吻(鼻と口)を切り落とされ、舌を抜かれ、丸い毛玉のようになるまで蹂躙され尽くした、と。

 あの伯爵、ほぼ一撃でご主人が殺してしまいましたが、もう少し苦しめた方がよかったですよねぇ。

 四肢を取り戻した(私が生命力を上げて、ご主人がなおしました)シルヴァーは本調子ではないのに、怒りにまかせて牢番だった悪魔を八つ裂きにしてばらばらにしました。憎悪を吐き出し足りず、獲物を求めてぎらつく目をしていましたが、ご主人がミディーの、痛覚をとりあえず遮断して毛に隠れた傷を治して、シルヴァーに突きつけました。

「怒り続けて、惨殺に時間を潰す? それとも、この毛玉との短い時間を優先する?」


 シルヴァーは涙ぐみ、ミディーを受け取り、この悪魔の報復は終わったのでした。

 っていうか。

 残ってません、生きている伯爵の配下が。

 あとせいぜい四人ぐらい。瀕死です。元奴隷たちが非力な力で殴打しているので、まだかろうじて生きてますが、そのうち死にます。(ガス抜きに投げ渡した連中)



 シルヴァーはボルタに支えられ、ミディーとともに、個室を与えられて、休息しにゆきました。

 私は女性達の統括っぽい役割もあるので、ボルタが女体化してくれて助かりました。シルヴァーは被害者で、元女で、男悪魔から性的危害を加えられてますが。

 じゃあ、うちの領民の女に世話をさせたいかと言われると、難しいというか。念のため、出産済の女悪魔からの選抜になるでしょう。


 被害者=善か、と言われたら。

 違うので。


 まあ、ボルタの目を信じたいものです。

 一息つくと、ご主人の機嫌が悪くなりました。

 杖の修復に時間がかかり、門が閉じないので、領内に毒気が入ってきます。

 こういう時のために、風呂場と壁で区切ったんですが。

 うっかり領地融合したら、幅が広がったので、区切り建築物の幅が、まっっったく足りません。

 毒気が思ったより広がりました。


 勝ちましたし、うちの領民は怪我とか酷いのはいますが、一ヶ月ぐらいで復帰するでしょう。連続で大怪我すると、さすがに即治ったりしないので。

 一番ひどい、腹を蹴られて瀕死、三回喰らった鼠の悪魔だけは、2ヶ月の安静ですね。


「うにゃぁぁぁっっっ」


 黒猫姿のご主人が跳ねてますね。

 喜びのジャンプではなくて。

 わかりやすく言うと、『やんのかステップ』です。2メートルとか3メートルぐらい跳ねるので、遠くから見ているとノミ・・・。おっと、口が過ぎました。

 ご主人だけ跳ねさせるのもなんなので、今仕事がない、怪我もだいたい治った連中が一緒に跳ねます。

「あれ、なんですか?」

 元奴隷の人たちが、ドン引きです。

「思うに任せなくて、腹を立てたご主人様の駄々に、領民が付き合う光景です」

 説明しても、ドン引きされました。

 まあ、旦那様に会うのが遅れるので、心底本当に、ご主人が喚かれます。ふて寝さえ出来ないお怒りモード。

 杖は破壊されてから一日半で直り、門は閉じました。

 元奴隷も参加して、ひたすら解毒作業に邁進。

 門が閉じると、魔界が新伯爵への保護時間を開始しました。

 爵位争奪戦の勝者が疲弊しているところに、格下弱弱な奴に襲われて爵位が奪取されるというのは、『魔界』が望んでないと言うことです。弱肉強食が望ましく、強い者に強い爵位を持たせたいというのが魔界の意志なので。


 子爵だと、60日

 伯爵だと182日

 男爵にはないです。


 閉じた門を外部からはこじ開けられなくなります。中から開くのはオッケー。

 領地内の改装みたいなのもありますから、寿命が来てしまう連中を考慮しても、2年は魔界側の門は開けないでしょう。

 うちは、人間界時間が基本なので、保護期間1800日ですからね。5年近くです。


 まあとにかく、後始末は残ってますが、戦争は終わったのです。





私「戦争、長かった」

無夜「がんばったー」

私「なぜここだけ、視点がムーщ?」

無夜「前衛に説明させると、全体見えてるのが不自然だから。後衛で、それなりに人事掌握していて、後ろも前も見れる、読者も知っている悪魔だと、彼女になった。参加している悪魔が語るのがよいかなと」

私「今回出番のシルヴァーとボルタ。もう彼らが主役でも良くないか、ぐらいの波瀾万丈さ」

無夜「魔王に至るカップルなのでね。次は、戦争時の旦那様ジョーンの生活を少し」


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