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タイトルなんも思い浮かばん。クックック、まさにデスゲィム……って書いときゃいいか

グーチョキパーでグーチョキパーでなに作ろーなに作ろー


右手はグーで左手もグーで

そこに棒をそっとそえてー


さあ、なにができるでしょうか?(真顔)

「登山疲れた……次はなんだっけ?」


「晩飯まで自由時間だな」


宿泊部屋に戻って来た俺と龍之介は、畳の上に座りながら話す。


男女の部屋はそれぞれ別れてるから、奏ちゃんと来栖さんは居ない。


「あと二時間あるな……どうする?」


と、何をして時間を潰すか聞いてくる龍之介


「……先生の所に行くか?」


「何しにだよ」


「これ」


俺はリュックからカード麻雀を取り出す。


「ああ、そうだな。お前がここに居ても、どうせここに居ても居心地が悪いだけだろ」


「え? ああ……そっか、そうかもな」


俺、男から嫌われてるんだったな。確かに、雰囲気悪くて居心地が悪いか……。


「じゃあ行くか」


俺はカード麻雀を持って斉藤先生の部屋に向かう。


「あれ? 来栖さんじゃん。やっほー」


先生の部屋の前に来栖さんが居たので話しかける。


「ん、有利君か……アンタもここに来たのか」


「まぁね、俺嫌われてるからさー。部屋に居たら雰囲気悪くなるかなーって思って」


「アタシもだ。奏とは仲良くなれたが、それ以外の奴らはアタシを怖がって近付こうとしないからな。居心地悪くて逃げてきた」


「お、俺と同じじゃん……あ、来栖さん、麻雀できる?」


「ルールは知ってる……役は全部は覚えてないけど」


「十分十分、一緒にやろうよ」


これで三対一……勝ったな。


「ああ、わかった」


「じゃあ、突入ー! 先生! 麻雀で勝負しましょう!」


勢いよくドアを開けて中に入る。


ノックするの忘れたけど、着替え中とかじゃなくてよかった。


「……他にすることないの? というか、有利君、そんなオバサン臭い遊びよく知ってたわね」


苦笑しながら、足の折れ曲がり、収納しやすくなるちゃぶ台を用意する先生。


はっはっは、他にすることがないかだって? あるわけがない。


「龍之介のお爺ちゃんに教えてもらいましたから……小学生のときに」


「教えてもらったのは婆ちゃんな」


おう、そこも逆転か!


「すごいお婆ちゃんね。まぁいいや、そこに座りなさい……やるのはカード麻雀ね」


「ガチセットは流石に持ってこれないんで」


俺はカード麻雀を箱から出しながらそう言う。流石に重すぎるからな。


「先生も、最近はデジタルばっかりだからね……行けるかな」


大丈夫、俺は麻雀自体久しぶりにやる。


配り終えたところで、最初に親を決める。


「親は……俺だな」


龍之介が親からのスタートで、夕食までの二時間耐久麻雀が始まる。


フハハハハハハ! 行くぜ! 俺のターン! ドロー!


中牌をゲット! けどいらないからそのまま捨てるぜ!


「あ、それロン」


「グアアアアアアアアアアア!」


 いきなりやられたっ!


つか、待って、まだ一巡しかしてないんだけど


「先生、早くないですか?」


「まあ……運が良かったよ。はい、国士無双」


「ノーーーーーーーーー!」


いきなり死んDAAAAAAAAAAAAAA !

持ち点ごっそり奪われたっ!


デュエルならともかく、麻雀でワンターンキルされるとは……。


闇のゲームだったら死んでいた。


「さて、二ゲーム目行くか」


しかも淡々と次に行かないでっ! 


だが、一度目はただの偶然……二度目はありはしない!


覚悟しろよ、この虫野郎!


「あ、ロン」

「はうあっ!」


に、二度目の奇跡もたまにはあるさ……


「またロン」

「あべし!」


に、二度ある事は三度あるってね……


「ロン」

「……」


…………安らかに眠ります。




そして二時間後……


結果から言おう。



三人がかりでも一度も勝てなかった。



いや、場面場面では俺や龍之介も上がれたんだけどね、最後は斉藤先生が持っていくのよ……。


国士無双なんて始めて見たよ俺。緑一色なんて始めて見たよ。


そして、俺が一番負けたよ。来栖さんあまり上がらないけど、ロンも取られないし。


常に三位という定位置をキープしてた。


「いやー、オンラインじゃなく、アナログでやる方がずっと楽しいわね……さて、少し早いけど、夕食だし片付けて行きましょうか」


全勝して御満悦な先生がそう言う。


「そうですね」


ちくしょう……勝てなかった……。実力もさることながら運が強すぎる。


麻雀を片付けて、食堂に向かう。


夕食はバイキング式で、様々な料理が並んでいた。


「おお、スッゲー豪華だな」


「わりとどこもそんなもんよ」


俺はお盆と皿を取り、好きなものを皿に乗せていく


むむっ、こ、これは……チミ……チャンガ……俺の大好物じゃないか。


ここでお会いできるとは思わなかったぜ。夕飯は君に決めたっ!


あとは、フルーツ(笑)でいいや。チェリーも好きだぜ。二つ玉があるところとかマジ親近感じゃね?


中に種も入ってるんだぜ?


俺はお盆を持って、適当な席に座る。少し早めに来たからかかなり空いており、選び放題だった。


まあ、こういうときは、バイキングから近いところを選ぶよな。


「やっぱ、お前はそれを選ぶと思った」


顎でチミチャンガを指しながらそう言い、俺の正面に座る龍之介。


「ワタシ、チミチャンガ好きアルね」


「チミチャンガは中華じゃねえ。メキシコだ」


知ってる。


しかし……龍之介はよく食うな。めっちゃ多いじゃん。


「皆もう来てたんだね」


「おう、奏ちゃん……奏ちゃんも結構食うのね」


……水泳はカロリー消費するからね。沢山食べるのは良いことだ。


「まぁね」


そう言いながら俺の隣に座る奏ちゃん。


そして、奏ちゃんの正面に来栖さんが座り、その隣に先生が座る。


「いただきまーす」


全員待つ必要ないのに、何故か待ってしまうのって何でだろうな……と思いつつ、俺はチミチャンガを食べる。


◇◆◇◆


「あ、そういえば皆はさくらんぼの茎を舌で結べる?」


そう言いながら、舌を出して口の中で結んだ茎を見せる奏ちゃん。


……なんかえろいな! 


「あー………………それアタシ結構得意なんだ」


まさかの蝶結び! 来栖さん神かよ。


「先生も……できるかな。さすがに蝶結びはできないけど」


「やっぱ、女子はやりますよねこれ」


そうなのか……何でだ? キスがうまくなるからか? 


「俺は……できねぇわ」


「なんだ龍之介はできないのか」


こいつなら、蝶結びをも越えるすごい結び方をしてくれると期待したのに


「以外と難しいぞ」


と、口からさくらんぼの茎を捨ててそう言う龍之介


「これくらい俺にだって…………ゴクン……あ」


…………飲み込んじゃったよ。


「…………」

「…………」

「…………」

「…………」


さて……どうしようか、このなんとも言えない空気。完全にヤっちゃったね。事後もとい、事故ったな。


「さて、キャンプファイアーが始まる前に風呂に行こうかなー」


俺はそっと立ち上がってその場を去った。


これは逃走ではない。戦略的撤退だ。


さくらんぼの茎を蝶結び本当に出きるかなって思って試してんだけどさ。難しいね。



あ、下顎つった。

痛い。

めっちゃ痛い。





P.S.

お前ら時間指定バラバラやん。


しょうがないから、12時、19時、23時のローテーションでいくわ

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