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川上から桃を流すだけの簡単なお仕事太郎

作者: しいたけ

 昔々、あるところに お爺さんとお婆さんが居たり居なかったりしました。


 ある日、お爺さんは山へサボりに、お婆さんは川へハッスルしに行きました。


 お婆さんが川でハッスルをしていると、川上から大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこ、と、流れてきました。


 お婆さんが桃を抱え川から上がると、川上から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ、と、流れてきました。


 お婆さんは不思議に思いましたが、桃を拾い、川上から上がりました。


 するとまた大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこ、と、流れてきました。


 お婆さんは桃が何処からやってくるのか気になり、仕方なく川上を上り始めました。


 その間にも新たな桃が次々と流れてくるので、その桃達を拾い、カゴへと入れて歩き続けました。


 カゴがいっぱいになり、ついに桃を抱えきれなくなると、お婆さんが躓き、桃を全部川へと落としてしまいました。


 流されて行く大量の桃。お婆さんはパニックハッスルです。


 その時、川下に洗濯に来ていた別のお婆さんがおりました。お婆さんは川上からやって来た大量の桃の波に飲み込まれ、川の藻屑と化してしまいました。


 お婆さんがようやく川上を上りきると、そこには桃園がありました。しかし桃の木には桃がなっておらず、何故か警察が来ておりました。


「ココの桃が大量になくなっているんだが、何か知りませんか?」


「川下のババアです」


 お婆さんは平然と嘘をつきました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 川の上流にある桃が凶器・・・ この時間にこの場所にいた奴が、川下のババア殺しの犯人のはず。 さて、お爺さん、この時間の、貴方のアリバイを証明できる方はどなたか、 いらっしゃいますか?(濡れ…
[一言] 結局真犯人は藪の中か…。 これは窃盗事件ではなく、殺人事件だったのではないだろうか。 共犯者はどこに?
2020/10/19 21:24 退会済み
管理
[一言] まさに死人に口なし。
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