イジメられたくなくなきゃ強くなれ。精神的にな。
生物の授業の時です。
その時間は植物について勉強していました。
不意に、先生が私の友人であるK君の名前を呼んでこう尋ねました。
「K、お前は光を浴びるとどうなる?」
K君は真顔でこう答えました
「光ります」
彼は本当に人間……いや、地球上の生命体なのでしょうか。
追記:ジャンル日刊……2位だと? 総合も34位だと……昨日の今日で上がりすぎじゃないか?
三日目……やはり現実は変わらず、あべこべのままだ。
「別にいいけどね」
慣れればどうということはない。というわけで、学校行ってきます。
有利sideend
???side
空条有利……調子にのってムカつくやつだ。女子に好かれるような言動ばかりで、わざと誘っているようにしか見えないような行動。
所詮はビッチ。男子からハブられてざまぁみろと思っていたが、それが逆に女子に媚を売るのに拍車がかかって
あまつさえ、童貞という噂を流して、水泳部なんてものに入る。
今までも気にくわなかったが、最近の行動は拍車をかけて目立ちすぎる。
なので、この立凪健矢が調子に乗っていると教えてやる。
手始めに、この上履きに画鋲を入れてやる……フッフッフ。
立凪sideend
有利side
今日もチャリで来たけど、あいにく知り合いとは誰とも会わなかったので普通に昇降口に向かい、靴を脱いで上履きに履き替える
「おろ? なんで画鋲はいってんだ?」
はて? ポスターとかどっかに貼ってあったっけ?
…………まぁ、いいか。ポイッと
俺は画鋲を投げ捨てて、上履きに履き替えると普通に教室に向かった。
立凪side
ちっ、画鋲は気づかれたか……まぁいい。まだまだこれからだ。お前を精神的に追い詰めてや「いったい! 画鋲踏んだっ!」
いって……マジ痛い……
くっそ~……空条有利ィ……よくもぉ……
見てろ。次の作戦だ!
くっくっく……机の上に置いてあった教科書を捨ててきてやったぜ。
これなら流石に気づくだろ。自分が苛められている事にな。
フッフッフ、授業中に恥をかくがいいさ!
立凪sideend
有利side
「あれ? 教科書がない……」
あ、家に忘れたか。一時間目から忘れ物か……まぁ、しゃーないか。
「ごめん、教科書忘れちゃったんだけど……って、寝てる」
隣に見せてもらおうかと思ったけど、授業中に堂々と寝ていた。
「……ん」
寝てると思っていたが、どうやら起きてたらしく、俺の机に教科書をポンと置く女子
「あ、ありがとう……」
寝るから教科書なんかいらねーから、お前使えよ……って事なのか? いいのか?
「せんせー、教科書忘れましたー!」
と、寝ながら手を上げてそう言う女子
「忘れたならせめて真面目に聞いとけよ。寝るなー」
先生は、呆れ顔でそう言い何事もなかったかのように授業に戻る。そして、隣の女子は何事もなかったかのように寝る。
……寝るんかい!
しかし、この女子……イケメンだっ! イケメンすぎるっ! けど、申し訳ない。
なので、これからイケメン女子と呼ぶことにする。
たしか、俺の出席番号の一個後ろの人だった。来栖 恵って名前だったか。
有利sideend
立凪side
……どういう事だ? なぜあの女子が忘れた事になっているんだ?
はっ! そうか……空条有利は女子からの人気が高い……それを利用して女子に罪を被せたのか……おのれ、卑怯な奴め……。
こうなったら、もう生ぬるい手は使わない。次の移動教室の隙をついて、全ての教科書を捨ててやる。
立凪sideend
有利side
あ、次の授業は移動教室か。たしか、二、三時間と立て続けだったな。
って、いけね。教科書持っていくの忘れてた。
俺は教室を出て少ししたところで忘れ物に気付き、教室に戻る。
「えーと、教科書……探すの面倒だ。鞄ごと持っていこ」
探してて間に合わなくなると困るからな。
有利sideend
立凪side
あの野郎ぉぉぉぉ……鞄ごと持って行きやがった!
くそ……ん? 待てよ、このリュックにはいっているのは、あいつの体操着……四現目は確か体育だったな。
よし、体操着を捨ててやるぞ。クックック。
立凪sideend
四現は体育か……龍之介と奏ちゃんと合同か。ようやく気兼ねなく喋れる相手がいる授業だっ
「あれ? 体操着がない……」
マジか、体操着まで忘れるとは……んー、けど入れた気がするんだけどな。部活もあるし
おかしいな……。んー、どっかに置いてきたのかな?
出した覚えないけど。
「どうした有利……着替えないのか?」
「お、龍之介……なんか、体操着忘れたみたい」
「なら、俺の貸してやる。部活用だが、今日は部活がないからな」
そう言って、もう一セット体操服を出して俺に渡す龍之介
「おお! サンキュー……デカイな」
けどなんかデカイな。ブカブカだ。着ると、ストリートとかでダンスしてる人みたい。
「文句言うな」
「まぁ、別にいいか。ちょっと格好いいし」
なんか、スゲーダンス出来そう。ズボン緩いから縛っとこ。
「そうか?」
「そうっスよ」
俺は龍之介の体操服を着て、意気揚々と体育館に向かう。
「有利君……ずいぶんとサイズが合ってないわね」
体育教師が俺の格好を見るなりそう言う。
「ダンサーみたいで格好いいじゃないッスか」
「まぁ……怪我には気を付けて。引っ掛けて転ばないように……じゃあ、いつも通り、アップやった後に試合やるわよ」
やれやれ……またそんな怪我の心配をする。別に俺はそこまでドジじゃないっての。
「はぶっ!」
と、言ってる矢先に転んだ……靴紐ほどけてたらしく、それを踏んで転んだっぽい。
おでこ痛い……
「有利君、大丈夫?」
と、奏ちゃんが心配してかけよってくる。
「あ、奏ちゃん。大丈夫だよ……ん? どうしたの?」
なんで固まってるんだ?
「(ヤバイ……体操服が大きいからか、胸元が緩いから、上から覗き込むとがっつり胸が見えてるんだけど……どうしよう。どうしたらいい。とりあえず…………脳内保存。インプット。)」
有利sideend
立凪side
まさか、龍之介君から体操着を借りてくるとは……しかも、なんだあのブカブカサイズは……胸元がゆるゆるじゃないか。周りの女子もチラチラ見て……
はっ! そうか、そうやって無頓着に緩い服を着ることで、女子からの人気をさらに集めようというわけか……
どこまでも腹黒いやつ……こうなったら、もう手段は選ばない。
あ、こけた……よし。
あ、今度は試合中に体操着引っ掛けて転んだ……よし。
立凪sideend
感想眺めてニヤニヤしてたらミスって消してしもうた。ごめん。
まったく、ダメじゃないか、あんな押しやすそうなところに、感想を削除するスイッチ置いたら。
ん? スイッチ……?
お姉さんスイッチ~♪ イキますよ~(意味深)♪