ガチャポンの流儀
※写真が4枚ほどあります。
1年ほど前、この『小説家になろう』の片隅でちょっとした『メロンクリームソーダ』ブームがありました。
『クリームソーダ祭り』『クリームソーダ後遺症祭り』という自主企画が立て続けに開催されたのです。
クリームソーダにちなんだ小説を書く人やイラストを描く人はもちろん、中には理想のフォルムのクリームソーダを提供する店を求めて放浪し、エッセイに書く人もおられました。
あと、ガチャポンで関連グッズを探してコレクションし、エッセイや活動報告を上げる方もいましたね。
──『ガチャポン』。
『ガチャガチャ』とか『ガシャポン』と呼ぶ人もいますが、コインを何枚か入れてレバーを回すとランダムにグッズ入りのカプセルが出てくるという、アレです。
昔はショッピングモールの通路脇にちょっと並んでいるくらいで、中身も子供向けのものがほとんどだったんですけど、最近はだいぶ変わってきましたね。
中身にかなり精巧なものやひねったアイデアのものが登場し、大人が思わずコレクションしたくなるようなものも増えてきました。実際、客層も子どもから結構な年配の方まで、幅広くなってきてますし。
人気の上昇につれて設置台数も増え、今ではショップ1つ分のスペースが丸ごとガチャポン・コーナーになってるなんていうのも珍しくなくなりました。
冒頭のふたつの企画でも、クリームソーダのガチャポンを回しまくって、『全種類獲得したぞ~!』なんていう猛者も現れました。
実は、自分もその企画に小説で参加しつつ、ちょっとガチャポンを探したりもしてたんです。
ただ、2個ほどハズレを引いてしまった時点で、『まあ、もういいかな』って思っちゃったんですよね。
なぜなら──実はメロンがあまり好きではないので、メロンクリームソーダにほとんど思い入れがなかったから(今さら!?
それと、その横にもっと魅力的なガチャポンを見つけてしまったから、というのもあります。
──歴史もの書きのはしくれとしては、やっぱり火縄銃の方に食指が動いてしまうんですよね。
さて、ガチャポンといえば『どれが出るか回してみるまでわからない』というワクワク感が、楽しみのひとつですね。
その筐体に入ってるものを全種類獲得しようとするには、同じものが出てしまう『ダブり』も覚悟しなければなりません。なので、つい何回も回してしまう中毒性があるわけなんですが──。
『ハマり性』を自覚している自分は、際限なく金をつぎ込むような事態に陥らないために、自分自身にガチャポンをやる上での絶対に守るべき鉄の掟を課しています。
それは──。
ガチャポンは【一期一会】!
ひとつの筐体を回していいのは一日1回のみ!
どうしても回したければ、日を改めるか、同じ内容の他の筐体を探すべし!
ね、なかなかストイックでしょ?
こんな厳しい流儀なので、コンプリートはかなり至難の業です。なので、『ひとつふたつでもいいから絶対に欲しいな』というものを見つけた時にだけ回すようにしているのです。
ただ、ごくたまーに、それでもコンプリートしたくなるものがあったりするんですよねぇ。
というわけで、最近、ちょっと遠くのショッピングモールまで何度か足を運んで集めていたものがあったんですが────何と、あと1個というところで中身が入れ替えになってしまいました!
歌池がよく行く『天下I品』の品々です。
ラーメンは『こってり』『あっさり』の2種類。『炒飯』にはレンゲ付きで、『唐揚げ』にはお箸とおしぼりまで付いてます。
──あとは『羽根つき餃子』が出たらフルコンプだったのに。ダブりも1回だけで、効率よく進めていたのに。
残念ながら、他のところでは同じガチャポンが見つからなかったので、結局コンプ出来ずに終わってしまいそうです。
自分で選んだ途とはいえ、途半ばで断念せざるを得ないとは──無念。
あまりに悔しかったので、ついエッセイにしてしまいました。
たわいもない雑文におつき合いいただき、ありがとうございました。
【おまけ】
麺類が好きなので、麺類のガチャポンを見かけるとつい回してみたくなります。
手前が富士そばの『紅しょうが天そば』『コロッケそば』。おだしの透明感がいいですね。
右奥は見えにくいですが『最強どん兵衛』です。
なお、近所には『富士そば』も『日高屋』もないので、どんな味なのかも知らないんですけどね。
下に、冒頭の2企画で書いた作品のリンクを貼っておきます。
歴史もの書きのはしくれが、『クリームソーダ』というお題にどうアプローチしたのか、未読の方はぜひ覗いてみてください。