表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宵々町奇譚―オカルト同好会編―  作者: Ree
chapter2 悪魔祓い
38/107


「アンタも今回、良い機会だし、あのキツネ野郎にアピールしたらいいじゃない。ひょっとしたら親しくなれるかもよ? ま、アイツが女とか色恋とかに興味あるかどうかは、(はなは)だ疑問だけどねぇ~?」

 僕と加枝留くんの気も知らないでモミジ先輩はサラッととんでもないことを言いやがった。

 しかし、当の卯月さんは大袈裟なくらい動揺し、赤面した顔で前に掲げた両手を左右に振りながら拒否反応を示した。

「無理無理無理無理無理ですっ! 私、好きな人とは半径七メートル以内に近付かないって決めてるの!」

「はっ? ちょっと何よそれ」

 モミジ先輩が理解不能というような顔をした。

「とにかく絶対近付きたくないんです~っ! やだもう恥ずかし~っ」

 卯月さんって滅茶苦茶シャイなのかな?

 七メートルという数字の意味もよく分らないけど、僕は大事なことを確認する意味で卯月さんに尋ねた。

「あの、桔音くんのプライベートにお邪魔する企画は勿論、参加されるんですよね?」

「だから無理って言ってるでしょぉおおおおお~っ」

 あの普段おっとりした卯月さんが、目を漫画のように光らせて僕の首を力いっぱい絞めてきた!

「うぐぐぐぐ苦しいニャ~ッ」


「でもそれじゃあ好きな人とは一生結婚出来ないんじゃないですか?」

 加枝留くんが(もっと)もなことを聞いた。

「ええ。だから私、好きな人とは結婚しません。ていうか付き合うとか有り得ません!」

 ど、どういうことーっ? 卯月さん、きっぱりと言い切ったけど、意味分かんないよ!

「結婚と恋愛は別なんです! 私、結婚相手は安定した収入のある裕福で優しくてフツメンの人を適当に捕まえてそこそこリッチな専業主婦として幸せに暮らすんです~っ」

 卯月さん、それめっちゃ打算的な女じゃないですかっ!

「じゃあもし桔音くんの方から接近してきたらどうするんですか?」

「無理無理無理! そんなの耐えられない! 全力で逃げるわ!」

 う、卯月さんってシャイ通り越して変わってる……。

 会いに行けるアイドルが流行る昨今、卯月さんのように好きな人は遠くから見ていたい、遠い存在でいて欲しい、そう、とにかく絶対会いたくない! という人もいるのニャ。

「仕方ない、じゃあ桔音くんの件は僕と加枝留くんが担当するということでいいですか?」

「ほーい」

 フザけた感じでモミジ先輩が返事した。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ