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青高ドグマ  作者: 超暖房
8/10

反撃開始

反撃開始します

新町地区。テロリストによる暴動から2時間近く経った。


エイテサウザ軍との攻防により、テロリスト達は劣勢で、かなり追い込まれていた。


「よし、ここからなら...」


新町地区にそびえ立つビル、アウガの屋上。そこにいるのは藤野だ。


藤野の手にはテロリストの無線機が握られている。


『こちらP4!エイテサウザ軍がッ...、う、うわぁぁぁぁ!』

『おい!大丈夫かP4!おい!...クソッ、やられたか...』

『こちらP2。残ってるのは俺らだけみたいだな』

『まさか...ここまでか...』


藤野は垂れ流しになっている無線機を聞きながら、ただ街を、荒れ果てた街を見下ろしていた。


テロリストは残り2人しか残っていないようだ。


藤野は不適な笑みを浮かべると、無線機に向かって語りかけた。


「P1、P2!国道方面へ向かえ!」

『貴様は誰だ?なぜこの無線を知っている!』

「そんなものどうでもいい!勝ちたければ俺の指示に従え!」

『か、勝ちたければ...』


藤野の見る新町の景色から、国道に向かう影が2つ見える。


ここの屋上からなら、この戦場をすべて見渡せる。まるで、ゲーム盤のように...。


『こちらP1!おい、国道に来たぞ!どうすればいい!』

「よく俺を信じてくれた。よし、左にある電柱をすべて倒せ!」

『わ、分かった!』


銃声、そして何かが崩れた音がする。


国道方面には煙が上がっている。


成功だ。


『こ、これでいいのか?』

「あぁ、十分だ」

『何のためなんだ、これは?』

「ただの足止めだ。いいか、そこの近くに大きなコンテナが倒れてるだろ」

『あぁ、これか...え!』

「そこの武器をすべてプレゼントしよう」

『すげぇなこりゃ!ライフルにランチャー、手榴弾まであるぞ!』


さっきからエイテサウザ軍がチョコチョコそこに行くから、なんか怪しいと思ったが、やはりそうか。


「エイテサウザ軍の武器庫だ。持てるだけ持って射撃準備をしろ。敵が来る」

『お、おう!』


来たか...。


先ほどの電柱が倒れたことによる煙で、敵兵が国道方面に向かっている。


さぁ、命をかけたゲームの始まりだ...。


——————————————

「オヤマダ...?」

「オヤマダ博士と呼びたまえ」


博士...?ケンティーはその言葉に嫌な予感がした。


「お、俺をどうするつもりだ...?」

「そんなに怖がらなくてもいい。ただ性能を見たいだけだから」

「性能...?」


そう言うとオヤマダ博士は、真っ白い布のような物を持ってきた。


「これだよ」

「なんだこれ...?」

「新型オクタスーツ、ジオエイトだ」

「オクタスーツ...」


そういえばそんな物があった。バイトヒーローSクラスになると、オクタスーツが渡されると...。


「どうしてこれを...」

「君に着てほしいからだよ、ケンティー君」

「えっ!」


俺はSクラスのバイトヒーローでもなければ、偉業を成したわけでもないのに、なぜ...?


「さっきも言っただろう、新型だって」

「え、俺が、いいんですか?」

「もう君しかいないんだよ。それと助けたい奴も新町地区にいるんだろ」

「藤野...」

「早く着なさい。傷はもう大丈夫でしょ」

「はい...」


不思議と痛みは無くなっていた。


藤野のことよりも、オクタスーツに気を取られて...。

ジオエイトとは一体...?

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