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全ての力を奪われた暴勇バベル  作者: おにまる
第二章 ~~幾千の罪を心に刻んで仲間と供に~~
18/55

冒険者ギルドへ帰還

バベルがようやく力を取り戻しました。

まだまだこの先の試練は途方もないですが、時間の許される方はお付き合いください。



 それからバベルたちは山中を駆け走ってた、すると魔物らしき物と交戦している者と出くわす。

グリフォンという魔獣であった、恐らくはこの辺りのボスであろう、状況はかなり厳しいように見えた

三人組だったようだがすでに二人は倒れている残る一人も満身創痍に見えた。


(このまま見過ごしていくと、あいつやられるな)

そうバベルが状況確認してるところ


「バベル様加勢しましょう!」


「我がやろうか?」


「いや俺が、ちょっと力と技も試したい」


バベルの根源と、インドラスピリット(闘神の魂)の加護によって、全盛期の六割の力を付けていた。

念のために物理攻撃に対する【オーラディフェンス】を発動する。


近づいてくるバベルを見たグリフォンは、後方に下がり一瞬舞い上がって物凄い速さで一撃を食らわせるためバベルに向かっていった、それをワザと受けて見せるバベル、かすり傷一つついてなかった。


驚き飛びのくグリフォン、かっと目を見開いたと思うと魔法を放った。

高位の魔獣は魔法が使えるのだ、轟々と燃え盛る火球がバベルを襲う


【マジックドレイン】

全ての攻撃魔法を吸い込む技だ、その轟々と燃え盛る火球は、バベルの寸前でかざされた手のひらに吸い込まれていく、そして消えた・・・


一瞬にして間を詰めグリフォンの目前にせまる、かるくデコピンを放った。


「gyaaoooooooo・・・」


叫び声を上げ木々をなぎ倒しながら吹き飛ぶグリフォン、以前のデコピンの威力では無かった。


勝てぬことを悟ったグリフォンは山の奥深くに羽ばたいて逃げていく。

敢えて追わなかった・・・


「我が追うか?」


「いや、いいんだハク逃がしてやれ」


「了解」


「ちょっとなんで追わないのよ、もう少しだったのに、」

その女ハンターは高そうなポーションをグビグビ飲みながら言い放った。


「あいつはこの辺の主だろう」

「高位な魔獣は無駄に人を襲ったりしない、大方おまえらがちょっかい出したんだろう」


「だから、何よグリフォンの素材は高価なのよ!」


「助けてやったのにこれかよ・・・」

「そのままあいつの餌にしておけばよかったか?」


「この無礼者名前は!」


「俺はバベルだ」


「バ、バベルって、あの??」


「私はジュリアよ、ジュリアとだけ言っとく」

「命を助けてもらったお礼だけは言っとくわ、ありがとう」

そう言って倒れてる二人にもポーションを与えていた。


「ひ、姫お怪我は・・・」


「シッ」

いかにも高そうな物ばかり身に着けたジュリアはバベルを横目でみてそう言った。


凡そどこかの貴族令嬢かなにかだろうと思ったバベルはその場を立ち去った


そして山を駆け草原を疾走し冒険者ギルドに戻って来た。


ドアを開け中に入ると受付嬢がハクを見て小さな声を上げ慌てて口をふさぐ


「あ・あれはバベル様がテイムした魔獣ですか・・・??」


「テイムしたんじゃない供に旅する仲間だ」


「我を魔獣等と愚弄するか!」


「しゃ・・しゃべった・・・」


「ハクよ、人型にはなれんのか?」


「なれるが、我はこの姿に誇りをもっているのだ。」


「まーいっか、いざと言う時には人型になってもらう」


「どうしても人型では成らぬという時ならそうしよう」


そして受付台に収集した素材や薬草や鉱石といったものを置いた

そしてアンナを見た受付嬢が言う

「あら、あんな様かなりレベルを上げられたんじゃないですか?」

毎日冒険者を見ているその受付嬢は一目見ればおおよそのレベルがわかるという


「え、レベル?」

あんなはキョトンとしていた。バベルも冒険者についてあまり知らない。


「そういえばあんたに、聞きたいことがあったんだ」

「冒険者ってのは性向値が負の方向に偏るとまずいんだろ、みなはどうやってるんだ?」


「え、教会で清めてもらいますよね?」

どうやら一般常識的なものらしい・・・冒険者は定期的に教会に行くようだ。


「なんだったらアンナ様計測されてみます?」

そうして受付嬢は電話ボックスのような物の所へアンナを案内した

「中に入られて冒険者カードをそこに刺してください」

と何かの差し込み口を指さした


言われたとおりにするアンナ。

するとレベル38、性向値+20と表示された。


「すごいですね、アンナ様、登録してこの短期間で38も上げた人初めて見ました」


最初は上がりやすいといっても普通の冒険者は1週間程では、レベル5上がれば良い方だという。


「アンナ様これだけレベル上げられたのですから、スキルを買っていかれます?」


「へ?、スキル?、買う?」

アンナはバベルを見た、バベルもアンナを見た、二人はキョトンとしてる。

バベルは知らなかったようだった。


受付嬢はバベルが、アンナを最初に連れてきたのを見てたから、当然知ってる事と思い、なにも質問されなかったから、説明を省いたようだった。

知らないことは聞き様がなかった。


とりあえず、どのようなものがあるか見せてもらうことにした。











バベルがようやく歩き出す力を得ました、もうバベルがくじけることは無いと思いますが、

そのためには皆さんの力が必要です、どうか力を、いや感想や、評価をおねがいします。

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