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宵々町奇譚―オカルト同好会編―  作者: Ree
chapter3 魔像と時空の扉
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「わ……ワシの片道切符が……」

 夢(つい)えた老女は絶望と喪失感にガックリと膝を折って崩れた。

 もう僕らに攻撃をする気力もないらしい。

 その様子に崇さんはホッとしたようにバリアを解いた。


「お前を署に連行する!」

 マモル先輩は取り敢えず老女に手錠を掛ける。

 しかし次の瞬間、老女はマモル先輩にいきなり抱き着き(ふところ)に頬を擦り付けた。

「うひょーっ! 兄ちゃん超イケメンじゃのぉ! もろワシの好みじゃ!」

「ちょ……っ! 人の彼氏に何するのよーっ! 離れなさいよーっ!」

 激怒したモミジ先輩が必死に引きはがそうとしている。

 何はともあれ一件落着……かな?


 こうして宵々町の景観は僕らオカルト同好会の活躍によって守られたのである。



 翌日、僕らは今回のことを早速『怪奇新聞』に詳細に書いた。

 その名も『怪奇! 謎の銅像編』である。

 記事の内容は、町に設置された奇妙な銅像と増殖する恐怖、老女との白熱とした霊能力バトルと時空の扉の写真を添えた。

 そして、謎のオバちゃんが渦に吸い込まれていった後ろ姿も……。


 写真はいつ撮ってたんだって?

 驚くなかれ、実は加枝留くんがちゃっかり撮っていたのだよ!

 流石、優秀な副部長さまニャ!





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