やべぇ、この世界の女子肉食通り越してゴジ○だ。何を言ってるかわからねぇと思うが、自分でも何を言ってるかわかってねえ。つかサブタイ長すぎだろ。まぁ100字以内で入力って書いてるからギリギリまで詰め込む
文字数100文字ピッタリだ
うんっ 僕 ちょっと天才かも
「間に合うな……」
俺は走ってバス停に向かいながら、時計を見てそう呟く。
そういえば、自己紹介が遅れたな。俺の名前は空条有利16歳。身長は165cm体重は48kg。
名前は苗字が空条なので、下も承太郎って名前がよかったんだが、まぁ、それについては仕方ない。それに、そんな格好いい名前もらっても名前負けだしな……
そんなことよりも、やけに周りから視線を感じることの方が気になる。あまり悪い気はしないんだけどさ。なんたってかわいい子から注目されるとか、ご褒美以外のなにものでもないし。最も、これでヒソヒソ悪口言われてたら自殺もんだけど
「男だ……」
「朝から男の人見かけるとか最高」
「しかもかなり可愛いくない?」
「あの学校に男の子いたんだ……要チェックね」
「胸板触りたい」
なるほど、確かに随分と性欲が強いな……だが、甘いぜお嬢ちゃん達。俺はあんたらと同等……いや、それ以上の性欲をもて余しているぜ。見られるの上等! そちらが見てくるというなら、逆に見られても文句は言えないって事だ。だったら、そのおっぱいを、太ももを、首筋を……堂々と見てやろうじゃないの!
「やばっ! 目が合った!」
「気があるんじゃない?」
女の子を堂々と視姦してもおとがめなしだ……なかなかに良い世界じゃないか。
フハハハハハハハハハハハハ! ハーッハッハッハッハッハッハ!
昂る……昂るぞ……アドレナリンが吹き出し、全身の血液を沸騰させる!
っと、冗談はほどほどににして……本当は視線なんかよりも、別な事で違和感を覚えている。
それは……男が居ないということだ。
とりあえずざっと周囲を見るが、男は誰一人として視界に入ってこない。バス停で並んで居る学生や社会人も女性ばかり。通勤ゴールデンタイムなのになぜ居ないのか……
疑問に思っていたが、丁度バスが来てしまったので考えるのをやめて、バス停に止まった学校行きのバスに乗り込む。
もしかして、男が極端に少なかったりしてなー………………まさかな…………まさかだよな…………
俺はなんとなく浮かんだ案が正解な気がして不安になり、携帯を取り出してアドレス帳を確認する。
あれれ~おかしいぞ~?
なんか、アドレス帳の登録数がめっちゃ減ってるんだけど……あまり付き合いの長い友達は多くはなかった。それでも60件はあった筈なんだけど、なんか10件しか登録されてないんだけどってか、ほとんど身内じゃん!? 男全部消えてるじゃん!?
マジか……男……少ないのか……人間が絶滅危惧種指定されるじゃん。
……遺伝子しっかりして。Y染色体もっと頑張って。
けど、なるほど納得がいった。だからエミやねーちゃんが心配してた訳か。男が少ないってことは、女は結婚しにくいからな。男がいれば、なにがなんでもものにしたいと、手段を選ばずに狙ってくるかもしれないもんな。
一人ならまだしも、それが十人二十人になると流石に逃げ切れないな……いや、多分二人でも無理だわ
けど、歩行者が一斉に襲ってくるって、まるでゾンビ映画だな。しかも、味方は俺一人……まるでウィル・スミス主演の映画『アイアムレジェンド』にそっくりだ。
って、このバスの中結構危ない場所なんじゃ……
男は俺一人で、周りは女だらけ……そしてバスの中に逃げ場はない。
やばい……ここで襲われたら……絶望的状況だ……生きて帰れる気がしねぇ……
俺はおそるおそる、こっそりと周りの女性に目を向ける。女性と目が合う。そして素早くうつむく。
やべーっす、全員こっち見てるっすパイセン。マジやべーっすよ。あいつら虎みてーな目してるッス。授業中に居眠りしてて、起きたら全員がこっち見てるとか、そんな甘っちょろいもんじゃないっす。マジで狩られるッス。冷や汗止まんないッス。さっきまで注目されてうれしいとか言ってた自分が羨ましいッス。
ちょっと待ってよ……流石に、俺でもそんな目で女の子を見たりしないってのに。がっつきすぎじゃないか?
冷や汗を拭いながらそう思う俺。
ああ、そうか……男が極度に少ないから、がっつかなきゃ子孫残せないのか。
肉食系女子とはよく言ったものだが……もはや肉食系女子を凌駕して、怪獣系女子と呼ぶべきか。肉食系男子の俺ですら引くほどの獰猛さ……まさに怪獣。ゴジ○女子だ。俺なんかより、よっぽど性欲強いわ……いやマジで……
俺はその後、バスが学校に着くまでの間生きた心地がしなかった。
◇◆◇◆
「やっと着いた……動物園で飢えたライオンの檻に入れられた気分だった……」
まぁ、実際に男に飢えてるんだろうけどさ。
バスを降りた俺は、鞄を持ち直し学校に向かう。
「しかし、まだ一日が始まったばっかりだってのに、すげー疲れた」
精神的に
「帰ったら、色々と調べなきゃな……」
とりあえず、この世界の事情について調べ、ある程度の用心をしなければやっていけないということを今朝のバスの中で理解した。その収穫があっただけでも良しとすべきか……やっぱチャリ通は明日からだ。
校門をくぐり抜けながら、そんなことを考える。
予想してたけど女子しか居ねないのな。んでもって、ここでも俺ちゃん注目の的
さっきみたいに獲物を狙う目じゃなく、普通にアイドルを見るかのような視線……うん。それくらいなら心地いい。
しかし、俺が近いからと安いからって理由で選んだ高校だが、あまり偏差値は高くないし、不良も少なからず居た……のだが、どうだ。
今は精々、制服を着崩す程度で髪を染めている学生も居ない……
もしかして、いろいろあべこべしてるから、偏差値も逆転してたりするのか? じゃあ、東京大学とかその他名門大学とか……もう、総じてFランなわけだ。東大出ても、この世界じゃ面接官に「え? 君、東大生なの? フッ」とか鼻で笑われちゃうわけだ……なんかざまぁって感じ。
「おーっす……って、すげぇ汗だな……おい」
「龍之介……お前、無事だったか!」
校門をくぐり抜けたところで、後ろから声をかけられ、振り向くと、そこには幼馴染みの東藤龍之介がいた。
てっきり友達は全員消えたと思っていたが、こいつは消えてなかった。主要キャラは無事ってことなんだな。
「無事? おう、よくわかんねーが、俺はピンピンしてんぜ」
価値観逆転してるから、オネェみたいになってるかと思ったけどそうでもなかった。ちょっと残念だ。オネェのこいつを動画に撮って、元の世界にもどった時に見せてやりたかった。クラスの全員に……まぁ、この世界の男がオネェじゃないって事もわかったから良いけど
「龍之介……この学校に男は何人いる?」
俺は龍之介と並んで歩きながら、ふと気になった事を尋ねる。龍之介が居るなら、もしかすると他の男も居るかもしれないと思ったのだ。
「知るか。男1に対して女2位の割合じゃねーか? 普通はもうちっと多いけどよ。ま、そもそも共学自体少ねぇーけど」
「……そなのか」
ん? あれれ~おかしいぞ~……なんだよ普通に居るじゃん。
男普通に居るじゃん。なんで俺のアドレスからは消えてるのさ。ホワイジャパニーズボーイ?
「今日一限なんだっけ?」
「体育だ……バスケだったな」
「お前のクラスと合同か……バスケだと、お前の得意分野だな」
東藤龍之介は身長が189cmあり、肩幅が広く筋肉質な体格をしており、その体格から繰り出されるダンクは日本のシャックと言われるほどにパワフルだ。ま、シャックは俺が勝手に呼んでるだけだがな。
「せやな……けど、女子も力強いからな」
「そうなのか?」
「いや、そうだろ。普通女の方が力強いだろ……まぁ、俺はかなり鍛えてるからな。力負けしないが。女子は筋肉の質がいいっていうからな」
なるほど……力バランスもあべこべっすか。
「お前ちっこいし細いしな」
「……おおぅ……地雷をふみぬくか……」
さらりと気にしている事を言われ、言葉が心に突き刺さる。
「……あ、あと顔も女みてーだ」
さらに小馬鹿にするように、煽るような表情でそう言う龍之介
「くっ、こいつ……今度はわかって地雷を踏みやがった!」
言い返したいが……身長も筋肉でも何一つ勝ててねえから言い返せねえ……
「……か、顔は俺の方が……」
「可愛い系と格好いい系じゃベクトルがちげぇよ」
俺の方がイケメンだと言おうとするが、その前に両断されてしまう
「……ぐっは」
……論破……されたぜ……もうやる気なくしたー。
「……遊んでねーでいくぞ」
地面に倒れた俺を指でつつきながらそう言う龍之介
「お前のせいで俺は死んだ。運んでけ」
精神的に疲れた状態からの、精神的攻撃! 俺のライフはもうゼロよ!
「あいよ」
軽々と持ち上げ、米俵でも担ぐように肩にかけると、そのまま教室まで運ぶ龍之介
それを見ていた女子たちから、キャーっと黄色い声援が上がる
「黄色い声援が聞こえる……これ毎朝やれ」
女子からの声援は悪くない。毎朝聞きたいので毎朝運んでくれと龍之介頼んでみる
「投げ捨てるぞ」
が、ダメだった。しかも、投げられるって言われた。俺の扱い酷い。
「それされると俺多分死ぬよ」
龍之介の体格で投げられたら全身打撲でしぬ。
「おう、死ね」
俺がそう言うと、即答で死ねと返事を返す龍之介
「この野郎…………」
てめぇ! 親友に向かって言う言葉かっ!
前書きのやつな。
わかる人にはわかると思う。