川上から桃を流すだけの簡単なお仕事太郎
昔々、あるところに お爺さんとお婆さんが居たり居なかったりしました。
ある日、お爺さんは山へサボりに、お婆さんは川へハッスルしに行きました。
お婆さんが川でハッスルをしていると、川上から大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこ、と、流れてきました。
お婆さんが桃を抱え川から上がると、川上から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ、と、流れてきました。
お婆さんは不思議に思いましたが、桃を拾い、川上から上がりました。
するとまた大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこ、と、流れてきました。
お婆さんは桃が何処からやってくるのか気になり、仕方なく川上を上り始めました。
その間にも新たな桃が次々と流れてくるので、その桃達を拾い、カゴへと入れて歩き続けました。
カゴがいっぱいになり、ついに桃を抱えきれなくなると、お婆さんが躓き、桃を全部川へと落としてしまいました。
流されて行く大量の桃。お婆さんはパニックハッスルです。
その時、川下に洗濯に来ていた別のお婆さんがおりました。お婆さんは川上からやって来た大量の桃の波に飲み込まれ、川の藻屑と化してしまいました。
お婆さんがようやく川上を上りきると、そこには桃園がありました。しかし桃の木には桃がなっておらず、何故か警察が来ておりました。
「ココの桃が大量になくなっているんだが、何か知りませんか?」
「川下のババアです」
お婆さんは平然と嘘をつきました。