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17/20

#17 来客…?

何が本日中(12/22)に更新だよ…大幅遅刻です。

今週末も2話更新予定です。必ず…!

「世界の崩壊?来たるべき戦い?なんじゃそりゃ」


「現在の童では知る必要はないと言っておる。2度言わせるでない」


「そうかいそうかい。わかりやしたよっと」


聞き流しちゃいけない類のワードではあったが、正直現実味がなさすぎて危機感も感じない。

世界の崩壊ってなんぞ。万が一そんなことが起こるとして、どう考えても俺が鍛冶師を目指すのとは繋がらねぇよ。

どうせ教えてくれないみたいだし考えるのもアホらしい。


「それで、さっき言いかけてた俺の使命だっけ?それの2つ目っていうのは?」


「5年以内に"神力(しんりき)"を習得し、ある程度扱えるように...何だその間の抜けた面は。よもや玉城の持つ唯一無二の力である神力すらも知らされていないのか?」


シンリキ?なんだそりゃ。食えんのか?美味いのか?

…玉城の唯一無二とかカッコいい響だが、残念ながら当の玉城家でそんな話微塵も聞いたことない。


「お察しのとおりだよ。そんな話は微塵も教えられてないどころか聞いたことすらないわ」


「そんなことが...いや、童の祖父がワシのことを認識できていなかったとすれば、昨日の態度も納得できるのか」


「...?...ッブフォ!」


その言葉を聞いた時に、当然見えているだろうと一方的に声を掛け続ける白面と、それを意に介さず無視し続ける鍛鉄の姿が脳裏によぎった。

...しかも無視されているのに気付かず健気に話しかける白面、そして最後まで気付かないとかドジっ子すぎるッ!

子猫が餌を欲しがるみたいに膝をちょんちょんしてたりとかしてたりしてッ!プププ。


「何がおかしい」


白面の不機嫌そうな声が聞こえ、意識が現実に戻ってきた。

おっと、声が漏れてしまったし、きっと表情にも出てしまっていたに違いない。失敬失敬。

表情をなるべく神妙な方向へ修正し、白面を見つめる。

...やばい、下唇噛んでないと笑っちゃいそう。


「ふんっ。大方取るに足らんようなくだらん事でも考えていたに違いない。

神力に関して、童の祖父には期待ができないと考えておいたほうが良いだろう。

ワシも知ってることは少ないため、最終的には童の努力次第になる。心して精進せよ」


そう言った後、白面は丸まった状態のまま動かなくなった。

…えーっと、寝てます?飯食って寝るっておっさんかよ。

まぁ静かになったし、俺も飯食って夏休みの課題でもやるか。

俺は長期休みの課題は早々に終わらせたいタイプなのだよ。今年は特に忙しそうだし。

…そういうタイプなのに何で成績は悪いのかって?余計なお世話だ。



▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼



昼飯もそこそこに夕方まで部屋にこもって課題をやっていたのだが、何やら下の階が騒がしくなっていた。

ん?母さんが早めに帰ってきたのか?今日なんかあったっけ?


「いい感じで集中も切れちゃったし、ちょっと休憩がてらお菓子でも物色して漫画でも読むか」


下の階にお菓子を探しに行くと案の定母の玉城凪(たましろなぎ)が忙しなくご飯の準備や掃除などをしているようだった。

居間の隅っこには相変わらず白面が丸まっているが、母がきにする様子はない。ほんとに俺しか見えてないんだな。


「母さん、早引きなんて珍しいじゃん。体調でもわる…ってそんな感じでもないか」


「あら、鋼ちゃん。そうなのよ、今日()()お客さんがウチに来るっていうから、もう大慌て!昨日お爺ちゃんから言われてたんだけど、今日の午前中は絶対仕事行かなきゃだったから…」


確かに婆ちゃんがあんまり元気じゃなくなってから、時々じっちゃんがこの家にお客さんを連れてくることはあった。

しかし、今日から?長居するタイプなんて珍しい。いつもは精々飯食って、少しお酒飲んで帰るぐらいのもんだったのにな。まぁ客間もあるし飯の時間さえズラせば俺は困らんけど。


「じっちゃんは結構急だからな。本当に迷惑なら偶には断ってみたらいいのに」


「まぁそうなんだけど、今回はそうも行かないじゃない?鋼ちゃんもお世話になるみたいだし」


「へ?俺が世話になるの?何にも聞いてないけど」


「あら?鋼ちゃんも一緒に話をしたって聞いてたんだけど…でも、お母さんは結構楽しみよ。どんな話しようかしら、少しでも話題が合えばいんだけど。うふふ」


俺も知ってる話で仕事関係…俺はそんな話絶対聞いてないけどな。じっちゃんのボケが激しすぎて寂しさすら覚えるわ。


「お父さんもね、今日は早めに帰ってくるらしいから。ご飯もちょっと奮発しちゃうから楽しみにしていてね。あ〜ん、時間が足りないわ!」


鋼ちゃんも客間の掃除とお布団だけ準備しておいて〜、という言葉を残して母はお風呂周りの掃除に向かっていった。

じっちゃんの仕事関係のお客さんでそんな浮かれてるのが全く理解ができないが…まぁ忙しそうだし頼まれたことはきっちりこなすか。



▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼ ▽▼



「鋼ちゃん、お出迎えしてくれる?お母さんは飲み物の準備が間に合ってないから」


「へいへい」


家の片付けや料理の準備が概ね終わった頃、来客を知らせるチャイムが鳴った。

どうぞーと言いながら玄関の扉を開くと…


「何でお前がここにいるんだよ」


「鋼くん、こんばんはっ!お邪魔しまーす!今日からしばらくお世話になっちゃうね!」


ドアの向こうにいたのは山城千紗であった。

マジで何が起きてんの?

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