表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青高ドグマ  作者: 超暖房
10/10

ジオエイト参上

ついにジオエイト、登場します

...やるんだ。俺が。


選ばれた俺がやらなくちゃいけないんだ。


そして藤野を助けるんだ。


ケンティーは決心して、ジオエイトを着始める。


「うっ、意外とキツいな...」

「どうだい、ジオエイトの着心地は」

「オヤマダ博士...サイズ合ってますかこれ...」

「そりゃあ密着しなきゃヒーロースーツじゃないからねぇ」

「そ、そうですか」

「一応、説明しておくけどスーツの特殊加工で怪我はしにくくなってるよ。あと、スーツ内部の伸縮性能で異常な身体能力になってるよん」

「異常な身体能力ですか...?」

「まぁ、自分で体感してみてね。あ、そんでコレ」


ケンティーは白い目出し帽のような物を渡される。


「ちょ、これ...ッ!ヒーローのコスプレみたいじゃないですか!」

「当たり前だろ、お前はヒーローなんだもん。それに顔バレも困るだろ」

「しかも白地に黄色で∞って!ダサすぎでしょ!」

「ダサい言うな!それだって小型の無線機が搭載されてるし、視力も良くなるようにできてんだよ!いいから、とっととつけろ!」

「うげぇ〜」


しぶしぶつけるケンティー。


「さぁ、ケンティー君。ベルトのスイッチを押したまえ」

「スイッチ...?」


おそるおそるスイッチを押すと、ケンティーの着るスーツ、ジオエイトが体の骨格に沿って光だす。


それも、模様のようでカッコいいのである。


「うわっ⁈」

「それでジオエイトは起動したんだよ」

「なんか体軽ッ...」

「さぁいけ!ジオエイト、出撃!」

「...出撃って、まだここ外じゃないですよ?」

「まったく...これでいくんだよ」

「え...た、大砲⁈⁈」


オヤマダが持ってきた、というか台車に乗せて引っ張り出してきたのは人一人分入れそうな穴のある立派な大砲だ。


「さぁ、はいれ」

「え、ちょっまっ...!」


オヤマダはケンティーの腕を掴み無理やり大砲の中にいれる。


「ちょっと!まだ体勢が!」

「ごめん、グリファー総督怒ってるからさ」


カチ、ボゴォオオオン...


「うわぁぁぁぁぁあああああ!!」


ケンティー、改めジオエイトは空へふっとばされた。


——————————————-


屋上で寝るの気持ちいいな...。


空きれいだな...。


そろそろ10分経ったかな...。


...全然作戦思いつかねえ!!


もう自分だけで顔変えて本部行った方早い気がするんだが!!


「仕方ない、テロリストにそう話すか...」


藤野が無線機に手を伸ばした時だ。


空から何かが来るのだ。


ひゅ〜ん...ちゅごーん...


文字では上手く表せないが、なんか落ちてきた。


それも藤野のいる、この屋上に。


藤野の十メートル後ろくらいだ。


おそるおそる振りむく。


「なんだ?隕石か?...え、人⁈」


隕石と思われる物がむっくりと動いたのだ。


でも藤野はそこまで驚かない。


きっとエイテサウザ人だ。まぁエイテサウザ人は宇宙人だし、それも無理ない。


だとしても人となったらまずい。顔がバレたら学校にも行けなくなる。


藤野は風で飛ばされてきたであろう、屋上に落ちているカーテンを身に巻き付けた。


ちゃんと顔も隠して、な。


そして、落ちてきたソイツを見つめる。


「ったく、痛ってーな...。いや、痛くねぇ⁈」


ソイツは、なんかわけわからんことを言っている。


「すげぇ!これがジオエイトの力か!よっしゃ、これならテロリスト達も...」


ソイツと目が合う。


「いた、テ、テロリストだぁ!」


やばっ...見つかった。


明らかにソイツはヒーローの姿で、エイテサウザ軍であることは確定した。


全身、白で顔には黄色い∞マークがプリントしてある。


意外と小柄で多分男。


ケンティーと違ってソイツは顔をマスクで覆ってるから、きっと強いヒーローなんだろうな...。


とかそんなこと思ってる場合じゃねぇ!殺される!


逃げようと後ずさりすると、それに合わせてソイツも近づいてくる。


「お前だな、テロリストの指揮官...!お、俺はジオエイトだぞ!こ、降伏しやがれ!」


なんか言い慣れてない感すごい。


「降伏...?するわけないね」


藤野はそう呟いた。


そうだ、ここは冷静を保たなければ...。


「そうか、なるべく死なせたくないから、気絶してもらうよ」


そういうと、ジオエイトは拳を床に突きつけた。


刹那、ヒビが一瞬で広がり地震のように地面がゆれ始める。


...崩れる。


「やばっ...死ぬ...」


ジオエイトを見ると、なぜかアイツも焦っている。


ソイツのパンチのおかげで建物はゴゴゴゴと唸り始める。


地響きはどんどんと大きくなり、落とし穴に落ちるように俺は落下した。


声も出ない。


今、俺は落ちてるのか...?


ジェットコースターで味わうフワッつてやつ、こんな感じだっけ?


無意識に目は閉じられていた。


風は感じる。明らかに下からだ。


死ぬのか...?


強い衝撃と共に風が無くなった。


ん...?


「生きてる...?」


目を開いて見渡すとそこは地上。


そして、誰かにお姫様抱っこされてる...?


誰かって...⁈


「うわっ⁈」


藤野は咄嗟にそいつの腕を振り払い、抱っこしていた奴から離れる。


そう、ジオエイトだ。


「あれ、気絶すると思ったんだけどな〜」

「てめぇ...」


落ちた影響で足は震え、カーテンで顔を隠すのにも精一杯だ。


もうだめだ、逃げられない。


ジオエイトは白いマスクをしてるから表情も全く分からない。


そいつは、余裕そうに藤野に近づく。


「クソっ...」


藤野はされるがままにジオエイトに関節技を決められる。


藤野はその場に倒れこんだ。ジオエイトが藤野の上に乗っかっている状況だ。


「うっ...」

「なるべく殺したくないからさ、早く降伏して、ね?」


殺さないあたり、コイツは優しい。


でも痛い。関節技は痛い。


顔を隠しながらは本当にキツい。


「ほら、早く降伏しないと折れちゃうよ」


このまま俺は降伏しちまうのか...?


せっかく手に入れた力を使うことも、学校で日常を過ごすことも。


エイテサウザ軍を倒せず、ケンティーも助けられないまま...。


俺は...。

藤野 絶対絶命

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ