タイプ26「本気の狼」
なんかふと狼がカッコ悪い事に気付いた。
ってことで深い理由はないがかっこよくしてみようと思った。ただそれだけだ!
どうも、みんなのアイドル羊です。
12月といえば完璧な冬ですね、寒いです。
でも今年は例年以上に寒いです。
だってスカートなんだもん。
もうね、女の子の気持ちがわかんないよ、
なんでクソ寒いのに足出すのかな?
ズボンでいいよね?というかズボンがいい!
なのに制服はセーラーが規則?ハァ?
おいおい、昔の話だがブルマー覚えているか?
ド〇ゴンボ〇ルじゃねぇよ、女子の着用していた短パンだよ。
あれなんで廃止されたか知ってる?
変質者の理性がとぶからだよ!(本当は知りませんby作者)
でさ、女性なんだからとりあえず節操は守ろうって事でさ、
無駄な露出は規制されはじめただろ?
だけどさ、根本的な足の露出をやめないと意味なくない?
スカートって一歩間違えたら下着見えるよね?
そんな超危険な衣服でいいの?風が吹いてスカートめくれて『み、見ないでよ!』ってか?
だったらズボンはけズボン!別にズボンでいーじゃん!?
学校側も『帰りは変出者に気をつけましょう』じゃなくてスカート廃止しろ!
そうすりゃ変質者も激減するよ、絶対そうだ、間違いないな。
スカート反対!スカート廃止!スカートいらない!
「羊、頭の中での考え事は止めてくれ、全部オレの頭に響いてるんだからさ」
狼がげんなりとした様子で羊に言った。
「だってクソ寒いもん、つーか寒いんだよ!」
「自が出てるぞ、女の子らしくなれ」
朝の登校はとりわけ寒い、その上女の子の装備なんだから、そりゃきつい。
「要弧はいいよな、ズボンで」
「あいつ寒がりだからな、スカート好きじゃないんだろ」
二人がのんきに会話をしていると、道の向こうから一人の少女が走ってきた。
だが狼は気付いていない。
「ドンッ!」 「うおっ!」 「うわっ!」
狼は勢いよく後ろに吹き飛び後頭部を電柱にぶつけ失神。
女の子の方は羊が受け止めた。
「あ、危ないわね!前向いて歩きなさいよ!」
「ごめんね、ぶつかった馬鹿はもうこの世にいないよ?」
いや、不吉な事言うなよ羊。
「そ、それより放してよ!でないとやつらが来ちゃうじゃない!」
そう言ってもがく少女、だが、既に遅かったようだ。
明らかに暴走族としか思えない風体の男達がバイクにまたがり登場。
うるさく音を鳴らしながら羊と少女を囲むようにバイクを止めた。
「やっべ、ちょっとかわいい子を捕まえようとしたら大物がつれたみたいだぜ」
「知ってるぜこいつ、あのお高く留まっている生意気な要弧の連れだろ?よく見かけるぜ」
「まじで?・・・こいつは使えるな、要弧たちには散々な目に合わせれているからな、お前を人質にして・・・奴隷にでもしてやるか」
明らかに下品で卑猥な顔の男がいやらしく笑っていた。
「う、うわ〜、こんなに汚い顔の奴見た事ねぇ」
羊がストレートに物を申した。
「こ、こいつ、自分の置かれている状況がわかってねぇぞ絶対」
「いいさ・・・後で体に教え込んでやるよ」
暴走族は手を伸ばして羊の手を掴んだ。
「さわんじゃねぇよゲスヤロォオオ!!!」
羊の得意技、空中回転蹴りが見事相手の側頭部に入った。
相手はものの見事気絶する。
「こ、こいつ、やっぱ要弧の近くにいるだけあるな・・強い」
「はっ、関係あるかよ」
一番ガタイの大きい男が羊の腕を掴む。
「無駄だっていっ!!!」
男は懐にあったスタンガンを羊に容赦なくさした。
力なく倒れる羊、少女が慌てて駆け寄るが、別の男に蹴り飛ばされた。
「お前はもういいぜ、さて、携帯あるだろ?出せ」
羊のバッグから携帯を出す体の大きいやつ、そして、それをもう一人に渡した。
「これで要弧たちを呼べるな」
男達は羊を担いでバイクにまたがり、また騒音を出しながら走り去って行った。
「ど、どうしよう」
取り残された少女は泣きながらへたり込んでいた。
「わ、私のせいだ、私のせいであのお姉ちゃんが・・・ごめんなさい、ごめんなさい!」
「謝る暇があったら・・・勇気を出して行動したらどうだ?」
少女が振り返ると、狼が立っていた。
「・・・・誰?」
「おい!お前が一番にぶつかってきたんだろうが!」
「・・・え?・・・あ、あぁ、そういえば」
≪え?オレどんだけ存在薄いの?≫
「そ、それより!お姉ちゃんが!つ、連れて行かれちゃったんです!」
「え?・・・あぁ、うん、あっそう」
「・・・はぁ!?何でそんなに落ち着いているんですか!?」
≪いや、あいつオレだから大丈夫だろ?≫
「と、とりあず!早くしないと!なんか変なことするとか言ってたし!」
「へぇー」
「よ、ようこさんを呼ぶとかもいってましたよ!?」
「へぇー、あいつら壊滅するな」
「あ、あいつらってもしかして見ていたんですか!?」
「うん、なんか入りづらかったし、バイクが邪魔だったし」
「・・・・・てい」
「え?」
少女が何かを呟いているようだ。狼が耳を傾けると。
「最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!最低!!!!!!」
少女が物凄い剣幕で狼を睨みながらそう言った。
「・・・・いや、でも、大丈夫だって、あいつら強いし」
「そういう問題じゃないでしょ!女の子なんですよ!」
「・・・はぁ、ま、行くだけ行っとくか」
狼はそう言って歩き出す。
「・・・で、どこ行けばいいんだ?」
「やっぱり最低です!あなた最低です!」
「だぁあ!もう!ちょっと待ってろ!まず相手はどこの暴走族だよ!」
「し!知らないんですか!?異化頭血ですよ!雷のマークがあったでしょう!」
「知るか、とりあえずイカズチだな、携帯携帯」
狼は携帯を取り出すと誰かに電話をかけた。
『もしもし兄貴?どうしたの?』
「おう栗鼠だな、いやさぁ、暴走族のイカズチって知ってるか?」
『うわぁ、兄貴もとうとうヤバイやつらに目を付けられたね、そいつら女をさらってピーをする超危険な暴走族なのよ』
「・・・へ?」
『しかもメンバー全員が雷にちなんでスタンガンを所持しているのよ』
「・・・・え?」
『しかも要弧さんをかなり欲しがっているみたいなのよ、絶対に要弧さんとかお姉ちゃんを近づけさせないでね、やられるから』
「・・・・・・・」
『そいつらの被害者ってみんな鬱になったり自殺したりしちゃうのよ、かなり甚大な被害を出している族なんだけどね、ちょっと強すぎるから警察も手が出ないのよ』
「・・・・・・・・・・」
『兄貴も相手にするんなら友達を何人か連れて行ったほうがいいわよ』
「・・・そうか、アドバイスありがとうな、さすが不良の我が妹だぜ」
『どういたしまして、じゃ、気をつけてよ』
携帯をきる狼。
「・・・・よし、死刑執行と行こうか」
明らかにさっきと違うオーラを出す。
「え?ちょ、どうしたの?」
「オレ以上に最低な集団を見つけちまってな、最低の称号はこのオレのものだ、最低なやつはオレひとりでいい・・・だから、オレよりも最低なあいつらをぶっ殺しに行くんだよ!」
「で、でも、場所は?」
「まぁ、その前に傭兵を集める、イケメン崎とナンパ師と変態でいいよな?」
「え?なんかすごくやばそうな名前の人たちね」
「いや、こいつらのモットーは・・・『女を泣かす男を殺す』だ、いいモットーだろ、俺が今作った」
「ちょ、あなた大丈夫?なんかスイッチはいってない?」
「安心しろ、死神モードに入っただけだ」
すごく心配になった少女だった。
暴走族って怖いよな、作者は見た事ないけど会ったらたぶん一番に逃げ出すキャラだぜ。
感想評価いつでも来てくれ!
キャラへの質問、作者への質問いつでも来てくれ!
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イラスト描いてくれる人いたら挙手!
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