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ショート・ストーリーズ

かつて戦争があったこの国で

作者: 椎名 幸夢

私が生まれるずっと前、この国は大きな戦争があったらしい。


沢山の血が流れ、沢山の人が死に、沢山の犠牲がありようやく戦争は終わったようだ。


私はそのことを本やテレビでしか知らない。


カフェで飲むホットコーヒー。


スマートフォンから流れる音楽。


都会の流行りを伝える朝のニュース。


駅前をはしゃぎながら歩く女子高生達。


今平和なこの国に住んでいると前に戦争があった事なんて忘れてしまいそうだ。


だけど最近、そんな平和がもうじき終わってしまうんじゃないかと不安になる。


政治家の過激な発言。


列を組み、抗議の声を上げ続ける集団デモ。


世界を怯えさせるテロのニュース。


武力と戦力を示す大国。


本当に悲しい事だけど世界はどんどん暗い道を進んでいる。


かつて戦争があったこの国で、願わくば、一日でもこの日常が続きますように。

 

 駅前の喫茶店で、窓を眺めながら私は祈る。

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