Q.好きなキャラは誰ですか? A.空条承太郎
なんでサブタイで自演質問コーナーしてんだろ。
「お前のそういう所好きだわ」
「ホモじゃないんで。俺は女の子が好きなんで、マジオッパイ最高だぜ」
いきなり好きとか言われても困るわ。女の子になって出直してきて。あと、なんか周りがざわざわしてるけど何すか? うつ伏せだから状況わかんないんだけど。
「まぁ、嫌われる理由はそういう所だな……さっさと服装を直したらどうだ?」
「うい」
起き上がって服装を直す俺……ん? なんで女の子達は逆にボタンを外してんの? 下着見えても俺は知らねーぜ?
「……これだからビッチって言われるんだ」
そう呟く龍之介。
「ビッチじゃねぇよ。俺はまだDTだぜ」
そろそろしつこいぞ。おこになるぞ。怒髪天を貫くぞ。ゴンさんになってもしらねーぞ。
「おい、そういうことを公の場で言うと……」
女子達のざわめきがより一層大きくなる。
お? なんぞ? ワシなんかゆーたか?
「やれやれ……」
ため息をついてそう呟く龍之介。
「なんだよ……言いたいことあるなら言えよ」
「いや……俺が言わなくとも時期にわかる」
「はぁ……」
◇◆◇◆
なるほど……龍之介はこうなると言いたかったのか……。
午後の授業、なにやらヒソヒソ話が多いなと思い、耳を傾けると
「有利君って童貞らしいよ」
「うそ? ビッチって噂だったじゃん」
「ぶふっ……げほっ、げほっ……」
話の内容に思わず吹き出し、思わず噎せて咳をする。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫っす……」
突然の咳に先生に心配されるが、大丈夫と言って授業を再開してもらう
いやいや……なんつー話してんだよ。アホか! 下ネタ話すならTPOを考えろ! 時場所場合を考えないと、下ネタはセクハラになるんだぞ。
そう思いながらも一応話の続きを聞く。
「その話マジ?」
「マジらしいよ。龍之介君と話してる時に、本人が童貞だってポロっと言ってるのを聞いたって」
「じゃあ、ビッチじゃなかったんだ……けど、ビックリだね童貞って」
「童貞であの振る舞いって……ほんと天然なんだね」
「天然ビッチか」
これ以上はやめておこう。
お前ら童貞童貞って連呼しすぎだよ。シリコン製のハートは言葉の刃物には耐性ないんだよ……
しかもよく聞くと、教室のそこら中で俺の話をしていやがる。そしてちょくちょく視線が突き刺さる……おいやめろ、俺を見るな。
やべえ、帰りてぇ……これなんの罰ゲームっすか?
クラスの女子に童貞童貞言われて、晒し者にされて……死ぬる。いやマジで死にたい
つか、こうなったの誰のせいだよ死ね。俺のせいだわ死にます。
その後の授業……十数通りにも及ぶ自殺の手段が頭の中に思い浮かびつつも、なんとか終わることが出来た。
あと少し終わるのが遅ければ舌を噛みきっていた
「まぁ、なんにせよ終わってよかった……部活で頭を切り替えよう」
まぁ……まだ泳ぐには少し時期が早いので、今日は確か筋トレとランニングだったが
◇◆◇◆
「ちっーす……あれ? 鍵しまってる……」
おっかしーな、部室に来たのに鍵が締まってる……誰も来てないのか?
「センパーイ。居ないんスかー……パイセン出てこいや」
いつもなら敬語使えと出てくるのにそれがない……ってことは居ないんだな。
いつもより遅い時間に来たのに居ない……今日休みだっけ?
「有利君、なにしてるの?」
鍵を取りに行くのも面倒なので、部室の前でしゃがんで誰か来るのを待っていると、一人の女子が話しかけてくる
おう、見覚えあるぞ……そう、バスケの時にシュート打ってた子だ。ややつり気味の綺麗な目に、黒い癖のない髪を首辺りで切り揃え、女子にしては身長が高く、スラッとした体型。よく言えばスレンダー、悪く言えば凹凸のない平地。
ストレートに言えば貧乳。だが俺は貧乳も好きだ。
名前は知らん。クラス違うし……あ、前に放課後調理室で見かけたような気がしなくない。
「パイセンを待ってる」
「ここ水泳部の部室だよ?」
「知ってるけど?」
水泳部なんだから、知ってて当然だろうに……何を言ってるのやら
「……水泳部に男子は居なかった筈だよ? 有利君水泳部入りたいの?」
「マジ?」
おっかしーな、なんで俺も水泳部から除名されてんの? イジメか? 俺は結構嫌われてるらしいからな、うん、あり得るぞ。
「男子は水着が嫌って入らない人多いんだよね」
「へー……水着ってどんなやつなの?」
「え? えっと……こういうやつだけど……!!!?」
そう言って携帯で画像を検索していたので、後ろからその画面を覗きこむ
「……し、しし…下はこれで……う、上は……ら、ららラッシュガードとか……着るんだけどね」
ラッシュガードって海で着るやつか、持ってる持ってる。サーフィンするときに着るやつのことな。あれ着心地いいんだよな
「別にフツーじゃん?」
ラッシュガードを着るのには、あれ? って思ったけど男女の価値観変わってるしそれは納得できなくはない。下はフツーに俺も持ってる競泳用の水着だし、別に大して嫌がる理由はないだろ。
なぜ、そこまで水泳部に入りたがらないのか……
「いや……だって……ほら、男子はさ……股が……ね?」
「股……」
「水着って密着するからさ……その……すごく……浮き出るっていうか……わかるんだよね……たった時……とかさ……」
少し言いにくそうにしながらも説明してくれる女の子
………………あー! なるほど、要するに息子が強調されるから嫌だってことか。
バカかよ、気にしすぎだろ。
そんなこと言ったら女の子だってスッゲー胸が強調されるだろ。
けど、真面目に水泳をしてる子をよこしまな目で見るのは無礼だ。なので俺はあまり気にしない。
「なるほど、言われるまで気づかなかった……まぁ、俺はそんなん気にせんけどな……それよりも詳しいね。水泳部なの?」
「あ、うん……まぁね」
「そうなんだ……じゃあ、俺も水泳部入るよ」
なんか水泳部じゃなくなってるみたいだけど、また入り直せば問題ないしな
「え? 前の部活はいいの?」
「え? 知らん、俺なに部だっけ?」
「料理部だよね? 違ったらごめん」
前に調理室で見かけたのは気のせいじゃなかったなら、料理部と水泳部の面子が入れ替わってるわけだな。
料理なんてもんはな、家でクックパッドでも見ながら作ってろ
「料理とか、部活に入んなくても作れるから大丈夫だよ」
「え? 有利君料理作れるんだ!?」
「なんでそこで驚くかな……なんなら弁当でも作ってきてやろうか?」
「えっ! いや、そんな……悪いよ」
「あら、そう。それよりさ……他の部員遅くね?」
「ああ、今日はウエイトだから……ウエイトの時は基本自由参加だからさ、サボりの人も多いんだ。顧問も来ないしさ」
「そうなのか……んじゃ、俺も帰るかな」
まだ部員じゃないし、顧問来るなら入部するって言えたけど、来ないんじゃ大して居る意味ないしな。あと、家に帰って一つやりたいことと、確認したいことを思い付いた。
「あ、帰っちゃうんだ……」
少し残念そうにそう言う女子。
「おう、そんじゃーな。また明日…………あ、名前聞いてなかった」
危ない危ない。ここまで絡んで名前聞いてないと、あとあと聞きづらくなるからな。
「染谷奏です」
「そめやかなで……おっけー覚えたぜ。俺は空条有利」
染谷奏……水泳部な。俺は奏と別れて帰宅する。
「うん」
有利sideend
主人公言葉攻めされて照れてやんのwwwwwププーウケわーwwwwww




