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◇好奇心は道を示すか

 

 

道…というか、今後の行動方針?

主人公がもそもそ動き始めます…ええ、もそもそと…多分……。

 

 

 

 


 

 

「う……ん?」

「うぅ……んぁ?」

 さっそく獣人さん二人がお目覚めになったようで、流石は魔法。…効果が劇的過ぎて心配になるね、主に副作用とかの面で。

 因みに、倒れたフィーリーはとりあえず別のベッドに寝かせてる…妙に幸せそうな寝顔なのは何故かなー?

「気分は?」

「あ、ああ…悪くない。アンタが治してくれたのか?」

「お仕事だから気にしなくて良いよ。説明は街長さんにね」

「それでもだ、感謝する、助かった」

 起き上がった犬…もとい狼の獣人さんにそう言うと、それでもとお礼を言われた。真面目な人だねー。

「…ぁ、一応、俺も……」

 続いた猫獣人さんはバツが悪そうにボソッと…なるほど、こっちはツンデレの素養アリと見た…!

「一応、名前くらい言わせて欲しい。俺はガレンと言う」

「…ノールだ」

「リーンだよ」

 一方は堂々と何のてらいもなく、一方はやや警戒気味に差し出された二人の手を順に握り握手。……ん?爪が鋭いのはわかるけど、掌の感触も人とは微妙に違うのねー。

 それはさておき、二人ともそれなりに好感度持てそうな人で良かったよ。そっちの方が断然治して良かったって思えるものね!

 


 …で、仕事完了って事で帰ろうかとしたら、街長さんから場合によっては冒険者を招集するからついでに事情を聞いて行きなさい…と。

 …ああ、なるほど、現実だとイベントの方からフラグを立てて来るって事もあるのね?

「…で、君達事情説明してもらえるかな?」

「ああ、勿論だ。昨夜、墓地に入ってすぐにレイスに囲まれたんだ。それでも、一匹や二匹に挟まれたというなら対処できるんだが…」

「ざっと数えて十匹以上いたぜ、ソイツらに囲まれて袋叩き…で、気が付いたら此処に寝てた」

 苦しいとは思ってたけど、意識は殆ど無かったって…いくら何でもそれって普通は死なない?

 よく呪い貰っただけで済んだよね…ああ、ひょっとして途中で気絶して動かなくなったせいで見逃された?意外と気絶が有効?

「アンタらソレでよく生きてたなぁ」

「ああ…俺もそう思う」 渋い表情で頷いたガレンさんは、そう言って深い溜め息。ノールさんの方は思い出したのか、どんよりとした表情でうなだれてる。

 

「これは…確認して早々に討伐しないと、ますます増えそうだね」

 こちらも溜め息の街長さん、一定以上そういう類が発生すると何処からともなく集まって来るとの事…これはゲーム内では無かった設定ね。

「…と、いう事だから、君達にも招集かけるからよろしくねー」

 状況がわかった所で、にっこり振り返った街長さん。

 …わかってたけどフラグだよね、ギルドの規約上参加しない訳にもいかないし。

 ギルド員って実は緊急時の街の戦力扱いなのよねー…はぁ。

 

 

 

「…ところで、依頼受けたとしてソウルとかレイス倒せる?」

 帰り道に一応ゼン達に聞いてみる。

 因みに、まだ目を覚まさないフィーリーはカリナが背負ってくれてます…同性がカリナしか居ないのでしょうがない。

「魔法使えるロズは問題ねぇ、が、俺とカリナは無理だなぁ」

「あんな実体の無いの無理よ、無理」

 うーん…やっぱりそうなるかぁ。ま、完全非実体のソウルとは違い、レイスなら斬りようはあるんだけどね?

「一応、レイスは攻撃してくる時に実体化するから、その時なら斬れるんだけど…」

「いや、それも大概無茶だぜ?」

「十分、無理っぽいわよね」

 属性付きの武器を持って無い時の対レイスの基本的な立ち回りは、カウンター系か見切り系のスキルで相手の攻撃直後に確実に一撃加えるのがセオリー。

 ただ、現状でゼンとカリナがそっち系のスキルを持ってるかと言うと……。

「盾とか篭手で攻撃を受けて一撃返す…と言う方法ならどう?」

「ああ…それならイケるかもなぁ」

 意外だと思うかもしれないけど、盾で攻撃を防ぎ片手剣で一撃を加えるというスタイルが比較的有効なのよね。しかし、近接剣士の基本戦闘スタイルだと思ってたけど、こっちではスタンダードじゃないのかな?

 

「今まで重くてうざったいばかりだと思ってたが…ここら辺で篭手の購入考えてみるべきか?」

「でも、攻撃受け止められるようなしっかりした篭手だと、やっぱり重くなるのは避けられないわよね」

 ああ…そっか、物理的に“重量”が問題になるのね。

 ゲーム内では重量に相当する武器相性は設定されていたけど、防具については言及されてなかったのよねー…。隠しステータスとして“重量”がある事は掲示板の情報や弟の無言のドヤ顔からわかってたけど、微妙な能力補正が関わってくる程極めてた訳でも無いし。

「金、銀、銅、鉄、辺りはそうなるかぁ……。んー…ミスリルとかはどう?」

「おいおい…簡単に言うが、ミスリル製品はバカ高だぜ?」

「そうよぉ、そもそもドワーフじゃないと加工出来ないんだし。ちゃんとした工房に行かないと手に入んないわよ」

 …ん?ミスリルくらい加工できるよ?鍛冶スキルカンストしてるからミスリルの加工くらいは超余裕ー。ま、スキルカンストしてると言っても、死角はちゃんとあるんだけど。

 実際、ミスリルの在庫が無いわけじゃなし、四人分のミスリルの篭手くらいなら手持ちの材料で作れはするんだけど…ミスリルは単純な装備品でもレベル制限が付くのよね。制限自体は最低ラインの50だけど、現状でそれを満たしているのはゼンとカリナの二人だけ。

 ゲーム内そのままで生産を行ってレベル制限が付かないとは考えない方が良いでしょ、少なくとも持ち込んだ装備品にはレベル制限付いてる訳だし。

 ついでに、今後の事を考えると、ミスリルの在庫的にとりあえずで篭手を作って渡しておくべきかは悩みどころ。

「ですが、素材を抜きにしても二人に合うような篭手を誂えるとなると時間がかかりますし…。現実的な所では、銀製の武器を用意するくらいではないでしょうか?」

「ま、出来るとしたらそれくらいだろうな」

 銀製の武器ねぇ…確かに、微々たる物ながら非実体のレイスにもダメージ入るけど…倒せるまで斬りまくるの?

 ゲーム内数値にして30程度の其れを一回につき2から3でチビチビ削るの?どうなの、ソレ?

「果てしなくスマートじゃないよね」

「仕方無いんじゃねえか?」

「仕方無いわよねぇ…」

 むむむ…レイスにすら普通に苦戦するとか、パーティー戦力の底上げ図らないと先が思いやられるわぁ。

 依頼が正式に出るまで何日あるか知らないけど、差し当たり何か対策しないと……。 

 

 あ、因みに宿に戻って目を覚ましたフィーリーから、ものすごい尊敬の眼差しを頂きました。

 範囲の全状態異常回復魔法は、神殿一の回復魔法の使い手でも出来ないかもって?

 …よし、以後厳重に自重で。

 いや、どうしても必要そうなら使うよ?使うけど…見られたら絶対、何かに目を付けられるよね?変なフラグ立つよね!?

 

 

 あー、もうっ!ままならない事だらけ!!

 

 

 

 

 

 

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