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デートの定義について考えよう。仲のいい男女が一緒に出掛ければそれはもうデートでいいよな

爆ぜろリア充


溺れろハーレム


パニッシュメント……THE WORLD! 時よ止まれぇぇい!


「やっべぇ、林間学校のしおりねーわ」


家に帰った後、林間学校の準備をするためにそのしおりを探したが、部屋のどこにも見当たらなかった。


さて、こういう時どうするか……こうする。


「もしもし龍之介、林間学校のしおり無くしたから写メって送ってちょーだいっ」


秘技、人を頼る。


『おう、わかった。ちょっと待ってろ』


と言って電話を切る龍之介。


そして五分後、龍之介からLIMEで大量の写メが送られてきた。


「あざーっす……えーと、なになに」


龍之介に礼を言い、送られてきた写真を見る。


読みにくいな。まぁ、拡大すれば読めなくはないが……


"必要なもの……ジャージ二着(学校指定でなくとも可)、体操着二着、私服(あまり華美でないもの)、寝巻き、水筒、汚れてもいい靴、小さめのリュック(登山であると便利)。


遊具はトランプ、UNO可とするが、携帯ゲーム等は認めない(見つけ次第没収し、先生が遊びます。機械音痴なのでデータ消す恐れあり)


過去、カード麻雀セットを持ってきた者が居ましたが、引率の先生方に勝つことが出来れば没収はしません。

注意:引率の斉藤先生は麻雀がとても強いらしい"


と、龍之介から送られてきたしおりにはそう書かれていた。


色々とツッコミを入れたいけど、とりあえず……斉藤先生ってウチのクラスの担任の名前やん。


「……カード麻雀ならあるから持って行こう」


と、机の引き出しの奥の方に眠っているカード麻雀を取り出してリュックに入れる。


後は、適当にジャージ、体操着等々をリュックに詰める。


「小さいリュック……ねぇな」


あるのは、水泳選手が持ってるの箱みたいなリュックが三つだけだしな。

スイマーズリュックとかスイムリュックっていうんだぜ。詳しくはググって。


「明日にでも買いに行こうかな」


けど、買うなら色々と見たいし、できるだけ大きな店に行きたいけど、そうなると電車で街中の方に行かなきゃならないな。


うん、午前で部活終わるし、午後から行ったんで十分時間あるな。昼は何処かで食べるとしよう。


一人で行くのか……ボッチは辛いぜ。


「エミ、お兄ちゃん明日のお昼いらないわ」


俺は部屋を出て、リビングでテレビを見ているエミにそう言う。


「どこか行くの?」


テレビから俺へと視線をそらしてそう聞いてくるエミ。


「ああ、リュックを買いにな」


「そっかぁ、お姉ちゃんも仕事だし明日は一人かぁ」


エミはどうしようかなーと呟きながら、再びテレビに視線を戻す。


……しかし、バラエティー番組がまるでエロ番組みたいになってるな。


男芸人がふんどし一丁で熱々のお湯を前に押すなよ押すなよと言ってたのを、今度は女芸人がふんどし一丁で同じことをやっている。


胸くらい隠したらどうだ……いや、さすがに女芸人のオッパイ見て興奮はしないが、別に見ていて気持ちの良いものでもないしな。


これが美人な女優や可愛いアイドルなら、テレビを食い入るように見るんだけどな

そして、録画してDVDに落とす。


「おやおや有利ちゃん、お出かけですか? もしやデート? デートなのっ?」

「そうなのお兄ちゃんっ!」


と、急に出てきてデートかとしつこく尋ねてくる姉ちゃんに、それに釣られるエミ


「エミ、姉ちゃん……一人で行くんだよ」


一人でなっ


「なんだ、デートじゃないのかぁ……安心半分残念半分」

「よかったー」


と、少し残念そうな姉ちゃんと、安心して部屋に戻って行くエミ



◇◆◇◆


「へぇ、じゃあ有利君もリュック買いに行くの?」


翌日の部活の時間、腕立て伏せをしながら奏ちゃんと話をする。


「うん。スイムリュックしか持ってないからね……ちょうどいい機会だし、手頃なリュックも買っておこうと思って」


「私もそれしか持ってないから、明日にでも買いに行こうと思ってたところなんだよね……けど、有利君が持ってないのは以外だったよ」


「そう?」


「うん……だって、男の子って、色んな用途に分けていろいろと鞄とか持ってるでしょ? 女子はほら、メイクポーチとか、色々と入れるものが多いから、いちいち入れ換えるの面倒だし、全部リュックとかハンドバッグにドサドサ入れるけどさ。


男子は、基本的に携帯とか財布だけだったりするから、鞄も色々オシャレなの使ってたりするから」


へぇ……そうなんだ。俺は基本ポケットに入れるしな。


「あれ、というか奏ちゃんもリュック買いに行くって言った?」


「うん」


「じゃあ、今日一緒に行こうよ」


筋トレ練習が終わり、下に敷いてある毛布の上に座りながらそう言う。


「今日? 部活終わってから?」


と、キョトンとした顔で聞いてくる奏ちゃん


「うん。街中に行って、どっかでお昼でも食べてからゆっくりと……ああ、予定あるなら無理にとは言わないけど」


俺は、頷いてそう言う。


……今気付いたけど、これってデートのお誘いじゃね?


悪い姉ちゃん……やっぱりデートだったわ。


まぁ、いいや。奏ちゃん可愛いからな。デートできるなら願ったり叶ったりだ。フハハハハ!


「嫌じゃないの?」


恐る恐るといった感じに尋ねてくる奏ちゃん


「いや、全然……むしろ一緒に行きたい」


可愛い子と二人でお出かけ……嫌がる理由なんて何処にもありはしないさ。


「そ、そっか……じゃあ、一緒に行こうか」


と、どことなく嬉しそうにそう言う奏ちゃん。


「おやおや? 二人きりでお出かけですかな?」

「デートとは……実にうらや……もといけしからん」

「仲がいいですね。お二人とも」


と、話を聞いていた先輩方が奏ちゃんを冷やかす。


「ふっ、二人でちょっと買い物に行くだけですよ」


と、顔を真っ赤にしながら慌ててそう言う奏ちゃん


それを世間ではデートと言うんじゃないだろうか? ……知らんけど。


それより奏ちゃんマジ可愛いっす。


有利sideend


六花ちゃんだと思ったか?



残念DIOでしたー!!

まさに吸血鬼!

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