玉ねぎとらっきょうって似てるよな。ところでらっきょうってなんでらっきょうって言うんだろう
らっきょうの事が頭から離れない
もしかして……恋?
いいえ、ケフィアです。
◇◆◇◆
「さて、それじゃあカレーをつくってもらいます。材料や道具は用意してるそうなので、あとは好きにどうぞ」
林間学校が行われる会場に着き、そう先生が言うと皆班に別れて行動する。
カレーか、カレーならクックバッド先生に頼らなくても作れるぞ。
「この中で料理できる人は?」
野外炊飯のできる場所に来た俺は、他の三人にそう尋ねる。
「アタシはそれなりにできる……多分な。他人と比べたことなんてないからよ」
「カレーなら問題ない」
「……この前カップ焼きそば失敗した」
ふむ、奏ちゃんは料理は無理……と。
他の二人は大丈夫そうだな。
「奏ちゃんは俺と一緒にやろうか」
奏ちゃんは、なんかやらかしそうで面白そ……もとい危なっかしいからな。失敗するところ……じゃない、失敗しないように見ておかないと。
「えっと、お願いします……」
と、そう言う奏ちゃん。
「じゃあ、先生の分も頼もうかな?」
と、そこに斉藤先生も入ってくる。
「良いっすけど……手伝ってくれるんですか?」
「料理は手伝えないけど、火の準備なら任せなさい。大学時代、よくキャンプでやったから」
そんな情報別にいらない。
「じゃあ、そっちお願いします」
まあ、やってくれるというなら任せよう。
「おう。野菜切ろうか……ごろごろとみじん切りと普通……皆はどっち派だ?」
ちなみに俺は野菜の大きさは普通派。異論は認めない。
「俺は普通」
「アタシはみじん切り」
「私はごろごろかな」
「先生はレトルト派かな」
おう、見事に別れたな。しかも新しい派閥出てきたな。
「ま、俺も普通派なんで多数決で普通に切ろうか」
異論は認めないので強引に普通カレーで決定。
さて……料理する描写は面倒なので、奏ちゃんの失敗を台詞のみのダイジェストでお送りします。さあ行ってみよう。BGMは鬼束ちひろの月光。
「玉ねぎの皮剥いて」
「わかった」
「奏ちゃん、皮剥くの遅くない?」
「有利君、皮ってどこまで?」
「奏ちゃん、やり過ぎ……もうそれらっきょうみたいになってるから」
「……らっきょうって、玉ねぎから出来るんだね」
「いや、全然違うからね。同族だけど別もんだからね」
「まあ、切りやすくなったっちゃ、なったな……じゃあ、次はアタシと玉ねぎの線にそって切ろうか」
「わかった」
「ちょい待ち! 切るときは猫の手だからな? それだと指なくなっちまうからな?」
「わかった。猫の手で………えい! あれ? まな板も切れちゃった」
「は!? マジで!? 結構分厚いぞこれ……」
「おい、そろそろご飯が炊けるぞ」
「あ、私手伝うよ」
「そうか、じゃあこの飯盒をあっちに持っていってくれ」
「わかった」
「軍手か日ばさみはこれを……って、まてまて! なんで素手で行こうとしているんだ」
「え? 取手は熱くないんじゃないの?」
「いや、熱いに決まってるだろ……手でいくなら軍手をはめてからにしろ……」
「わかった」
「zzZ」
いやぁー、奏ちゃんポンコツで可愛いね。まぁ、失敗も些細なものばかりだし。それより怪我がなくてよかったよ。
本当、飯盒を素手で掴もうとしたときは俺も焦ったけどね。龍之介ナイス。よく止めてくれた。
そして先生……寝てねーで起きろ。マジで火をつけただけじゃねーか! せめて火の様子くらい見ろよ! 龍之介がやってたぞ!
「旨そうな匂いだなー……お、もう出来たのね。へぇ、随分と美味しそうじゃない」
「奏ちゃんが頑張ったからね」
うん、頑張ったよ奏ちゃん。頑張りすぎてまな板叩き切ったけど……。
まな板になにか恨みでもあるのかと思ったぜ。だって奏ちゃんの胸もまな板だし、同族嫌悪的なあれかと。
「いや、私は失敗しかしてないですし……」
「まぁ、それはそうかもな」
まな板ひとつダメにしちゃったしな。まぁ、そこは先生に施設の人へ謝罪してもらうから大丈夫だろ。
やったね先生。仕事したね。彼氏できるといいね。
「まぁ、俺も飯盒を素手で触ろうとしたときは焦ったが、それ以外ではよく手伝ってくれてたと思うぞ」
「まな板は……まぁ、頑張りすぎたってだけだしな」
「皆……ありがとうっ!」
全員から褒められ、感動する奏ちゃん。
「さて、それじゃあ奏さんの努力の結晶を食べさせて頂こうかな?」
と言って、一口味見をする斉藤先生。これはあれだな、一口食べてあまりの不味さに卒倒するパターンだな。
「……うん、美味しいよ」
なんだ、美味しいのか……いや、不味かったら俺ら昼飯抜きだから困るか……。
「うっ…………ぐはっ!」
急に苦しみだし、地面に倒れる斉藤先生
「奏ちゃん、カレーになにか入れた?」
「なにもいれてないよっ!?」
なにも入れてないのか……てっきり奏ちゃんがダークマター的な物をぶっ混んだのかと思った。
「いや、喉に詰まらせてるだけだろ……それより食おうぜ」
「そうだな」
「うまいな……これ」
倒れている先生をスルーしてカレーを食べる三人。
「いや、助けようよ!」
そこに奏ちゃんのツッコミが入る
前書きと後書きが面白いと感想が多い。
ひょっとして……前書きと後書きしか読まれてないんじゃ……
明日から一日一ページ更新
(一日一)←アヒルみたいだな




