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ピストルズ

エル・グレコのイコン画のような顔をした男が道端に立っていて、宇宙の真理を千二百円で売っている

でも誰も彼もが男の前を素通りしていく


世界の中心は日比谷であると歌った男が射殺された冬の日の夕暮れ時に一羽の鳩が空から墜落したのを知る者は少ない

だからベイビーベイビーと歌うしかないということではないのだろうけど


遠いどこかで新記録が生まれた

遠いどこかなので、はっきりしたことがわからない


ずいぶんと空が高い、こんな日は果たせなかった約束を思い出す、忘れかけたことを思い出す、なんの前触れもなく前世を思い出す、そして羊飼いの夢を見る


文句ばっかり言ってんじゃない、人間はそんなもんじゃない


こうなったら、そうなったら、ああなったら

どうなったら?


エコ?

新しいビジネス?


すべてを見下ろす丘で詩を書くことができたら、もうなにもいらない

でもそんなことは望んでない


ものすごい速度で逆走すると過去に行けます

ただ、その過去にはなにもありません

前人未踏の荒野が無限に広がっているだけです


ハロー

この声が、遠いどこかでもいいから、誰かに届けばいいのに

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