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220  作者: Nora_
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「いやー上手くいったようでなによりだよ。淳ちゃん、この子にもやしラーメンを一つお願い」

「い、いやもう一回頼んでいますからね……」

「見てよこの顔、まだまだ食べたいって顔をしているよね?」

「と、とにかく、若い少女にうざ絡みをしていないであの人といてあげてくださいよ」


 ぷふ、淳さんから若い少女扱いをされるなんて思っていなかったから嬉しいのと面白いのとで表に出そうになったのを頑張って抑えることになった。

 ちなみに、もう一杯食べていて余裕がないところだったから止めてくれたことについては感謝しかない、好きな料理でも二周目は楽しめないのだ。


「だって弱いんだもんっ、もう飲めないって言うんだよ!?」

「そりゃ……五杯も飲んでいれば無理になりますよ。ほらみか、俺が相手をしておくからあの子のところに戻れ」

「うん、ありがとう」

「ああ! 若い女の子を取らないでぇ……」

「はいはい、飲み足りないんですよね? はい、注ぎましたから飲んでください」


 ふむ、中々上手だ、延々にループする状態に持ち込んでしまえばお金を稼げてウハウハということか。

 お客さんが少ないのに潰れていなかったのはこうやってやってきたからだ、少し汚いけど嫌ならお客さんの方が行くことを選ばないだろうからウインウインの関係ということになる。

 私と同じで続いてほしいのだろう。


「ぷはぁ! やっぱり炭酸は最高だー」

「いつき先輩も飲みすぎですよ、ここ、結構ソフトドリンクの値段が高いので気を付けないと駄目です」


 もやしラーメンは五百円で食べられるのにドリンク系は三百五十円もする。

 これは考えすぎてはいけないことのような気がした、裏まで考えようとしてしまったら多分、関係者に消されてしまう。


「ふぅ……飲んでいないとやっていられないときというのは子どもにもあるのさ、僕がこれだけ苦戦しているというのにあっという間に付き合い始めちゃってさあ、響子だってみかちゃんのことばかりだし……」

「あのときあのまま続けていたら私は負けていました」

「無理だよ、僕の中に仮に響子への気持ちがあったとしても響子の中にはないんだから。それこそ一方通行で悲しい結果になるだけだったさ」


 飲み干してから「おかわり!」と敢えて重ねていくいつき先輩……。


「可哀想! ちなみに私も上手くいっていないんだよ……」

「いっぱい飲みましょう! それで明日からまた頑張るしかないんです」

「うわーん! 淳ちゃんのばかあ……」

「いや、なんで俺なんですか……」


 まあ、お金があるならということと、やはり注文が多い方がこのお店が続くからということ、前者はちゃんとしているだろうからまあ……借金をしないレベルならという風に片付けておいたのだった。

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