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第4話 ラギドの想い、そして動き出す世界

魔王との会談を終えたラギドは自室に入るなりベッドへと倒れ込んだ。


何時もメチャクチャな魔王。

散々振り回されている彼だが、今回の事は想定を超えていた。


(魔王様が結婚?……あのお美しい魔王様……た、体液を躱す?!……うああ、それは、そういう事?……ゆ、許さん。魔王様は……エリルギード様は……私のものだ……ああ、なんという美しい我が君……)


一人顔を赤らめるラギド。

彼は10年前――出会ったときから彼女の事が好きだった。


“憑依”というとんでも理論。

当然完全に理解しているものは誰一人いない。


しかし。


思い起こされる10年前。

彼の脳裏にそれは鮮明に再現されていく。



※※※※※



10年前――

ヒューマン族を全滅すべく、魔王城に集められた魔族たち。


殺気と高揚感に包まれし大ホール。


すでに幹部だったラギドは、魔王のいつもの無茶ぶりに困惑しつつも。

その美しい横顔、それを視線で追っていた。


「クハハ。よい。良いぞラギドよ。くふふ。これでヒューマン族はおしまいだなあ」

「…御意」


凄まじい魔力を纏う魔王エリルギード。

しかしその精神、まさにおもちゃを見つけた子供。


不安と疑念を湧き立てつつも――決起大会は進行していく。


「我らは強い――そうだな!」

「うおおおおお―――」


爆発的に迸る魔力の波。

それはホールを包み込み、空間が軋みをあげる。


刹那――


かつてない異常な魔力。

それが魔王を包み込んだ。


「つうっ?!!!」

「っ!?…なっ?!!」


開く異界の門。

伝承にある降臨の儀。


予期せぬ事態に凍り付く魔族たち。


そして――


姿かたちは全く変わらぬ絶対者。

しかし彼女を包む魔力とオーラ。


すさまじい変化に包まれた。


一目見てラギドは――心を奪われた。



※※※※※



人が変わったような魔王様。

そして突然の方向転換。


もちろんラギドも殺された。

それもあっけなくワンパンで。


彼女、転生というか憑依して、覚醒していたのだ。


以前から確かに強かった。

だが今は既にそういうレベルではない。


まさに無敵。



そして。

彼女は。


恐ろしいほど“男女のそういう事”に疎い。


先ほど魔王様はおっしゃられていたが――きっと理解はされていまい。



「求婚しよう」


ラギドは思い立つ。


「そうだ、私は既にあの方を愛している。それならばあとは魔王様に愛していただければよい。……私を愛する?……『……ラギド♡……貴方が好き♡……私を…好きにして♡』………………………ぐっはあっっ?!!!!」


鼻血を噴き出し倒れるラギド。


齢200歳を数える上級悪魔、真祖であるラギド。

彼は今だ経験のない『大賢者』であった。



※※※※※



「国王、わたしが立候補いたします」


ヒューマン最大の国アルデミス王国謁見の間。

先ほど全世界に交付されたお触れ『魔王の婿探し』に遂に立候補者が現れていた。



世界が動く。


そしてそれは。



この世界ノーズイルド。

まさに滅亡へのカウントダウンと同義だった。


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