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タイプ45「よくわかんねぇ時は笑え」


 なんかどんどんカオスな事になってきたな。


もはや何が何だかワケわかめ。あ、いつもの事か。


そういえばこれってラブコメなのかな?わっかんね。


 最近、学校で怪しい視線をよく感じる雫です。


朝、学校へ登校してきました。

狼と羊との関係は・・・まぁ元同一人物同士ですけど、二人の秘密を知った割には、驚くぐらい普通に接してます。てかあいつらの変わり身の早さは何なの?順応力高すぎよ・・・。

何はともあれ、私の恋は・・・えっと、実ったのかな?

まぁ・・・とりあえず、元狼の羊と・・・その、付き合ってます。

でもねぇ・・・やっぱり女の子だから・・・前途多難なのは目に見えてます。


とは言え、元々べったりな羊は更に私にべったりになったくらいで、本人は何も考えてないみたいだし。狼は完璧他人事だし。私がしっかりしなきゃいけないのねぇ〜。


愚痴はこれくらいにして、話を戻します。


怪しい視線を感じるのはこれで何度目かしら?

陸上部のファンの子にストーカーされたり、SPが一時期付いていたり・・・。

あれ?何で私ばっかり狙われているの?そんなに私って隙が多い?

とにかく、私はこの事を相談しようと羊に話そうとする。

「ねぇ羊・・・もしも・・・またストーカーみたいな視線を感じるって言ったらどうする?」

「大丈夫!今度こそ、そのストーカーを地獄に送ってあげるから!」

何となくわかっていたけど・・・話さないほうが良いみたいね。

若干、羊の性格が本当に狼の分身なのか疑いたいけど、別にいっか。

今度は狼に相談してみる。

「はは、気のせいだろ?」

こいつは役に立たない。わかっていたけどやっぱりムカつく。腹いせに殴っといた。


「はぁ〜、丁度よく相談、ていうか命令できる奴隷はいないかな〜」


私がそんな事を口走ったら、廊下を歩いていたある人物が目に入った。



「で?それが僕ってわけ?」

北崎は慣れた様子でそう言った。

「丁度良いパシリはあんたぐらいでしょ?よって奴隷にしま〜す」

≪彼女達のワガママに今まで狼君は一人で対処していたのか・・・くっ!なんて不憫な!≫

「いいだろう!我が親友の背負いし重荷を少しでも手助けできれば!」

「あんた早速失礼な事言ってるわね」

雫が北崎を足蹴りにする。


「で?その怪しい視線が誰なのか検討もつかないのか?」

「そうなのよ〜」

「ふ〜む、スリーS連合副長官としても、ここは見過ごせんな・・・わかった、任してくれ」

北崎はそう言って作戦を言った。

「まずはそういった視線をよく感じる場所を教えてくれ、出来れば時間もわかると尚よい、後はスリーS連合の同志達を総動員して調査をする。質問はあるか?」

「スリーS連合って何?」

雫が怪しい目で北崎を見た。

≪やばい!羊ちゃんからは雫にばれない様にと言われているのに!・・・ここは、華麗に言い訳するしかないな≫

「そ、それはだな・・・スクールにある・・・スリルを・・・スルーする連合の事さ」

スルーじゃ意味無いだろ、とツッコミを入れる場所なのだが。



「・・・・ふ〜ん、そんな団体があったのね」


雫は勉強が嫌いなので英語ができないんだ!はは!ありえねぇ!


 そんなこんなで数日後


「大体犯人の目星は付いた。調査の結果、写真部の女子多数と・・・新手のFCファンクラブが関与している事がわかった・・・しかも・・・バックにはもっと強力な団体が見え隠れする。こっちも調査中に何人か襲われて奴らの餌食になった・・・これは最早もはやただのストーカーではない、多くの人間同士の利潤が交差した組同士の争いだ」

「ヤクザっぽい説明どうも。てかファンクラブ同士の争いって何よ?」

雫がオーバーに語る北崎を一蹴した。

「とりあえず、後は現行犯逮捕しかない・・・ふふ、定年前にこんなヤマに出くわすとはな、ここは一発、デカイ華でも咲かすか!」

北崎はノリノリで犯人逮捕に向かった。そして雫がうざかったという理由で殴っといた。


 雫、教室前の廊下から窓の外を見ています。


そこから数メートル離れた所に、北崎警部(仮、がスタンバイしていた。


「・・・視線!」


雫がいつものように視線を感じて北崎に合図を出した。

「犯人かくほぉおおお!!!」

北崎の掛け声と共に、スリーS連合員がカメラを持った女子とスケッチブックを持つ女子達を確保した。

「ふ、これで終わりだ!百合教会!」

「は?・・・・何教会?」


「え?・・・だから・・・『レズを崇拝し女の子の聖地を守る教団』の百合教会だよ。こいつらが黒幕さ。新手のFC『雫×羊』を創設して、『二人の仲を邪魔するものには死を』っていうモットーで最近巷を騒がせていたのさ。主な活動に『オリジナル同人誌作成』や『二人の写真集無断作成』そして『守護という名のストーカー』って所だな」


「・・・・え”」


「ほら、これが押収した証拠品だ」


差し出された冊子。そしてタイトルが『しず×ひじ』。

表紙にはイラスト化された雫と羊が―――(ピー)。

「いやぁぁぁぁあああああ!!!!」

雫の断末魔の叫び声。

「安心しろ!今日を持って百合教団は我らスリーS連合が吸収した!これでもう大きな活動はできない!喜べ!我々の勝利だ!」


「わけわかんない事ぬかしてんじゃねぇぇぇえええええ!!!!」


雫は北崎を滅多打ちにした後、しばらく女性恐怖症に悩まされたとさ。



  スリーS連合本部室

百合教会元会長「北崎君、新しい創作物なんだけど」

北崎「ん?あぁ、わかった。闇乙女市場に上手く流すさ」

「ありがと・・・ふふ、あなたもワルよね・・・私達を吸収して、布教活動を裏支援するなんて」

「これも戦略さ・・・こっちとしては軍資金が必要だからな・・・スリーS連合はもっと大きくなるべき団体だ・・・そしていつか・・・この学校で最も権力のある『赤城グループファンクラブズ』を超えてみせる・・・そして・・・本当の支配者になってやる」


北崎の不敵な笑みが、そこにはあった。






 あ、言い忘れてた。


GLとかって言う単語が出てくるから。まぁ所詮ギャグだからいいけど、『そんなの聞いてなよぉ!』とかかわいいこと言ってもこっちは聞く耳持たずだから。


はは!感想くれ!


そんなんじゃ来ないわよ! by雫

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