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宵々町奇譚―オカルト同好会編―  作者: Ree
chapter3 魔像と時空の扉
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12



「あの謎のオカマのオバちゃん、一体何だったのかしらね?」

 放課後、新聞を書き終わった僕らはジュースでも飲もうと、食堂を訪れた。

 その時に、モミジ先輩がそう呟いたのだ。

 食堂の中には売店も併設(へいせつ)してあるけど、今はどちらも閉店してる。

 食堂は昼までだけど、売店はいつも四時までは開いてるから、どちらも閉まってるとちょっと寂しいニャ。

 とはいえ、食堂には自販機も設置されてるから、ここで(くつろ)ぐには全然問題ないけど。

「そもそもあの人、何で飛び込んだんですかね?」

 僕もずっと気になってたんだ。

「この宵々町で失踪者情報とか出てます?」

 あのオバちゃん、宵々町の住人かな? それとも部外者?

「マモルさんに聞いてみたけど、今のところ宵々町で捜索願出てる人はいないって言ってたわ」

 僕の問いにモミジ先輩はそう答えた。

 オバちゃんの正体は未だ謎に包まれたままだ。

「ていうか、あの渦、本当に近未来に繋がってたんですかね?」


 僕らが頭を悩ませていると、何処からともなく「うっ、うっ……」という不気味で物悲しい男の呻き声が聞こえてきた。

「やだ、ちょっと怖くなぁい? 何処からよ?」

 モミジ先輩が辺りを見渡す。

「ウフフ……これはきっと霊の仕業ね」

 卯月さんが大幣を構えながらお祓いする気満々のドヤ顔で言った。

 確かに卯月さんの言う通り、これは怪奇現象かな?

 まあ『オカルト同好会』的にはこれはアリだけど……。




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