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プロローグ

 「ずっと好きでした、俺と付き合ってください!」


 放課後の校舎に少年の声がこだまする。

 ほどなくして少女の声が続いた。


 「えっと、ごめんなさい私好きな人がいるんです。」


 少年、桃川春樹の失恋が決定した瞬間であった。


 その後少女と別れ帰り道を歩く春樹の背中からは哀愁が漂っていた。


 「好きな人いたんだ…花に詳しくてロマンティックな人か~、あんなに幸せそうに話されたら諦めるしかないじゃんか」


 よほどショックが大きいのか春樹はうつむきながら歩いていた、すると


 「ん?タンポポ?」


 そこには何の変哲もないタンポポが1輪咲いていた、しかし春樹はなぜかそのタンポポのことが気になっていた。


 「まぁ、殺風景な部屋に花の1輪でもあったら落ち込んだ気持ちもましになるか」


 そうつぶやくとそのタンポポに手を伸ばしタンポポを摘んだ。



 「ただいま~」


 春樹はタンポポを片手に持ったまま帰宅し二階にある自分の部屋に駆け込み部屋のテーブルの上に小振りの花瓶を用意しタンポポを活ける。


 「よし、こんなもんだろ。そろそろ飯の時間かな。」


 春樹が部屋を出た直後タンポポが銀色の淡い光を放ったが気付くことはなかった。

 

 【数時間後、深夜】


 「ん…なんだ?まぶしい」


 謎の光で真夜中に目覚める春樹、その光の正体はあのタンポポだった。


 「は?」


 素っ頓狂な声が出たのも無理はないそのタンポポは強い銀色の光を放っていた。

 そのタンポポがより一層強い光を放った。


 「え、なにこれどうなって…」


 春樹の言葉がこれ以上紡がれることはなかった。


 この日を境に桃川春樹は忽然と姿を消した。


 

 「いるんだ……え、あれ?」


 タンポポの光によって閉じていた目をうっすらと開けてみるとそこに広がっているのは慣れ親しんだ部屋などではなかった。

 目の前に広がっているのはただただ広い草原と見たことのない動植物。


 「はっ…はは、ほんと…なにこれ」


 この日から春樹の異世界奮闘記が始まったのであった。

タンポポ:花言葉~別離~

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