林間学校ってラノベとかじゃ割りと定番だけど、リアルじゃあまり無いよな。なぜかというと、実は林間学校があるのって中学までらしいぜ
ん? 林間学校? りんかん学校……
りんかん……ハッ!? 輪かnズキュゥゥゥゥン! 危ない危ない。もう少しでバァーンされるところだった。
ちゃんと伏せ字を使って言わないとな。
3『(ピーー)』
どうした?
「というわけで、林間学校に行きます」
朝のホームルームでそう言う担任。
うちの担任は体育の先生だぜ。だから、体育の時割りとフレンドリーだったんだわ。担任だから。
しかし林間学校とな。悪くはないが……高校生にもなって林間学校か?
「来週から出発なので、金土日をつかって準備をしておいてね」
もうちょい前もって言おうぜ。つーか来週ってプール開き……
楽しみにしてたのに……プール……
「まぁ、詳しくは前もって配っておいたしおりを見るように」
あ、俺が知らないだけだったのか。スンマセン。
「あと、当日は班行動だけど、班自体は自由に組んでいいから……当日までに班を組んでおくように。クラスは自由にどうぞ」
ああ、高校生だしそういうところは自由に出来るわけね。いいね。俺友達少ないからありがたいわ。
◇◆◇◆
「というわけで龍之介、班組もう。あと体操着返す」
ちゃんと洗った体操着を龍之介に返却しながらそう言う。
「ああ……そう言うと思ってた」
龍之介は、体操着を受けとると一旦地面に置き、弁当に集中する。
「あと、奏ちゃんもどうかな?」
今日は奏ちゃんも誘う為に、屋上に呼んでおいたのさ……龍之介に頼んで。
「いいけど……二人は男子で固まったりとかしないの?」
「奏ちゃんがイジメる」
そんな他に誘える相手なんて居ないのに……クスン
「え、ご、ごめん……友達いなかったんだね」
「うぐっ……最後の言葉が一番痛い……」
おおう……ストレートに言われるとキッツいな。
言っとくけどな、この世界に来る前までは男友達多かったんだぞ! この世界に来たとたん一人になったけどな。
「あ……ごめん」
と、口に手を当てて謝る奏ちゃん。悪気はないのは知ってるか別にいいけどさ。
「気にしなくて良いよ……ところで、班って何人必要?」
今ここにいるのを合わせて三人。後何人いればいいのか龍之介に尋ねる。
「最低四人だ」
そう答える龍之介
「最大は?」
「六人」
どのみちそんなに声をかけられる人はいないので、最大は聞く必要はないけど、一応聞くだけ聞いてみる……が、やはり後三人探せと言われても無理だ。
「後一人はいるね……どうする? 私の友達に声をかけようか?」
と、気を回してそう言ってくれる奏ちゃん。
「いや、俺の方で誘うよ」
ありがたいけれど、一人気になる人がいるので丁重にお断りする。
「誰かいるのか?」
「当てはないけど、誘いたい人ならいる」
「へぇ、誰だ?」
「来栖恵って人」
例のイケメン女子ッスよ。俺あの人とお友達になりたいんだわ。教科書のお礼もちゃんと言えてないし。
「そうか」
と、そう返事をする龍之介だが、何故か奏ちゃんが固まっている……奏ちゃんだけでなく、周りに居た人達もまるで時でも止まったかのように固まる。
「どったの皆?」
いつの間に俺にTHE WORLD が発現したんだ。龍之介は普通にしてるから、静止した時の中での自由に動けるんだろうな。流石リアル承太郎。
「……はっ! ごめん、あまりに驚いて、来栖さんを誘うんだよね?」
「おう……それで、来栖恵さんがどうかしたの?」
「いや……えっと、不良で有名だって聞いてたから、危なくないかなって」
しどろもどろになりながらそう言う奏ちゃん
「不良かそんな風には見えなかったけどな。それに、スゲーいい人だと思うけど」
教科書忘れたとき助けてくれたし、それに……あ、それだけか。
けど、悪い人には思えないけどな。
「んー……やっぱり、悪い人じゃないと思うけどな。まぁ奏ちゃんが嫌なら誘うのはやめるけど」
嫌な人誘って、雰囲気が悪くなるのは嫌だしな。
「いや、私は別に、嫌じゃないけど……有利君が悪い人じゃないって言うなら、私はそれを信じるかな(それに、来栖さんがいれば林間学校の間は他の男子も怖がって、有利君には何もしないだろうし……本当は私が守ってあげたいけど)」
と、微笑みながらそう言う奏ちゃん。守りたい、その笑顔。
というわけで、奏ちゃんの同意が得られたし、満場一致で誘うことに決定だな。
早速誘ってこようじゃないか。
◇◆◇◆
「というわけで来栖さんや。林間学校の班を組もうじゃないか」
教室に帰って来た俺は、早速隣の席の来栖さんに声をかける。
しかし、この間は寝てたから解らなかったけど、オッパイ大きいな。
パイオツカイデーなチャンネーだ。しかも美人……ちょっと怖いけど。
「なんでアタシが……大体あんたも知らない奴誘うなんてどういうつもりだ。勘違いされるぞ」
と、 訝しむように眉をひそめるながらそう言う来栖さん。
どんな具合に勘違いされるのか聞きたいところだ。場合によっちゃ……フッフッフ
……まぁ、そんなことは別にいいや。
「別に知らなくはないじゃん……この間教科書忘れたときに貸してくれたじゃん」
「そういやそんなこともあったな」
「だから友達になろうぜー。そんで林間学校楽しもうぜー」
そしてあわよくばワンナイトな関係を……嘘ですごめんなさい。そんな睨まないでください。
「アタシよりも男を誘った方がいいんじゃないか?」
……ブルータス、お前もか。お前もそんなことを言うか。
「そんな誘える男なんて居ねーよ」
もういいし。開き直るし。俺ボッチでいいし。ボッチマジ最高!
「悪い」
あまり、自虐に謝罪を返すなよ……泣くぞ。
「悪いと思うなら一緒の班になろうぜ」
こう言えば、地雷を踏んだ罪悪感から断りにくかろう
「……アタシの評判くらい聞いたことあるだろ。あんたがよくても周りは」
「大丈夫大丈夫。オーケー貰ってるから」
「……わかった。どうせ他に誘ってもらえるような奴も居ないし、一緒になってやるよ」
なんだよ、お前もボッチじゃねーか。ボッチ仲間だな。
「ありがとう来栖さん」
何はさておき、断られずに済んでよかったよかった。
俺は安堵しながら、笑顔で来栖さんに礼を言う
「べ、別に礼を言われることじゃ……」
照れながらそう言い。そっぽを向く来栖さん。
礼を言われなれてないのかな……照れてやんの。可愛いじゃないか。
さて、班の面子も揃ったし、後は準備するだけだが…………林間学校って何がいんの?
パッとジャージくらいしか思い浮かばないんだが……他にも要るものあるよな。
……家にしおりあるかな?
輪○は流石にアウトだよな。○姦は流石にね。ストレート過ぎたよね。表現がさ。
輪○学校とか……AVのタイトルじゃないんだから。
……タグに、前書き後書きがノクターンって入れといた方がいいかもしれない。
いわ、割りとマジで。
予約投稿が15を越えた。
減るどころか増える一方なので、少しの間、更新頻度を増やします
文句言うなよ?