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ま、最悪大人の事情でマネージャーに転向すればいいか。大人の事情だよ大人の事情。面倒とかじゃないから

総合ランキングに入ったぜ!!

お祝いにマックだっ!


ビックマックください。

あ、ビーフパティ二枚抜いて、レタスとチーズも抜きで、あとソースも抜いて、バンズも抜きでお願いします。


……はい、ピクルス370円です。









「え? やばっ!」


と、焦って追い付く為にペースを上げる奏ちゃん。


「元気だな……」


というか……速いな……マジで。


皆速かったが、なんとか頑張って着いていった。


いやぁ……勝とうとか思ってたけど甘かった。無理だわ勝てねーわ。女の子達、チート使ってません? 


ダメだよチート。そこの小学生の僕、イカさんでチートは使わないようにね。

正々堂々とヤろうじゃないか……俺イカさんやってないけど。


しかし、そんな細い足のどこにそんなパワーが…………俺も人のこと言えないか。


「そんじゃ筋トレすっかー」


と、さほど疲れて居ない様子の坂本先輩が軽く伸びをしながら戻っていく。


「そっすね」


俺もそれに付いて行く。


◇◆◇◆


「しかし、君……男子なのにやるね。しかもそんなに細いのに」


プールサイドで筋トレをしながら、そう話しかけてくるのはいい人の近藤先輩。


「ああ……まぁ、親友の家が道場で、遊びにいってるうちに教えてもらってたんで」


はい。ここで新設定。


親友の龍之介のお家は、空手の道場で、お金持ちなのでーす。わーぱちぱちー


…………ふー、やれやれ。


というわけで、子供の頃しょっちゅう遊びに行っては空手を教わり、遊び半分で組み手をしたりしてたわけですよ。


ゲームじゃなく、アクティビティに体を動かしていたから。運動神経はいいってわけだ。


「意外とガーリッシュだったんだね」


「……ガーリック?」


にんにく? 俺、にんにくっぽい? ながさわ君みたいな……って、あれは玉ねぎか。


「ガーリックじゃなくて、ガーリッシュ……女の子っぽいってことさ」


「ああ、そういう事……」


ボーイッシュの反対語か。

ガーリッシュね。ようするに男の娘ってことか……って誰が男の娘じゃいっ!


自分で地雷を設置して、自分で踏んでるだけじゃん! ナニヤッテンダヨッ!


「女子はサッカーや野球とか何かしら子供の頃にやるけどさ、男子はそういうのあまりやらないイメージがあるけど……どうなの?」


俺の知ってる男子はバリバリやってるけど、この世界の男の事とか知らないし、聞かれてもな……。


「どうなんでしょうね……けど、男子サッカー部とか、男子野球部とかあるんだし、昔やってた子も多いんじゃないんですか?」


「男子に野球部はないけども」


え、マジで? 甲子園目指さないの? あ、甲子園は女子が目指すのか。

なんか、いいね。野球好きの女の子も悪くないよ。


「あるのはソフトボール部だ……けど、女子と比べて、あまり部員は多くないし、やってる子は少数なのかしらね」


男子がソフトボールなのか。


というか、部員少ないんだな。もっと青春しろよお前ら。


「逆に男子は何部が多いんですかね?」


「……あまり詳しいことはわからないけれど、料理部は男子が多ったかな。あと、茶道部、筝の部活って何て言うんだったかな?」


「筝曲部?」


「そうそう。それと、吹奏楽部に集中してる……多分ね。私もうろ覚えだけど」


「そうなんですか……ありがとうございます」


「お、おう……き、気にしなくていいわよ」


と、俺がそう礼を言うと嬉し恥ずかしそうに顔を赤らめ、下を向いて筋トレに集中する先輩。


照れてやんの。可愛いな、まったく。


しかし、見事なまでに男女の価値観が逆転してるな……


ここまで違うと、どうしてこういう価値観になったのか、ちょっと興味が湧いてくる。帰ったら、歴史とか調べてみようかな。


「へいへい、有利君。得意な種目はなんですか?」


と、馬鹿な先輩の坂本先輩が聞いてくる。


「フリーっすね。200と1500」


「1500? 男子は最高800じゃなかったっけ? まぁ、大会によっては出られるのもあるけどさ」


男子は1500m、女子は800mが最長なのだが……やっぱ逆になってるか。


「まぁ、公式大会では800ですけど……個人的には1500の方が好きなんですよね」


と、ここは適当に話を合わせる。


「変わってるね……短距離と長距離なんてさ」


「そうですね……どっちも好きなんで」


「珍しいね。あとさあとさ、色々聞きたいんだけど」


「どーぞ」


「ぶっちゃけたところ、スリーサイズは?」


「先輩、いきなりセクハラですよそれ。有利君も無視していいからね」


と、いきなりぶっちゃけた事を聞いてくる坂本先輩を叱る奏ちゃん。


「ええよええよ、別にセクハラとか思ってないから」


「お、じゃあ答えてくれるのかな?」


あ、ダメだ。俺自分のスリーサイズとか知らねえ……

計ったこととかないしな。


「俺、自分のスリーサイズ知らなかった」


「くっ……流されたか」


いや、別に流した訳じゃないんだけどな……まぁいいか。


「じゃあさじゃあさ……」


と……そんな調子でいつの間にか筋トレそっちのけで質問攻めに合い、いつの間にか部活が終わる時間を大分過ぎてしまった。


総合のランキング乗ったはいいけど、乗ったら乗ったで……色々と不味い気がする。


だってほら、恋愛してないのにジャンルが恋愛じゃん?


さっさと恋愛しろよ……とか言われそう。



追記、やっぱり毎日23時更新に戻す。そっちの方が閲覧多いから。何故か知らんけど



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