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タイプ22「きれいなお姉さんは好きですか?」

 ホストクラブのオーナーといえば美人なお姉さんだよな?ってことで。


吉田 みさ 25歳 ナイトタンシングの若きオーナー


おい、誰だ今ダサい名前のホストクラブって言った奴


 

 陽が昇っている時には、その時の世界ってもんがあるものだ。

それはつまり、日の沈んだ夜・・・そう、闇が支配する夜は、昼間の世界とは違うのである。


 『ナイト・ダンシング』

青と黄色のネオンで光る看板に書かれた文字。夜と同じ闇を思わせる色使いをした建物。

モダンな喫茶店とは違うまさに夜の遊び場・・・ホストクラブだ。

「・・・・はじめて見るが・・・予想以上に入りづらいな」

狼がホストクラブを前にビビっていた。

「・・・ようこはここでバイトしているのか?」

「厳密に言えば私もおみもだけどね、あぁ、あと変態と軽男」

「ねおとしゅうか・・・って知り合い多いな」

「まぁ・・・知り合いが多ければその分馴染めていいと思うよ」

羊が明らかに顔を引きつらせながら無理して言った。

「・・・ひじりは止めといたほうがいいんじゃない?」

「え?な、なんで?」

「・・・お客さんはみんな女の人だけど・・・だからといって夜の世界に変わりは無いからね〜」


「そうか、じゃあオレ帰る」


狼が回れ右をして帰ろうとしたところを羊は回し蹴りをして止めた。

「大丈夫だもん!みんながやっているっていう仕事なら・・・私平気!」

「ぼく全然平気じゃないんですけど・・・・」

頭から血を流しながら狼は精一杯の主張をしたがもちろん無視された。

「まぁ、ウェイターとウェイトレスみたいな雑用をオーナー欲しがっていたし、ここは時給も高くて夜の時間帯なら好きな時間にシフト入れれるから、高校生のバイトとしてならこれ以上のものはないでしょ?」

「むしろ揃いすぎていて逆に怖いぐらいだぜ」

「そりゃあ、未成年なのにこんなお店で働いているんだから、警察や学校にばれたら・・・・人生破滅ね」

「やっぱ帰る!オレにはまだ明るい未来作りをしなければならないという使命が!」

「はいはいはい、文句言わないで入るよじん!」

羊は狼を引きずる様にして店に入って行った。


 暗い照明のわりには、きらびやかな感じのする店内。聞こえてくる音楽は夜の雰囲気を更に高めるジャズ。そして・・・。

「ようこそ、ナイトダンシングへ」

出迎える本物のホスト。

右側の男は金髪のイケメン、スーツがまさに高級感溢れている。

代わって左の男は眼鏡をかけている、知的な感じのするホストだ。

「あ、シグレさんでしたか」

「うん、今日は雑用係を連れてきたの」

「雑用係とはなんだ雑用係とは」

狼が緊張しながらも律儀につっこんだ。

「へぇ〜、シグレさんの知り合いですか?」

「ふむ、どっちもホストとしては合格だな」

「いや、ホストじゃなくてウェイターを志願します」

狼が勇ましくも意見を言った。

「ウェイター?もったいないなぁ、ホストの方がいいよ絶対!」

先程から金髪の男がなぜか強く狼を誘う。

「いや、オレ極度の上がり性ですのでホストとかは荷が重いですハイ」

「そう?でも、君ならオーナーにも薦められると思うよ」

「ひろ、お喋るが過ぎるぞ?こいつはオレのダチだ、手を出すなよ?」

いつの間にか雫が男口調で強くそう言った。

「わ、わかってますよシグレさん」

≪おぉ!?明らかに年上のホストを黙らせた!ってお前何もんだよ!?≫

≪しずく・・・かっこいい≫

「さ、二人とも、オーナーに紹介するから付いてきて」

 雫はそう言って店内の奥に進んだ。


「入って、ここがオーナーの部屋」

雫は一言そう言うとノックもせずドアを開けた。

「オーナー?いる?」

三人がドアをくぐって中に入るが、返事がなかった。

「オーナー?」

雫が電気のスイッチを探す、その間に狼も羊も暗い部屋をゆっくりと歩く。

「えっと・・・オーナーさん?」

「お〜い、オーナー」

「ちょっとじん、いきなり呼び捨てはよくないよ?」

「おいおい、オーナーっていうのは名前じゃなくて職業だろ?」

「そ、そうだけど〜」

二人がそんな話をしていると、狼がふいに何かにつまずいた。

「な!?あぶな!!」

こけそうになるが何とか体制を整える。

「え!?どうしたのじん!」

羊がふいに動いて狼にぶつかった。

「ばかっ!倒れる!!」

バランスを完全に崩した狼は顔から地面にぶつかりそうになった。

だが反射的に手を前に出して地面につけた、お陰で顔面が床に叩きつけられる事はなかった。

「あ、スイッチやっとあったよ」

雫がのんきにそう言って電気をつける。

そして明るくなる部屋。

「ふぅ〜、ようやく明るくなったか」


「・・・あら?君誰?」


狼は下からそんな声が聞こえた気がした。

≪おいおい、オレは今床によつんばになっているんだぜ?その更に下に人がいるっていうのかい?≫

狼が悪い予感を感じながらも下を向くと。

めちゃくちゃ美人なお姉さまに乗っかっている事に気付いた。

「・・・のわぁあああ!!!」

「えぇ〜?人を押し倒しておいてそのリアクションはひどいな」

「だれ!?あんた誰!!」

狼が後ろに下がって動揺しながらそうわめく。

「あ、オーナー」

雫がポツンとそう言った。

「オーナーでしたか、バイトでウェイター希望のじんです」

鈍感のワリには最近変り身の早いキャラになった。

「ん〜?シグレが連れてきたの?」

「はい、後ろの女の子はひじりっていう子で、同じくウェイトレスを希望です」

「・・・ざんねん、どっちもウェイトがしたいんだ、ホストのほうがいいのに〜」

「オーナー、一応私とユウとオキの大切な人なので、ホストはダメですよ」

「う〜ん、最近ライバル店が多いから期待の人材なのにな〜」

「い、いや、オレなんてそんなホストができるような男じゃないですよ?」

狼が言い訳のためにそう言ったが、お姉さんはにっと笑って狼に近づいた。


「・・・・もっとよく顔を見せて?」


「え?いや・・・あの?」


急接近するお姉さん、髪の色は金髪、ウェーブのかかったヘアー、かすかに香る甘い香り。

狼は珍しく顔を赤くさせた。


「・・・かわいい、お姉さんのタイプだな、君は」


≪え?なにこの展開?どうすればいいの?≫

羊は焦りながらも動く事ができなかった。

だが、雫は慣れた様子で狼の髪を掴んで後ろに引っ張った。

「いでデデえデデええええええ!!!!」

「オーナー、こいつは精神が子供なんですから本気にしちゃうんですよ?」

「あら?本気になってくれたわお姉さんも本気だしちゃうな♪」

≪ところで何で俺に攻撃を加えたんだ?≫

狼は喋る気力もなく真っ白になりながらそう思っていた。


≪・・・私、気付いちゃったな・・・・きっとこの後もっとめんどくさい事になるわ!!≫


羊の予想はもちろん大当たりする事になるのであった。







 前回のつづきぃいいいいい!!!


 佐崎 雫

「姉貴が好意を抱いている&兄貴と犬猿の仲である微妙な立場のしずくさん、部活はバスケ、あと兼部として美術部、理由は絵を描くのが好きだかららしい、成績は見た目によらず下の上で毎回テストが危ない、本人いわく勉強で人生は決まらないとか、スタイルは6人の中では一番背の低い159センチ、金髪の首までしかないほどの女の子としては短い短髪、でも顔立ちはよくて男女共に人気がある、中性的な顔も特徴的」


 鳥居 奈絵美

「メガネキャラにしてはよくメガネを外す人、しかも心なしか影が薄い・・・がんばれ、部活は特に入ってはいない、委員会があるから、まぁ優等生だし、成績はもちろん上の上、頂点、めっちゃ頭いい、スタイルは164センチでしずくさんの次くらい、肩まで伸ばした黒髪がチャームポイント、雰囲気がメガネの有無で変わる、メガネ有りだと優等生でクール、メガネ無しだと姉貴に匹敵するほどかわいい・・・だったらコンタクトに代えればいいのに?」


 岡 臣

「謎が多いミステリアスな美女という設定が最近Mっに変えられそうなおみさん、大丈夫か?部活はバスケ、助っ人もようこさんと同じくらいよくやる、成績は中の下でこれまたあやふや、本人いわく勉強は嫌いらしい、スタイルは173センチという女性としては長身、てか兄貴より少し高い、髪型は長髪、腰まである、え?そんなの初耳だって?だって今はじめて言ったから、≪すみませんby作者≫で、色は黒髪、いつもボーっとしている表情だけど、泣く時の顔は破壊力バツグンなほどドキッと来るらしい、でも笑った顔はあまり見たことないらしい・・・笑ったらどうなるんだろ?」


栗鼠「てなわけで、一応レギュラーメンバーの部活、成績、スタイルはこんな感じです、他にも疑問に思ったこと、知りたい事、または『私のイメージだったらこのキャラこうなのよ!』という質問をいつでも募集しています、他にも、感想評価、投票クリック、ぜひ読んだらしてください、まってま〜す」



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