プロローグ
「#!/:(-?☆様…」
小さい頃から感情を表に出すのが下手で、あまりいい友達が出来たことがなかったけど、まさか高校にもなっていじめにあうとは思いもしなかった。
現在高校2年生の私、北野 翼はクラスメイトの主に女子からいじめを受けている。
きっかけはきっと文化祭。
クラス一丸となって作った千羽鶴を7羽ほど踏みつけてしまったのだ。
もちろん直ぐに謝って作り直したけど。
たったの7羽くらい別にいいじゃないかとも思うがそれが始まりで何故か無視される日々が始まって今に至る。
まあ、感情表現が下手な私はきっと元から嫌われていたのかなとも思う。
仕方ないね。
(流石に陰口とかもの盗まれるのは勘弁して欲しいけど。)
どうせ1年でクラスは変わるし元々友達は居なかったし耐えて過ごそうと思って、今日も授業を受ける。
「えー、今日は古典の先生がお休みなので、自習です。担任の僕が見てるからちゃんと見てるから寝ないで勉強してください。」
担任がそう言うと、クラスがざわめき出した。
(自習だからみんな喜んでるんだな。なんの科目の勉強しようかな。)
「え?」
担任の背後に、おぞましい色をした異空間が広がっていた。そして、
「なにあれ…夢?……!!」
その異空間の中に先生が吸い込まれてしまった。
その光景を見た瞬間生徒はいっせいににその場から逃げ出したが、突然現れた異空間は逃げる生徒を逃さず吸い込み、そして最後に残った私は、
「お母さん…!!」
亡き母の肩身のペンダントを握り死を覚悟した。