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新キャラはこれがやりたいだけだった

アムロ、貴様も小さいブロックを組み立てていろいろつくるだろう!?


レゴだよ! それは!


アニメとかのタイトルを表示する……


ロゴだよ! それは!

西條麗奈……すごいキャラがいたものだな。

敬意をこめて、麗奈さんと呼ばせていただこう


「ただいま……」


麗奈さんから解放された俺は、龍之介の所へと戻ってくる。


「おう……どうした、大分疲れてるな……さっきの女となあにかあったか?」


「えーと……告白されると思ったら土下座されて、その後プロポーズされて、なぜか姫にされた」


「?」


うん、こんなこと言われても理解できないよな。

当事者の俺だって理解できてないもん。


「いろいろあったんだ」


本当に色々な。


「そうか」


どうでも良いとばかりにそう言う龍之介。


「つかキャンプファイア終わってんじゃん」


色々こじれて話が長引いた結果、俺が戻ってくる頃にはキャンプファイアは終盤にさしかかっていた。


「あ、龍之介君に有利君、ここに居たんだね」


そこに、奏ちゃんと来栖さんが合流してくる


「次は肝だめしだってさ……二人一組でどんどん五分おきに行くみたいだけど、どういう風に別れる?」


「男女別で良いんじゃないか?」


「龍之介君、それじゃあ面白くないって、やっぱり男女で行くのが定番だよ」


良いこと言うな奏ちゃん。俺も同意見だぜ!


「そうか、どうする?」


「アタシはあんたと組むよ。一番楽に話せるからね」


来栖さんは龍之介にそう言う。


それ……俺とは話がし辛いって遠回しに言ってるようなもんだけど……地味にグサッとくる。


「そうか、じゃあよろしく」


と、そう言う龍之介。



「じゃあ、私は有利君と」

「王子! 是非私と肝だめしに行こう」


どこからともなく現れ、奏ちゃんの言葉を遮ってそう言う西條麗奈。


「……え? 誰ですか?」


いきなり現れた麗奈さんに戸惑いながらも、そう尋ねる奏ちゃん。


「西條麗奈……王子の妻になる女性だ」


胸に手を当て、そう言う麗奈さん。


「有利君本当?」


麗奈さんの言葉の真偽を俺に聞いてくる奏ちゃん


「いや、全然そんなことないよ」


「そっか、よかった」


「冷たいことを言わないでくれ王子、私は王子に人生のすべてを捧げると誓ったのだ」


そういいながらさりげなく俺に抱きついてくる西條麗奈。


というか、さっき会ったばかりなのに、いきなり人生捧げられても扱いに困る。


抱きつくのに関しては問題ない。むしろもっとやれ。よいぞよいぞ。


「ちょっ……さりげなく有利君になにしてるんですかっ!」


そう言いながら、麗奈さんを引き剥がそうとする奏ちゃん。


「愛の確認だ」


さっき会ったばかりですけどね。

しかし、もっとやってくれて構わない。


「良いから有利君と離れてください。それと、ペアは班の中で決めてください」

「私の愛の前ではそんなもの関係ない。それに五人の班なので一人余るのだ」

「ルールは守ってください。それに余ったなら班の中で三人でいけば良いじゃないですか」

「私は行くならなら姫と行きたいのだ」


「よしわかった。俺らじゃあ三人で行こう」


このままでは埒が空かないので、俺はそう提案する。



「王子がそう言うなら私はそうしよう(二人きりで行きたかったが、致し方あるまい)」


そう言いながら、渋々という感じで了承する麗奈さん


「……わかったよ(せっかく二人きりになれるチャンスだったのに)」


奏ちゃんも嫌々ながらも、頷く。




「(王子と二人きりになれると思っていたのに、すでに護衛がいたとは……流石は私の王子)」


「(恵さんにお願いして、上手く有利君と二人きりになれそうだったのに……ここで予想外の敵が……けど、有利君は渡さない)」


「(ならば、この肝だめし……私の方がより王子を完璧に守れるという所を見せてやろう)」


「(この肝だめし……負けられない!)」



なんで二人とも睨みあってんの? 

え? 今から何が始まんのさ。


俺……完全に蚊帳の外なんだけど……。




「あそこだけ、バトルマンガみてーになってんな」

「……なんで王子なんだ?」


と、少し離れた場所で見守る龍之介と来栖さん。早々に外野に逃げやがって……。



◇◆◇◆



「クリア……さ、どうぞ王子」


「大丈夫、こっちにはなにも居ないよ有利君」



なにこれ……

肝だめしって、SPみたいにVIPを幽霊から守る遊びだっけ?


なんで俺はVIPみたいに扱われてんの? 


全然面白くねぇ……というか、動きすぎてポケットからハンカチ落としたよ麗奈さん。


「危ない王子! こんにゃくが!」


脅かす為のこんにゃくが迫ってきているのに気づいた麗奈さんは、そう言って手を広げて俺の前に立ち、こんにゃくを顔面で受け止める。


こんにゃくのどこが危ないんだよ!


「肝だめしなんだから何も危なくないって……ほら、顔拭きなよ」


俺は、さっき拾ったハンカチを麗奈さんに渡しながらそう言う。


「お……王子……すみません……」


そう言ってハンカチを受けとる麗奈さん


「スーハースーハー……王子の手を煩わせてしまうとは……スーハースーハー……今の私では王子を守るにはレベルも装備も足りなかったようです……スーハースーハー……次こそは……かならず……守ってみせます……スーハースーハー」


言動が不一致すぎるぞ。


あと、一心不乱に匂いをかいでるハンカチな……俺のじゃなくて、さっき麗奈さんが自分で落としたハンカチですよ。


「王子…………私は今一度修行し、再び出直します。次はエクスかリバーから妖刀ムラサメブレードに至る聖剣魔剣を携えて帰ってきます! 寂しいでしょうが、暫しの間お別れです!」


そう言ってどこかへ去っていく麗奈さん……一体何がしたかったんだ……。


聖剣魔剣を携えてくるのはいいが、性剣(セクスカリバー)だけは下半身に携えないようにして欲しい。


「えっと……二人きりになったね(なんだか知らないけど……勝った!)」


なぜか誇らしそうにそう言う奏ちゃん


「そうだな……行こうか」


俺はそう言い、二人で肝だめしを楽しむ。


嘘、ごめん楽しめない。俺おばけ嫌いだった……。



おまけ


龍之介と恵の肝だめし風景


「…………」


「…………」


「(会話がないが)」


「(こう静かな散歩も)」


「「(悪くない)」」


どすこーい!


しこだよ! それは!




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