Q.どうして主人公はいつも男の娘なんですか? A.ヒロイン書くのめんどくせぇから纏めてる。
ヤりたいようにヤる。
え? なに? 何もおかしいことは言ってないだろ
◇◆◇◆
「それじゃバスケします……男子というか、有利君は怪我しないように気を付けてね」
一時間目の体育が始まり、ジャージ姿の女がホイッスルをくわえてそう忠告する。
俺にだけ忠告とか……解せぬ。なんか他にも弱そうな男居るじゃんさぁ。俺だけ名指しとか不公平でっせ。
「そんじゃ、てきとーにアップしたら10分後に試合形式でどんどんやってくからね」
そう言い終わると、皆各々にアップを始める。
流石にこの時間は俺は目立たないな……なんせ、龍之介がド派手にダンクを決めるもんだから、皆そっちに注目している。
羨ましい……俺もダンクしたいわ……。
「じゃ、試合始めるわよ……有利君、気を付けてね」
「……」
そんなに怪我しそうに見えるのか?
「試合開始」
先生の合図と共にボールが高く放り投げられ、空中でボールの取り合いが始まる。
まず先手を取ったのは相手チーム。素早くパスが回り、ドリブルで俺の脇をすり抜けていく……はえーなおい。反応出来なかったぜ
そしてそのままシュート……しかし、シュートの角度が悪くボールはリングに当たり、跳ね返って俺の顔面を直撃する。
「ブッハ……ウケる……」
それを見て盛大に吹き出す龍之介。
龍之介……テメーだけはブチノメス。
「だ……大丈夫? ゴメンね……本当……なんでもするから……」
シュートを打った女子が、心配そうに近づいてくる。
龍之介と違って君は優し……ん? 今なんでもするって言った? そんなこと言われたら、色々と妄想が膨らんじゃうじゃないか……主にエロい事やエロいことやエロいことで……
「だから気を付けてと言ったのに……って、鼻血出てるじゃないの! 龍之介君、保健室に連れていってあげて」
先生がかけよってきて、俺の顔を見て驚き、龍之介に保健室に連れて行くように言う。
「いや、一人で大丈夫なんで」
あと、この鼻血の原因は多分妄想のせいなんで。欲望が鼻から溢れだしただけなんで大丈夫っす。
「腹いてぇ」
未だに腹を抱えて笑い転げている龍之介に、怒りを覚えつつも一応治療をするため保健室に向かう
「覚えてろよテメェ……」
後でぜってーにブチノメシテヤル……不意打ちでな!
体育館を出る際、そう心に誓う。
◇◆◇◆
「うおおぉぉぉぉ! 往生せいやー!」
午前の授業が終わり、昼休み……屋上で弁当を食べている龍之介の後ろから飛び蹴りをくらわせる
「……」
しかし、龍之介は弁当を食べながら振り向くことなく、体を傾けて俺の飛び蹴りを回避する
「この野郎……痛い!」
綺麗に着地し、追撃に出ようと顔をあげると同時に額にデコピンを喰らう。
「なにしてんだテメー」
「体育の時笑いやがったから、その仕返しだ」
「……バカだろ」
そう言って鼻で笑う龍之介
「ムッカァァ」
すっげー腹立つんだけど……スッゲー腹立つんだけど! テメーだって俺と対して変わらねーだろうが!
「暴れんな。服が乱れてんぞ」
じたばたと暴れる俺を片腕で抑えながらそう言う龍之介
「おう、それがどうした」
服が乱れよーと、お前を殴るのが優先されるってばよ
「周りの女の子に毒だぜ……」
「おうコラ見てんじゃねー」
そう言いながら周りを見ると、女子が全員こちらを見ていた。どの子も顔を赤らめながらも、目を見開きしっかりと凝視している。
「おぉう……やべーっす。龍之介さん、マジぱねーっす」
「わかったらちゃんと服を着ろ」
「ういっす」
「お前は無防備過ぎんだよ……そうやって周りの女子にサービスしすぎだ。女からは人気高いが、それだから男からはビッチって嫌われるんだよ」
俺嫌われてたぁぁぁぁぁ!
……いや、予兆はあった。本来あるはずのアドレス帳に男の名前がなかった。最初はこの新世界の男が少ないのだと思った。が、そうではなかった。
「マジか……まさか、嫌われてたのか……」
まさかの事実にショックを受ける俺……ショックのあまり地面にうつ伏せで倒れる。
というか、多少無防備な程度で嫌われんの? お前らどんだけ守備力高い服着てるんだよ……ジャージか? 私服はいつもジャージなのか? お?
「今まで気付かなかったのかよ……」
流石の龍之介も飽きれ気味にそう言う。
「なんか避けられてる気はしてた」
なぜかクラスの男共が避けてるような気がしたけど。これは気のせいではなかったらしい。嫌われてるから、避けてただけだったー。
「……結構露骨に嫌悪してたと思うが」
「そっすね。今考えたら、話しかけても無視されてた……ただね、一つ言わせて。俺ビッチじゃないから」
「女好きで、無防備で、だれにかれにも明るくする八方美人……」
もうやめて! 俺のハートはボコボコよ。まぁ、シリコンで出来てるんで、衝撃吸収されるから平気ですけど……ってか、男だったらそれら全部誰にでも当てはまるだろ。
「それ普通だろ」
男は女にデレデレこれ常識。俺ちゃんおっぱい大好きだもんね。
「普通はもっと気を付けると思うが……」
「…………まぁ、どうせ名前も知らないモブキャラっすから。嫌われようとどーでもいいけどー」
所詮はモブキャラ。嫌われたところでどうということはない。はっ! バイオハザードが起きてもお前らはどうせゾンビになるのがオチだよ。主要キャラの俺は最後まで生き残るけどな! バーカバーカ!
ヤりたいようにヤった
すなわち事後。
はい。女性の皆さんはブラウザバックどうぞー。
ただな、下品な下ネタいう人って案外美人なお姉さん多いよな。
つまり、ここでブラウザバックはすなわち……
え? いや、俺は何も言ってないけど?




