暫くビターな話書いてたからな……充電は十分に貯まったぜ!
前書きと後書き何も思い浮かばねぇ!
まったく最近の探偵ときたら
という漫画がかなり面白い。
文化祭当日。
「おはよ~」
教室に着いた俺は、中に入って皆に挨拶する
「ああ」
俺の挨拶に、近くに居た来栖さんが反応して、挨拶を返してくれる
「おはよう、有利君」
それともう一人、クラスの女子が俺に挨拶を返してくれる。
「おはよう、シフト午後からだっけ?」
俺は、荷物を床の端に置きながらそう聞く。
「うん、だから今から体育館で開会式行かなきゃいけないんだ」
ああ、そういえば、シフトが最初の奴ら以外は開会式に行かなきゃいけないんだったね。
「俺と来栖さんはシフトが最初だから、行かなくてもいいのか」
「そうだね、けど仕込みあるからね」
わかってますとも。ちゃんとやりますよ。
「それじゃあ、行ってくるよ」
「また後でねー」
女子生徒が俺に手を振りながら、二人一緒に教室を出て行く。
「よし、やるか」
和装に着替えた来栖さんが、俺の肩に手を置いてそう言う。
来栖さん、いつの間にか居なくなったと思ってたら……既に準備万端だな。
しかし、胴着に袴が似合っていらっしゃる。腰に挿した刀も最高だな。
なにより胸のさらしがエロい。おっと、危うくよだれがこぼれる所だった……っと、俺も速いとこ準備しなきゃな
俺はブレザーと、カッターシャツを脱いで、その上から和服に着替える。
うむむ、やっぱ着なれないが……まぁいいか。
さて、お客がくる前に、ある程度羊羹とか作ってストックしておいた方がいいよな。
着替え終わった俺は、お菓子のストックを作っておくために調理室に向かう。
えっと、たしか来栖レシピでは、鍋に水と粉片栗粉を『レディィィィィィィスアーーンドジェントルメン!さあ、やって参りました! 文化祭~もっとあとぅくなれよぉぉひゃっはぁぁぁ~の開会式を始めます!!』
俺が来栖レシピを思い出していると、校内放送が流れる……どうやら開会式が始まったらしい。
え! 今のサブタイトルなに!?
僕は羊羹を作りながら心の中で突っ込みを入れる
「手伝う?」
俺が調理室で予備のお菓子を作っていると、来栖さんがやって来てそう言う。
「あ、来栖さん、お願い」
『すぉれでわ! 先ずは私からのお言葉だっ!』
やたらとテンション高いなぁ……っていうか、私からのお言葉ってなんだよ。普通は校長の言葉とかじゃないのか?
ところで、どこかで聞いた声なんだけど……気のせいかな?
『折角の文化祭です、今回は特別にすべてにおいて生徒主導の元やっておりますので、基本やりたい放題になってます』
大丈夫なのか……?
『多少の羽目を外すくらいは先生も見逃してくれると思いますが、やりすぎ注意だよ。あと、1年が和風喫茶という珍しいものをするみたいだよ……要チェックだね! 以上、体育委員の坂本美穂でした』
聞いたことあると思ったら、坂本先輩かよっ!
『それでは、ネクストコナ……ゲフンゲフン、各クラスの出し物のPRだぁぁぁ!』
「あ~、こういうのって大抵、皆ふざけるよな」
俺は笑いながらそう言う。
『どうも~、1-1クラスです。えー、1-1は、フランクフルトとチョコバナナを作ります』
あら? 以外と普通……序盤からボケるかと思ってた。まぁ、商品は狙ってるとしか思えないけど
えっと、荒熱が取れたから、これを冷蔵庫に入れて、冷えるまで放置プレイっと
俺はPRをBGMに、作り終わった羊羹を冷蔵庫に入れると来栖さんと二人で教室に戻る。
『というわけで一曲……行ってみましょう! 食べないか、食べないっか、さあ、食べないっか、俺のバナナ食べないか?もっと、ドラマティックに口にくわえ、俺のバナナ、食☆べ☆な☆い☆か?』
おい! おいバカやめろ! その歌は……その歌だけはやめろ!
非公開にされちまうだろうがっ!!
『さあ、俺のバナナを……食べないか?』
それ……アウトだよね。元の世界ならギリギリセーフかもしれないけど、あべこべ世界だとアウトだよね。
元の世界でだと、アワビってことだろ?
俺は別に構わないが……他の男共はドン引きするんじゃないか?
「1-1は……客こないね」
「だな」
『はい、ありがとうございました~、客引きは客引きでも、皆さんどん引きですねー』
おお、そのツッコミ上手い
『それじゃあ、次行ってみましょう1-2』
あ、次は僕らのクラスだ……どんなことするんだろ
『はい、どうもこんにちは』
あ、この声は今朝少しだけ話した女子だ。
『私達のクラスは、人気の高い有利君が和服を着てお帰りなさいませお嬢様と行ってくれる、和風喫茶をやります。それじゃあ、来てくださいね』
……え?それだけ?
待って。アピールポイントおかしいだろ。それにお帰りなさいませお嬢様とか言わないからな。執事喫茶と勘違いしてるぞ。
『よっしゃあああああああああああああ!! 淑女ども!! 今の話は聞いたかーっ?』
『きゃああああああああああああああああああ!』
黄色い喚声いただきましたっ!
『あの有名な空条有利が、お帰りなさいませお嬢様だとぉ! ……これは、ファンクラブなら死んでも行く価値があるぜ!』
おおう? 俺ってばそんなに人気あんの? マジか! いやぁー、モテる男は辛いなぁー!
とある出版社さんが持ち込み歓迎してたから、送ってみようかなーって思ったんだけどさ。
二次創作、他作品のオマージュ、パロディなどはご遠慮ください。
という注意書を見て諦めた。
だって、パロとオマージュしかしてねぇもんな。




