紅い悪夢(クリムゾンナイトメア)
※アキト視点では、文章が少し変わっております
アキトは状況を解説することはしないため、代わりに擬声語を使っております。
状況が分かりにくいかもしれません。
「この国から北東方角の遠くの山に山賊たちのアジトである洞窟があるのです。 山賊たちは近くの町を襲い、人々を殺して金品を盗んでおられます。」
「・・・兵隊は?」
「半数以上が遠征に出ていまして、城を守るための兵士も必要ですから・・・。」
「・・・人手が足らねえというわけか。」
「はい・・・。 つい二日前に入った情報で、騒ぎにならないように町の人々には言っておりません。 念のため、兵士に町の周りの警備をさせておりましたが・・・。」
「・・・それで、俺の力が必要と。」
「多数の兵士が遠征からお戻りになるまで山賊を放置をさせるわけのはいきませんし、この手段しかないと思いまして・・・。 せめてガンダリオスが城に残っていれば・・・。」
「・・・そうか。」
次の日の朝・・・。
・・・ここか。
「さあて、今日はどこの町を襲うか?」
「あそこがいいんでねえか? 王様がいる町。」
「おお、面白えな。 そこに行くか!」
・・・山賊か。
・・・間違いないようだな。
・・・どこかで見たような?
「なあ、せっかくだから剣の斬れ味でも確かめねえか?」
「そりゃいいな!」
・・・コイツらは・・・。
スタッ・・・(床に着地する音)
「!!? なんだてめえ!?」
「・・・。」
ザクッ(山賊の頭に斧の刃を刺す音)
「グギャアァ!!」
「ぬおっ!?」
ドシンッ(山賊が倒れる音)
「て、てめ・・・。」
ズキャ!(隣の山賊も斧で斬り裂く音)
「グボァ!?」
ドシンッ(山賊が倒れる音)
「・・・。」
ズズズズズ・・・。(二体の山賊の死体を引きずる音)
ドンッ(そして置く音)
「・・・。」
ザクッザクッザクッ!(山賊の胴体を何度も斧で刺す音)
・・・コイツらは、・・・極悪人だ。
「なんだお前!!?」
「・・・。」
ドゴォ!!(山賊の顔面を殴る音)
「ガハァ!!」
ドカバキドゴベキドンメキッ!!(山賊を殴りまくる音)
ドシンッ(山賊が倒れる音)
「・・・。」
・・・行くか。
スタッ(歩みを止める音)
・・・分かれ道か。
・・・右は穴が続いている。
・・・左は奥に扉がある。
・・・・・・左へ行くか。
ガシッ(扉のドアノブを掴む音)
ギギギギ・・・(静かにドアが開く音)
「・・・。」
・・・ただの部屋か。
・・・ん?
・・・なにか聞こえる。
「フゥ・・・フゥ・・・。」
・・・息?
ギイィー(ドアを開く音)
「・・・。」
・・・なるほど。
・・・そういうことか。
「ン・・・? ン!!? ンンンンー!!!」
・・・女の人質か。
・・・手足と口を縛られて、・・・喋ることができないようだな。
「ンンー!! ンンンー!!!」
・・・仕方ねえ。
シャキッ(腰に刺してるナイフを鞘から抜く音)
「ンン!!? ンンンンンー!!!」
「・・・動くな、・・・怪我をするぞ。」
ブチッ!(人質の口に巻かれている縄を斬った音)
「ぷぅ・・・。 あ、ありがとう・・・ございます・・・。」
「・・・まだ動くな。」
ブチッ!!(手足に巻かれている縄を斬った音)
「あ、ありがとうございます!」
「・・・大声を出すな。」
「は、はい・・・。」
・・・この部屋の扉は一つだけか。
・・・今度は右へ行くか。
「・・・お前は?」
「リィル・アングラードと申します。 上流家庭であるアングラード家の者です。」
「・・・なるほど。」
・・・ありがちな手だな。
「・・・アジトの道を知っているか?」
「一度“ボス”と呼ばれていた人のところに連れて行かれました。」
「・・・場所は分かるか?」
「申し訳ございませんが、あまり覚えてはおりません。 ただ“ボス”と呼ばれていた人のお部屋は観音開きの扉だったことは覚えております。」
「・・・そうか。」
ギイィー(ドアを開く音)
「あ、あの、あなたは・・・?」
「・・・知らない方がいい。 ・・・お前は隠れてろ。」
バタンッ(ドアを閉める音)
トタタタタッ(静かに走る音)
ドカッ!(山賊の顔面を殴る音)
ドゴォ!!(山賊のアゴを殴る音)
バンッ!(山賊の目を殴る音)
ドゴォン!!(山賊の腹を殴る音)
ドシンッ(山賊が倒れる音)
・・・ここに扉はないか。
・・・奥に進むか。
「おい、お前!!」
・・・また現れたか。
スタタタタタッ(静かに走る音)
ガシッ(山賊の頭を掴む音)
ガァン!!(そのまま山賊の顔面を膝蹴りする音)
・・・。
・・・あっちから来たな。
・・・まるでアリの巣だ。
・・・下手に動けば迷ってしまう。
「なんだお前!!?」
ドォンッ!(山賊の顔面を力強く殴る音)
ドシンッ!(山賊が倒れる音)
ガシンッ!!(山賊の顔面を強く踏む音)
・・・問題はない。
・・・悪党を罰するのが目的だ。
・・・。
・・・観音開き、・・・ここか。
ギギギギ・・・(ドアを少し開く音)
「で、なんだって?」
「北西方向にあった町から金品を回収しました。」
「よくやった。」
「町民を数人殺害してしまいましたがね。」
「金さえ手に入ればどうでもいい。」
「そうですね。」
・・・極悪人共が。
バタンッッッ!!(勢いよくドアを開く音)
「なんだ!?」
シュッ!(オノを投げる音)
シュルルルルル・・・ザキンッ!!(オノが回転しながら飛び、山賊の首を斬り裂く音)
ザン!!(地面にオノが刺さる音)
「て、てめえ・・・、何者だ!!」
・・・奴が“ボス”か。
「答えねえつもりだな・・・。」
バシュッ!(山賊が剣を投げ飛ばす音)
シュッ(軽やかに剣を避ける音)
トントンバビュン!(そして二歩進み“ボス”のいる方向に跳ぶ音)
「うおっ・・・!?」
・・・終わりだ。
ザシュ!(オノで“ボス”の頭頂部から股まで斬り裂く音)
「グワァ!!?」
ザシュン!(もう一つのオノで”ボス“の胴体を斜めに斬り裂く音)
ジャキンッ!!(そして“ボス”の首を斬り裂く音)
・・・。
ドンッ(“ボス”の頭を殴る音)
ボトッ・・・(“ボス”の頭が床に落ちる音)
・・・。
ガシッ(頭の無い“ボス”の身体の肩部分を掴む音)
ドンッ!(そして床に勢いよく投げ倒す音)
・・・。
ザクッザクッ(胴体をオノで斬る音)
バンッ!(扉を勢いよく開く音)
「ひゃあ!!?」
・・・。
「あ、あなたは先程の・・・。」
「・・・人質はお前だけか?」
「えっ・・・、あ、はい。 おそらく私だけです。」
・・・おそらく、か。
・・・まあいい。
・・・あとは奴らの仕事だ。
「・・・家の場所を教えろ。」
「え!? 送ってくださるのですか? ありがとうございます!!」
「・・・違う。 ・・・お前は生き証人だ。 ・・・山賊のことを町や国に伝えろ。」
・・・あとは兵士に任せる。
・・・他の人質捜索は、・・・奴らに任せよう。
「助けてくださるのならそれでもいいです。 よろしくお願いします!」
・・・。
「・・・行くぞ。」
「待ってください!」
「・・・なんだ?」
「あの、あなたのお名前だけでも教えてくださいませんか・・・?」
・・・。
「・・・知る必要はない。 ・・・ただの”殺人鬼“だ。」
バタンッ!(扉が勢いよく開く音)
「見つけたぞ、“紅い悪夢”!!」
「ひゃあっ!!?」
「・・・?」
・・・“紅い悪夢”?
「思い出したぞ・・・。 お前は遠出していた仲間たちを皆殺しにした奴だな・・・。」
「・・・なるほど。 ・・・既視感の正体はそれか。」
・・・そういえば、・・・そんな奴らがいたな。
「・・・”紅い悪夢“とはなんだ?」
「お前の呼び名だよ・・・!! 俺がここで殺してやる・・・!!」
ドドドドド!!(山賊が剣を持って全速力で近付いてくる音)
「きゃー!!!」
「・・・。」
・・・くだらん。
ドゴォン!!!(山賊の顔面に強力なパンチを放った音)
ドンッ!!(地面に強く倒れる音)
「・・・? あの・・・、大丈夫ですか・・・?」
「・・・。」
そして、夜・・・。
「お疲れ様でした。」
「・・・分からん奴は生かした。 ・・・処分はお前らに任せる。」
「あなた様も罪人を生かすのですね・・・。」
「・・・俺が殺すのは極悪人だ。 ・・・それ以外は気絶させれば十分だ。」
「そうなのですか・・・。」
「・・・生かした山賊は、・・・全員捕まえたか?」
「はい。 入口が少し岩で塞がれておりましたので、逃げられた山賊はいなかったと思われます。」
「・・・そうか。」
「あの岩はあなた様がやったのですか?」
「・・・ああ。」
「・・・国の方はなにかあったか?」
「はい。 やはりザワついておりました。」
・・・だろうな。
「ですが、あなたのおかげで多数の人々が救われたことは真実です。 本当にありがとうございました。」
・・・。
「・・・もう行く。」
「ああ、少し待ってくれ。」
「グレンバスター様?」
「・・・なんだ?」
「なあ、“紅い悪夢”ってお前のことか?」
・・・・・・。
「・・・知らん。」
・・・アイツ、・・・喋ったのか?




