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ステルス2

作者: さきら天悟

世の中には最強のステルス兵器がある。

それは、ステルス戦闘機以上に危険なものである。


ステルス戦闘機はレーダーに映らないように身を隠し、

相手に察知されずに、偵察や攻撃を行うことができる。


でもそれは、見えない力を使うことができる。

さらには、無かったことにできるのだ。


これを知っていても、テレビで指摘するタレントやコメンテーターはまずいない。

なぜならr、抹殺されてしまうからだ。



まず、見えない力の例をあげよう。

まあ、いろいろあるが、最近話題となっている話をしよう。


ある芸人の作品が芥川賞を取った。

その芸人は以前から本好きは有名で、

本は面白いものということをテレビで訴えかけていた。

好感を持っているので、決して本人批判ではない。


では、何が気になったかというと、

発表直後に放送された密着ドキュメントに違和感があったからである。

それも2、3番組あったのだ。

それを見て、ちょっと気持ちが悪くなった。

背景にテレビの力を感じてしまったからである。

そう、ステルス兵器とは「テレビの力」のことである。


確かに、賞の選考には厳粛に行われ、

テレビの力が介入するはずもないだろう。


しかし、最近製作費を削られているテレビが数局、ある作家を密着取材をしている、

と選考委員の作家が耳にすればどう思うだろうか。


テレビでの露出は本の売り上げに直結し、

さらに映画、ドラマ化されえれば、ベストセラーも夢ではない。

逆に落としたことで恨みなど買われたくないのだ。

人間の心情を読み取る作家がこんなことを読み取れないはずもない。


受賞を肯定するように、テレビから先輩芸人がコメントが流れる。

「読んだら面白かった。

読まないやつが批判する資格はない」


「だったら、ノミネート作品全部読んでから言えよ」と言いたくなる。

それに、今まで受賞した作品はたいてい面白いという感想とは無縁の作品である。


当然、テレビも視聴者にこういう裏読みされると分かっているはずだ。

それでも放送するのは、視聴率にはかえられなかったのだろう。



次に無かったことにするという問題だ。

これが本当に恐ろしいのだ。

分かりやすく、二つの例を上げよう。


一つ目はCO2問題だ。

CO2でやり玉に上がるのは、決まって火力発電、自動車らだ。

石油製品の燃焼によるCO2の排出だ。

しかし、それだけだろうか。

以前、ニュージーランドでは羊のゲップがCO2排出になると問題になったのだ。

ということは、清涼飲料水、ビールなど炭酸飲料に含まれるCO2も同じではないだろうか。

違うなら、違うと否定してほしいが、

大手スポンサーをおもんばかって取り上げず、

無いことにしてしまっているのだ。


もう一つはつい最近旬の話だ。

それは東芝の不正経理問題。

毎日取り上げられるが、あることをはっきり言わない。

それは『ライブドア事件』との比較である。

金額的、組織的なことを考えれば、

当然、ライブドア事件より悪質と言えるだろう。

しかし、テレビは取り上げない。

なぜなら、それが世論になってしまうことを心配しているからだ。、

そうなれば東芝の歴代の社長が実刑になるかもしれない。

だから、テレビはこの比較をしないのである。


恣意的なのか、恣意的じゃないのか分からない。

だから、テレビは本当に恐ろしい。

まさにステルス兵器なのだ。


この作品も危ないかもしれない。

もし発見されたら、一ヶ月も経たずに消されて・・・

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