プロローグ
俺は漫画やラノベの主人公に憧れていた。
特殊能力が使えたり、世界を救ったり、女の子にモテモテだったりそんな主人公になりたいと。
いよいよ明日は高校の入学式だ。
まさに明日から俺を主人公とした学園青春ラブコメが始まる!はずだった・・・
入学式当日、俺はやってしまった。
セットしていたはずのアラームが何者かによって止められていたのだ(もちろん止めたのは俺なんだが)
とにかく俺は急いで着替えをし、学校へ走った。
「すみません! 遅れました!」
そう大声で言って、入学式をやっている体育館へ入ったのは、校長先生の話している最中だった。
それはもう目立った。新入生も先生も保護者もみんなが俺を見る。やばい奴を見るような目で俺を見ている。
椅子に座ってからも何人もの奴が俺を見ている。
だが俺はそんな中、みんなの注目を浴び、主人公にでもなった気でいた。
入学式が終わり、クラスが発表され、教室でのホームルームが終わり、俺は早速、学園青春ラブコメの主人公にありがちなリア充を目指し、クラスの人と仲良くなろうと声をかけるが、誰も反応してくれない。
俺に話しかけられるとみんなが嫌な顔をしてくる。
俺は気づいてしまった。やっぱり入学式でのあれは失敗だったんだ。
完全にやばい奴だと思われてる。
こんなんじゃ学園青春ラブコメの主人公なんで夢のまた夢だ。
こうして俺は学園青春ラブコメの主人公はおろか、クラスに1人も友達すらできず、2か月が経った。
この度は、「異世界に飛ばされて早々面倒ごとに巻き込まれる主人公俺氏」の
プロローグを最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回が初めての連載作品で、今回はそのプロローグを書かせていただきました。
次回から本編が始まるわけですが、小説を書いた経験がほぼないため、文章表現や文章校正に問題があるとは思いますが精進して参りますのでよろしくお願いします。
最後になりますが、小説の評価や何かご意見がございましたらコメントなどよろしくお願いします。