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宵々町奇譚―オカルト同好会編―  作者: Ree
chapter3 魔像と時空の扉
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 しかし、何処を探せば設置した人物に行き着くのだろうか?

 僕らは闇雲に街を巡回し、更に銅像を何体か発見していった。


「朝あった場所と朝以降設置された場所を記すというのはどうでしょう?」

 最初に僕が発見した公園に立ち寄った時、我らオカルト同好会のブレイン的存在の加枝留くんが、ベンチで宵々町の地図を広げて提案した。

 ついでに蛍光ペンも取り出した。

「そうすることで、何かが見えてくるかも知れません」

 確かに朝無かったところに建ってるってことは、もしかしたら今も現在進行形で建てている可能性はあるよね?

 まだ四時だし。物凄い勢いで増殖してるし。


 僕らは各々が朝見た場所と、学校に青の蛍光ペンでバツ印を記した。

 そして放課後に新たに発見した場所をピンクの蛍光ペンで同様にバツ印を付けた。

 そのバツ印を辿って線を引いていくと、ある形の半分が見えてきた。

「これって菱形(ひしがた)にしようとしてるんじゃないですかね?」

 僕はあと一つ線を引くと菱形、又は四角形になることに気付いて言った。

 するとタイミングよく、パトロール中で別れたマモル先輩から、僕のケータイに連絡が入った。

「マモル先輩! 何か見つかりましたか?」

『あぁ、こっちで新たに銅像が見つかったぞ』

「場所を教えてください!」

 マモル先輩が電話越しで説明した新たに発見した銅像の場所を、僕らはスグに地図でチェックしてバツ印で記すと、やはり予想通り菱形になった。

「この菱形に何か意味でもあるんですかね?」

 僕らが地図を眺めながら不思議そうに唸っていると、崇さんが横から口を出した。

「これは魔法陣の一種だな」

「魔法陣?」

 そう言えば先日桔音くんの部屋でも見たような気がする。

 円形だったけど、そのあと別の場所に飛んだんだよなぁ……。

 あの時の体験は面白かったニャ。

「一般的によく使われるのは円形だが……魔法陣は特殊な魔法を使用する時などによく使われる手法だ。儀式や召喚術や結界を張る時など用途は様々だが、魔法陣にアイテムを使用することがあるのだ」

「そのアイテムが銅像と言う訳ですね」

 加枝留くんの言葉に崇さんは頷いた。

「我々はそれを『魔像』と呼んでいる。魔術にアイテムを使用するということは、かなり大掛かりなことをやろうとしているはずだ。何が目的かは分からないが」

「ほら、やっぱり宗教(がら)みじゃないですかぁ~」

 卯月さんが何故かドヤ顔で言った。

「とにかく急いだ方が良さそうだ。銅像の設置が完了しているということは今から儀式が始まる可能性がある」

 オジサンは地図上の菱形の真ん中を指して言った。

 その場所は、住宅街から少し外れたところにある杉林に囲まれた、とある古いお寺であった。

「やだぁ~、ここ、私が霊力の修行で泊ったお寺だわ」

「えぇえええ~っ!」

 なんと、卯月さんから衝撃的な言葉が!

 そう、卯月さんは以前から霊感が強いらしく、その霊力を更に高める為に数日ほど学校をサボ……じゃない、休んで修行に行ったことがあるのだ。

 つい先日のことだけど。

 そのお寺は『莫迦寺(ばかでら)』というらしい。

 知ってるところなら話は早い。

「とにかくそこへ急ぐニャ!」

 僕らはその馬鹿寺……じゃない、莫迦寺へと向かうこととなった。




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