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極運の略奪者  作者: Nullま湯
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転移と闇

いきなりチート野郎こと、ソーマくんです。


引き続きあたたかい目で見守ってください...


違和感を感じ、僕はまた目を覚ました。


僕は宇宙空間のような場所で浮遊感に包まれていた。

それは僕が死んだという事を信じるに値するような、神秘的な光景だった。


そして僕はあるものに気がついた。

数歩先にブラックホールやワープゲートのような空間の歪みがある事に。


「ああ、ここをくぐればみんなに会えるのかな...」


僕はそれをくぐり抜けるために前に進んだ、足場は無かったが進もうとすると勝手に身体が前に進んだのだ。


よく見るとその歪みの中心は黒い点になっていて、僕が手を伸ばすとそれは手で掴むことができた。


僕が黒い点を掴んだその時


_____無限の闇を入手しました。_____


と頭の中で声が響いたと同時に、僕は手のひらの点に吸い込まれるようにして消えた。



_______




気が付いたら僕は薄暗い洞窟の様なところにいた。


今回は意識があったので、吸い込まれ、吐き出される感覚があった後にはもうここにいた。

といった感じだ。


...?なんだここ?あの世じゃないのかな。


先程の神秘的な空間とは違う、本当にただの洞窟の中のようだ。


「くそっ、僕はまだ死ねないのか...」


悪態を吐きつつ、先程のことを思い出す。

頭の中で流れた声のことだ。


____無限の闇を入手しました。____


あの声にはまるでゲームのような感覚を覚え、僕は最近よく読んでいた異世界転生系の小説を思い出した。


まさかと思いつつも、まだ中二病が抜け切っていない僕は頭の中で「メニュー」と呟いてみると、


フォンッ


という音と同時に僕の視界にゲーム画面のようなメニューが開かれた。


「えっ?これ...これって、僕がしていたゲームとほぼ同じメニュー画面じゃないか。」


これ、もしかしてやっぱり死んでて今は夢を見てるだけなんじゃないか?とふと思い頬をつねってみても痛みは感じる。


にわかに信じ難いが、とりあえずメニューを操作していく。


僕がしていたゲームではステータスを表示出来たはずなので表示させてみると、


ステータス


・カミキ ソーマ

異世界人

年齢 16

Lv 1


HP 100/100

MP50/50


筋力 15

防御力 5

知力 25

精神力 35

俊敏 10

技量10

運 ???


スキル

・鑑定Lv1

・剣術Lv1


エクストラスキル

・言語理解

・マップ

・ヘルプ


???

・極運

・無限の闇


何やらステータスは基準が分からないけど運以外は平凡っぽい。

というかエクストラスキルが充実しすぎて驚きだ、スキルの鑑定も便利なはずだ。

そして???ってなんだろう。

極運に関しては僕が生まれ持った能力で間違いないだろう、無限の闇ってのはどんな効果なのかな?

気になって詳細を見るが、全てを飲み込む無限の闇。としか記入されていなかった。

とりあえずこのメニューでは解析不能の能力って事にしておこう。


「にしても剣術Lv1?僕は剣術なんで習った覚えはないんだけど...

あ、もしかして昔友達と木の枝振り回してチャンバラごっこしてたのが影響してるのかな?...懐かしいなぁ、あの頃は全てが楽しかったな。」


さて、そろそろこの洞窟を出るか。


死のうとしてたのに異世界転移してしまうとは思ってもみなかったな、絶体絶命の状況で僕を異世界転移させるとは我ながら自分の運が恐ろしい...


でももしこの世界が僕の好きなゲームや異世界転生小説とかと同じ様な世界ならば、僕でもこの世界の役に立つことができるかもしれない。


それにMPがあるってことはおそらく魔法が使えるのだろう。

魔法で何ができるのか分からないけど、もしかすると僕が殺してしまった人達を生き返らせることだってできるかもしれない。


ようやく暗闇に目が慣れてきたところで僕は周囲を見渡す。

するとちょうど僕の正面に何かが壁にもたれ掛かるようにして座り込んでいた。


「な、なんだ...?誰かいるんですか?」


そう問いかけても返事はない。


ここからでは見えないので僕はその何かに恐る恐る近づく


「...ッ!!?」


それは白骨化した死体だった。


「び、びっくりした...本物か?...っぽいな...なんでこんなとこに死体があるんだよ...」


悪態をつきつつ遺体を観察する。


見た感じ冒険者っぽい服を着ているので冒険者の亡骸だろう。


...その割には煌びやかな装飾が多い様な気がするけど...?


もしかして、貴族的な人かな?


護衛とはぐれたとかかな、それか護衛達が全滅して逃げてきたとか?

後者だった場合少し不安だ。

それだけ恐ろしい何かが近くにいるかもしれない。


とりあえず僕は白骨死体から貰えるものは貰うことにした。


身につけている煌びやかな装飾は換金すればある程度生活できそうだ。


僕が遺体の付けていた青い宝石の着いた腕輪に触れた途端、突如僕の腕から黒い霧が発生してその腕輪を覆った。


「えっ!?なんだこれ!?腕輪が消えた…というか僕の腕から出たのか!?」


____魔石の腕輪を吸収しました。エクストラスキル「魔力増大」Lv5を獲得しました。____


僕の頭の中でまた声が流れた。

無限の闇、チートスキルです。


これからどんな成長をして行くのでしょうか...

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