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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

狂愛 ~白薔薇は紅薔薇へ~

作者: きらほし
掲載日:2026/01/13

白薔薇のように純潔であり、美しい少女は、次第に紅色へ染まっていく。

その紅は純愛か、狂愛か。



 あの子と恋人になってから、少しばかりの時が経ちました。


 変わったことは……正直、あまりありません。


 でも、ふとした時にあの子のことを思い出します。


 あの子は無理しがちだから、生活は大丈夫か、体調は大丈夫か、心は大丈夫か。よく笑えているか……。


 あの子は滅多に笑いません。みんなが笑っている時も、あの子は顔一つ変えません。


 あの日は、本当に嬉しそうでした。顔も少し赤くなっていました。きっと私も赤くなっていたと思います。


 私も、あの告白の言葉を聞けて、ものすごく嬉しかった。


 漏れ出ている好意を、どんな形で『もう気づいているよ』と伝えられるのか。無駄に悩んでいました。


 あの瞬間で悩みはすっかり消え去った。


 あの子と抱擁し、キスをした瞬間は、今でも鮮明に覚えている。この世のものとは思えないほど素晴らしい瞬間でした。


 私よりも豊満な体つきをしているあの子は…………凄く柔らかくて、いい匂いもして、少し低い声で優しくて甘い言葉を囁いていた。


「ずっと一緒にいようね」


 ……思い出しただけでにやけてしまいそうです。




 はぁ、いい夢を見ていたのに、目覚めてしまいました。



「おはよう」



 耳障りのいい低い声が聞こえてくる。


「……おはよう」


 ――――。


 そうだ。もう一緒に住んでたんだ。


「今日は早いね。いつもは私のほうが早いのに」


「寝顔が見たくて」


 口元が変に緩みそうでした。


「寝顔も可愛かったよ」


 そう言って、何回目か分からないキスをしてきました。寝起きだからか、あまり私は照れませんでした。


「久しぶりにいい夢を見たの」


「いい夢はあまり人に話さないほうがいいらしいよ。」


 最初に添い寝をした時はひどく緊張していたのに、もう豆知識を言う暇もできたのね。


「そうなんだ……」


「まだ眠い?」


 私は少しうなずきました。


「今日は休日だし、二度寝しちゃおう」


 あの子は布団を再度かぶせ、私の体を寄せ付けました。急なことだったから変な声が出てしまった……。


「甘えん坊だね」


「自分が一番分かってるよ」


 あの子は、宝物を守るように私を抱きしめていました。あの子の柔らかさ、匂い、優しい声……微かに興奮している。




 ……正夢になってしまった。


 もう当たり前にやっていることだというのに、初心(うぶ)な気持ちに逆戻りしていました。


「本当に、こうしていると落ち着くよ。嫌なことが吹っ飛ぶ」


「いつもおつかれさま」


 あの子の体に埋もれているので、声がこもってしまいました。私の声に反応したのか、あの子は更に抱き寄せてきました。


「ずっと一緒にいようね」




 あぁ、私の大好きな言葉――。


 もうこの幸せをずっと感じていたい。


 たとえ私の家族、友達から嫌われても、この子がいればなんでもいい。


 全てを失っても、この子がいればなんともない。



 私はこの子の愛に吞まれるように、長いキスをしました。


 静かな寝室で幸せすぎる二度寝をしました。


 いつの間にか、私とこの子の指は絡み合っていました。

狂愛の後日談です。告白した女の子ではなく、されたほうの女の子目線で書いてみました。

今回もかなり筆が進みました。こういう短編ジャンルのほうが向いているのかな?

是非、狂愛もご覧になってください。

連載しているシリーズも頑張っていきます。

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