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寝取られジョーンのヒモ生活  作者: 無夜
ジョーンはヒモになった 下
32/40

戦争準備

 カイγーンが知能低下から復帰した。

 不思議なもので、カイγーンが知能低下していると兎のレティシアは黒猫に突っかからなかった。

 手加減してくれないのを知っているからだろうな、とは領民達の推理。

 うれしそうに額を突き合わせて、押し合いへし合いした後、二匹はジョーンの膝に跳び乗った。

 膝の上で、自分が居ない(?)間に決まったことを確認して、事後だが同意を示す。

 一応、領主の自覚があるのだ。

「トートか。あいつは、駆け足で強くなろうとする、というか。生き急ぐ感じだったなぁ」

 と、怠惰なるカイγーン。強くなる気などこれっぽちもないが、ジョーンの膝の上でぬくぬくころころしていると強くなっている。

 そして、

「お前はゆっくり育つといいのにゃ、ボルタ。見た目からしてレジスト力高めだから、壁として育ち、領地を守るの、にゃっ」

 毒のせいで、小柄に生まれる者が多い中、人型で170㎝を超えている者は貴重である。

 この里の中で、権力と力が強めな里長もムーщも140㎝代。攻撃されたら、防御力が紙である。双方男爵で、里長もムーщも、中鉄銭を作れるほどなので、魔力濃度で補っているが。

 兄弟のことで謝罪に来ていたボルタは泣きそうな顔で、はいっと返事をした。

「まあ、正直、壁より文官的な。帳簿とかつけられる悪魔になってほしいのにゃん」

「努力致しますっ」

 ジョーンが遠い目をした。

「悪魔崇拝者たちが商売広げて、大変になってるからな」

 娼館の一つの運営を任せていたダリアが恋をして、ここから抜けていったのも痛い。が、幸せになるのを邪魔する気もなく、今までの給金を渡して(大きめの町の予算ぐらいはある)、一応生活が安定するまでは定期で馴染みの悪魔が様子を見に行ってる。



 リュカはまた白昼夢を見たが、誰かに話すことはなかった。

 強欲のボルタ。

 王冠をかぶり、白銀の狼の伴侶を得て12人の子らと孫に囲まれる。

 いずれ魔王に至り、魔王の系譜と呼ばれ、子孫にも何回も魔王位が生まれる悪魔。

 カイγーン領で、じっくりゆっくり育てられた強欲の、それが未来図。

 うんうん、ボルタに媚びとこう、とリュカは思った。

 いや、それにしてもあいつ、嫁に産ませた上に、嫁の子、産んだな??

 悪魔も性転換させられるご主人すげー。

 女もヤる側にできんだ・・・。

 なら、平等に、産ませたら産む制度になるかもしれないなー。



 魔法無効のトラップが出来上がるのに、3年ほどかかった。

 領民にここから先は魔法が使えないとわかるレッドライン(タイル)も敷かれた。

「味気ないし、相手側にもなんかばれそうだから、タイルで絵とかやろうか」

「ダミーラインも入れる?」

「いいね」

 ということで、花や鳥などを描いたタイルの道が出来上がった。

 芸術的で華やかで。

「王宮とかの玄関ぐらいにすごいよ」

 と、いう。

 色を変えられる小鳥の悪魔は、現在280色+濃淡調整可に至ったので、どんな色も生み出せていたから、どんな権力者ももっていないタイルの色がたくさんある。ついでに煉瓦や綿も染められるので、村に月に一度、出張している。



 戦闘訓練は、知能低下を何度も起こしているカイγーンはぶっちぎりで強かった。結局、過剰な魔力増に対応していった肉体を持っているので、寝てばかりだが強い。そもそも怠惰なので、だらだらすればするほど強い。


 あとは女悪魔達が心配した。

「伯爵に孕まされたら確実に死にますから、その前にっ長、子供産みたいですっ。私は騎士になれたので、ムーщ様にちょっと生命力上げて貰えれば、死なないです」

 的なお願いが増えて、里長が頑張っていた。

 本当に、誰が来ても拒まない。

 考えようで、一度しか孕めないので、戦争前に産んでおけば、孕まされて出産で死ぬことはないから、安心なのである。命がかかっている安全措置の一環なので、里長はお願いされたら、受けている。男の男爵はカイγーンと里長しかおらず、カイγーンは絶対やらないことを知っていれば、自ずと役目を引き受けるしかない。

 あとは産む側が二段階位が低いと半数死ぬが、生命力を爆上げして出産するか、悪魔の角を少し削って粉にして飲んでおくと生存できる。だから、安全に子を産んだ。(このせいで、亡骸をそのまま埋めると、ほかの悪魔に角が奪われる)

 さすがに3段階低いと、何をしても死ぬから、寿命ぎりぎりまで産まない。

 そんな感じなので、領地の人口が増えた。

 領地開始時、68人だったのが、現在は135人+カイγーンとジョーンとなっている。およそ二倍だが、時間的には100年も経っている。繁殖にどうしても制限があるので爆発的に増えるのは難しいが、こつこつと世代交代と子作りがすすむ。

 妊娠期間の大半が25日ぐらい。生後7週間で、人化してほぼ成人扱い(知能がピンキリだが)、種を仕込んで半年ぐらいすればまともに一人前である。

 後衛にはするが、立派に戦力である。

 騎士爵になれていない未出産の娘達は、戦争になりそうな予知夢の日前後1年間ぐらいを人間界の村や屋敷で作業することになっている。

 ジョーンも、その時が来たら村の実家の方で暮らすことになっている。

 なので、カイγーンはジョーンにべったりであった。

 森を偵察していた鳥系悪魔達が見たことのない悪魔を複数人見かけて、敵の斥候だろうということになり。

 ジョーンがレティシア(護衛兼ペット)と共に実家に戻っていった。



 現在の領民


領民 137人

 リス・鼠・モモンガ・蝙蝠類59

 鳥系29

 小型犬猫猿19

 大型猛禽10

 中型 猪猿犬 全15

 大型 鹿 アリクイ トラ が各1

 猫の振りした豹 1

 人間 1


 暴食58

 憤怒・色欲各24(計48)

 怠惰・傲慢各7(計14)

 嫉妬・強欲各8(計16)

 無1(ジョーン)


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