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満たされない

作者: ヨロズヤ

今回も課題で書いたものですね。短いです。

 照らされるスポットライト。静かな観客。壇上に立つあなたとシルクハットを被った男。あなたの下には真っ赤な布が敷いてある。そして今まさに、その布は目の前の男によって引き抜かれようとしていた。スピーカーからドラムロールが流れて緊張が高まる。刹那!あなたは何事も無かったかのように立っていた。ただ、下にあったはずの赤い布が消え去っている。どこへ行ったかと思えば、あの男が布を持って手を高く掲げている。客席からはパチパチとまばらな拍手。

 男はあなたがのった台を舞台裏に運んだ。もう出番は終わったらしい。その後、静かな舞台裏で見えないショーの行方を感じていた。ドラムロールの後、微かに聞こえた羽ばたく音、観客の響めく声。ドラムロールの後、拍手、そして歓声。あなたが壇上で聞くことができなかった歓声が、そこにはあった。側にいた男は乱雑にあなたを持ち上げ、水を飲み干した。

 一体、何が足りなかったのだろうか。壇上であなたを揺さぶるものは一つも無かった。しかし、空っぽで満たされていないあなたには、もはや関係のないことだ。


お題がかなり限定的で書くのが難しく思われたんですが、意外とサクッと書けましたね。

あと全然関係無いんですが、最近友人の家に入り浸って不健康な生活をしてます。必然的に創作の時間も減ってるんですが、まあ今が楽しいので良いかな。ずっとマイペースで行きますので、よろしく、どうぞ。

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