3話 僕の神様はゼン
3話 俺の神様はゼン
「さて本題に入ろうか、お前の使命は暗黒教会と呼ばれるレイル達の排除とこの世界の安全だ。」
「暗黒協会って何だよ??」
「暗黒協会とはマナを使ってこの世界を壊そうとしている奴らだ。お前は選ばれし者、そしてこの世界で1番マナに愛されてる者だといっていい。お前に私が好きなこの世界を守って欲しい」
「あんたがやればいいだろ??見るからに強そうじゃん」
「私はこの世界の十二神第二の神、又の名は力、又の名はマナ。直接この世界には干渉することはできない。」
「って…神!?訳分からなくなってきた。てかあんたの名前は?」
……この神の名前は、ゼンと言うらしい。お互い自己紹介をした。いわゆるこの世界での敵を倒すことが役目。本物の神様に与えられた2度目のチャンス。この生きる意味が少しでもありそうな世界では無駄にすることはできない。
「さあタクマ。頂点を目指すために、修行は必要だ。お前を最短で強くするため。仮想世界で3年間修行してもらう。普通なら300年はかかる所……」
「おい、3年間も!?大学卒業しちゃうよ」
「仮想世界と言ったろう。現実世界の時計の針は1秒も動かない。マナを使う世界という者を見せてやる。あっという間だぞ。」
ゼンに言われた通りに、仮想世界に連れてってもらった。(無理矢理だが)
マナを使って、ゼンと生活した。この仮想世界には人間は一人もいないが、動物や植物。そしてマナの溢れる世界だった。生きるということは何か、マナの力をゼンから学んだ。死ぬ前には分からなかった自分の生きる意味がだんだんと分かってきた気がした。
そしてあっという間に仮想世界での時間は終わった……
「ゼン!あっという間に終わっちゃったよ。だけどこんなんで強くなれたのか?」
「あっという間だっただろう。その通り、俺の見込んだ男だったよ。きっとお前はこの世界でかなりの力を持っているだろう。久しぶりにワクワクしてきたぞタクマ。
現実世界に戻ったらまずは死ぬ前のことを覚えているか?そこからいつも通りに生活しろ。マナがある現実世界を見てみるんだ。そして条件がある。決してマナを使ってノーマナ(レイルでは無い者)を傷つけないこと。何かあれば自分の力だけで解決しろ。そしてあれだけは、生命の危機以外使うな。さあ戻るぞ。」